約 969,264 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2139.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362832245/ まこ「ロン8000」 和「ロン12000」 咲「ツモ嶺上開花16000」 京太郎「………」 優希「また京太郎の飛びだじぇ」 まこ「しかも三連続振込で東三局でとはのう」 和「私の立直に対しても一発で無スジを切って振り込むし、他に切る牌があったでしょう?」 優希「まったく、どうしても打ちたいって言うから代わってやったのに」 咲「まっ、まあまあ皆、あまりきつく言ったら京ちゃんがかわいそうだよ」 咲「今日はちょっと調子が悪かっただけだよね?京ちゃん」 京太郎「…」 和「咲さん、そうやって甘やかしてばかりでは須賀君もいつまでたっても成長しませんよ」 まこ「そうじゃのう時には厳しい言葉も必要じゃろう」 優希「その通り!と言うわけでこの私が手本を見せてやるじぇ」 京太郎「…ちょっと買い出しに行ってくる」ガタッ 優希「って、おっおい!」 バタン 優希「行っちゃったじぇ」 「皆おつかれー」ガチャ 咲「竹井先輩お疲れ様です」 久「朝から頑張ってるわねー。はい差し入れよー」 まこ「わざわざすまんのう」 久「ただのジュースだけどね。ところで須賀君何かあったの?」 久「今擦れ違ったんだけどずいぶん元気なさそうだったんだけど」 咲「京ちゃん…やっぱりきつく言い過ぎたのかなぁ」 久「何かあったわけ?」 咲「ええ、実は…」 久「成程ねー、でもそれは和達が正しいと思うわよ」 咲「先輩まで」 久「まぁ聞きなさい、いい須賀君にはあなたみたいにやれ牌が見えるだの」 久「やれ嶺上開花ツモれるだの、そんな能力はないわけじゃない」 和「そんなオカルトありえません」キリッ 久「そんな須賀君が『負けたのは調子が悪かっただけ』なんて言ってたら一生上達しないわよ」 咲「それはそうですけど…」 久「とは言えそれに関しては私にも責任があるのよねぇ」 咲「えっ?」 久「須賀君は初心者なんだから本当なら部長の私が指導してあげなくちゃいけなかったんだけど」 久「全国制覇を優先させてそれが疎かになってたばかりか、雑用を押し付けてばかりだったじゃない?」 まこ「確かにのう、じゃがそれを言うならわしら全員の責任じゃ」 優希「犬がご主人様に尽くすのは当然だじぇ!」 和「優希…あなたが一番須賀君に用事を押し付けていたんですよ、少しは反省しなさい」 久「まぁそんなわけで須賀君には今まで迷惑をかけてきたし、私も部活を引退して暇になったことだし」 久「これからはお姉さんが手取り足取りやさ~しく教えてあげるとしましようか、色々とね。フフッ」 優希「じょ!!」 咲(…まさか竹井先輩、京ちゃんの事…、ううんそんなわけないよね、この間も女の人とデートしたって言ってたし) 咲(竹井先輩も京ちゃんが好きだなんて、そんなオカルトありえないよね) 京太郎(…今日も勝てなかった、これで20戦連続で最下位) 京太郎(そりゃあ俺は弱いさ、でも以前はここまで酷くはなかった、夏以降全然勝てなくなった) 京太郎(当然だよなみんなが合宿したりIHで全国の強豪と戦って成長している間、俺がやっていたのは雑用ばかり) 京太郎(これじゃあみんなから引き離されるにきまってるよなぁ) 京太郎(ハァ、麻雀部に入って雑用って、何やってんだろうなぁ俺)ドン! 京太郎「痛っ!すみません、よく前見てませんでした…って、ハギヨシさん!」 ハギヨシ「久しぶりですね京太郎君、こちらこそすみません怪我はありませんか?」 京太郎「いえ、軽くぶつかっただけですから…」 ハギヨシ「それは安心しました。ところで、元気がない様に見受けられますが何か悩み事がおありですか?」 京太郎「えっ、そっそれは…」ドキッ ハギヨシ「今時間はありますか?私でよければ相談に乗りますが?」 京太郎「…そうですね、お願いしてもいいですか?」 ハギヨシ「もちろんですよ、近くにお勧めのお店があるのでそこで話を伺いましょう」 イラッシィマセー ハギヨシ「アイスティーをお願いします」 京太郎「俺もアイスティーで」カシコマリマシター ハギヨシ「さて、早速ですが一体どんな悩みがあるのですか?」 京太郎「はい、実はですね…」 ハギヨシ「成程、麻雀が…ですか」 京太郎「俺だって清澄麻雀部の一員なんです。このまま雑用ばかりやって皆において行かれるなんて嫌だ!」 京太郎「俺だって強くなりたい!和にだって咲にだって勝てるくらいに!その為ならなんでもやります!だから…」 ハギヨシ「んっ?今何でもするっていいました?」 京太郎「えっ、あっ、はい」 ハギヨシ「わかりました、京太郎君にそこまでの覚悟があると言うのでしたらこれを授けましょう」 京太郎「なんですかこれ?錠剤…薬ですか?」 ハギヨシ「それはですね…」 京太郎「麻雀が強くなる代わりにホモになる薬~~~~~!?」 ハギヨシ「シッ、声が大きいです!」 京太郎「すっすみません。でも…」 ハギヨシ「それは龍門渕の化学班が開発した秘薬です。服用した者の雀力を飛躍的に上昇させる魔法の薬なのです」 京太郎「嫌…でも…そんなもの…」 ハギヨシ「あるわけない、そう思いますよね?普通は。でも証拠ならありますよ」 京太郎「証拠?」 ハギヨシ「はい、私が証拠です。わたしはかつてこの薬を飲んだことがあります」 京太郎「えっ?そっそれじゃあハギヨシさんは…」 ハギヨシ「はい、ホモです」ニコッ 京太郎「」 ハギヨシ「そういうわけですから効果のほどは保証します。後は京太郎君次第です」 京太郎「でもホモになるのは…」 ハギヨシ「京太郎君の心配もわかります、私も初めはそうでした」 ハギヨシ「でもいざホモになったらホモであることなんて気にならなくなりますよ、だってホモですから」 京太郎「そういう問題じゃ…」 京太郎(いやっ、何を悩む必要がある須賀京太郎!こんなチャンスは二度とないんだ!) 京太郎(この機会を逃せば一生雑用係で終わってしまう、そんな人生でいいのか!) 京太郎「…わかりました、その薬、もらいます!」 ハギヨシ「さすがです、それでこそ私が見込んだ方だ。それでは…どうぞ」スッ 京太郎「では…いただきますっ!」ゴックン 京太郎「………………」 京太郎「………………」 京太郎「っ!?こっ、これは!?」 ハギヨシ「どうですか?京太郎君」 京太郎「力が…体の奥底からとてつもない力が湧き上がってくる!!」 ハギヨシ「それが雀力です。今京太郎君の体内でまさしく無限ともいえる雀力が生み出されているのです」 京太郎「これが雀力…ハギヨシさんありがとうございます!この力があればきっと咲にだって勝てます!」ギュッ ハギヨシ「礼にはおよびませんよ。京太郎君の力になれたことは私にとっても喜びですから」 ハギヨシ「それよりもあなたには行かねばならない場所があるはずです。会計は私が済ませておきますから」 京太郎「ハギヨシさん…このお礼は必ずします」ダッ ハギヨシ「頑張ってください、京太郎君…」 京太郎「たのもーーーーーーうっ!!」バタンッ 咲「わっ!びっくりしたー、急にドア開けないでよ京ちゃん…」 京太郎「竹井先輩も来ていたんですね」 久「おかえりなさい、今皆であなたの事を話していてね…」 京太郎「フッちょうどいい、全員俺と勝負だ!」 和「はい?」 優希「いきなり何言ってるんだじぇこのバカ犬は?」 京太郎「黙れタコス!」 優希「タッ、タコスぅ~!?」 京太郎「俺は生まれ変わったのだ!もはや貴様らに融資するだけの機械ではない!俺は麻雀の神となったのだ!」 京太郎「そう、地獄の底から蘇った神、ヘルゴッド京太郎と呼べ!」 優希「ダサッ!」 まこ「ヘルゴッドって…語呂悪すぎじゃろ…」 咲「ヘルカイザーとかの方がかっこいいですよね」 和「これが今はやりの中二病というものなんでしょうか?」 京太郎「フッそんな口が利けるのも今のうちだけだ。さあ咲!まずは貴様からだ!」 咲「わっ私?打つのはかまわないけど…」 優希「咲ちゃん私もやるじぇ!誰がご主人様か…もう一度躾け直してやる!」 久「しかたないわねぇ…それじゃぁあと一人は和が入ってくれる?」 和「いいんですか?須賀君このままで?」 久「何があったかはしらないけど、随分と自信があるようだし…一回くらい相手してあげても罰はあたんないでしょ」 和「まぁ…そう言われるのでしたら…」 京太郎「決まったな、それでは勝負開始だ!」 東一局 ドラ南 東・優希25000 南・京太郎25000 西・和25000 北・咲25000 優希「ダブルリーチだじぇ!!」④ まこ(親のダブリー、待ちは…) 三四(五)222567①①⑨⑨ まこ(モロ引っ掛けの①⑨のシャボ待ち) 久(それに対して須賀君の手牌は…) 二四七八八3445②⑨東南 ① 久(一発で当たり牌つかまされるとはねぇ、スジの①切り、真っ直ぐ言ったとしても⑨でズドンね) 京太郎「…」 東 久(東!?) 和(親リーの一発目に生牌の東ですか) 和(どんな手が入っているのかは知りませんがそんな打牌をしていては何時までたっても初心者のままですよ) 二順目 優希「ツモ!6000オール!」 三四(五)222567①①⑨⑨ ⑨ 裏ドラ7 京太郎(………)フッ 久(笑った!?やはりあの東切りは待ちを見抜いてのものなの…?) 東一局 二本場 ドラ② 東・優希49300 南・京太郎16900 西・和16900 北・咲16900 和「リーチ」④ 優希「ポン!」 京太郎(和のリーチに優希も中と④鳴いて聴牌か。優希は安手だがこれ以上連荘はさせられないしここは…)⑤ 和「ロン。8300」 五六七5(5)678③④⑤⑥⑦ ⑤ 優希「こらーバカ犬―!まーた一発でそんな牌切って!おかげで私の親が流れちゃったじゃないかー!」 京太郎「親が流れたんならこっちはOKじゃねーか。それに…これで自力で親を持ってきたしな」 優希「なにが自力だ、全く…」ブツブツ 和(配牌が良くなるとでも言いたいんでしょうか、全くバカバカしい) 久(今の⑤は⑤⑥⑦からの抜き打ち…完全に待ちを読みきっている!) 東二局 ドラ2 東・京太郎8600 南・和25200 西・咲16900 北・優希49300 一巡目 京太郎 八八九123②③⑨東東東北中 久(ダブ東暗刻の二向聴) まこ(まさか自力云々は関係ないじゃろうが、親満ぼぼ確定の好配牌) 京太郎「…」九 久(一打目からチャンタの消える九打ち!?) 五順目 京太郎「リーチ」② 八八2233③③⑨⑨東東北 まこ(あの配牌が五順でチートイドラドラにっ!) 久(須賀君の捨て牌は九1中東②の北の地獄待ち…これは読めないっ!) 和「…」北 京太郎「ロン、18000!」 優希「のわっ!のどちゃんが京太郎に振り込んだじぇ!」 和「…五順目の字牌地獄待ちなんて読みようがありませんから」 四順目 京太郎 二二九九九779北北北白白 二 まこ(あっありえん!今度は四順目のツモりスーアン聴牌じゃとっ!) 久(今までの須賀君とは違う…これが…この力がヘルゴッド京太郎なの!?) 京太郎(張ったか、思えば役満を和了るのはこれが初めてだな。人生初の役満ツモで華麗に勝利といくか) 京太郎「見ろ!これがヘルゴッド京太郎の真の力だ!リーチ!」9 咲「カン」 京太郎(咲!?) 咲「ツモ。嶺上開花8000」ドッ 四四24東東東西西西 9999 3 京太郎(9は生牌、咲の事を考えれば当然の7切り。それを役満に目がくらみ9切りとは…俺もまだまだだな…それにしても) 京太郎「今の俺から直撃をとるとはさすがは俺が唯一認めた相手。それでこそ倒しがいがあるというものだ」 咲「…」 和(どうでもいいですけど先ほど私も須賀君から和了ったんですけどね) 東三局東・和7200 南・咲25900 西・優希49300 北・京太郎17600 京太郎「ツモ。1000・2000」 南三局 三本場 ドラ八 東・和24200 南・咲22000 西・優希24300 北・京太郎29500 優希(東場は断トツトップだったのに3位と100点差の2位に。なにより京太郎がトップなのが許せないじぇ!) 京太郎(ここにきて和が3着浮上か。だがそれよりもラス転落の咲…。来るならここか!) 咲「カン」中中中中 京太郎(来たか!) 咲「カン」②②②② 咲「ツモ。嶺上開花1600・2900」 34567白白 ②②②② 中中中中 2 京太郎(捲られたか…) オーラス ドラ三 東・咲28100 南・優希22700 西・京太郎27900 北・和21300 まこ(トップは咲、わずか200点差で京太郎が2着。西入はないから1000点でトップ終了…その局面で!) 七七七八八八144777⑤ 4 まこ(またしても四暗刻…しかも単騎待ち!) 久(しかし今は役満なんていらない局面。32000点の単騎待ちより1000点の両面待ちの方が遥かに価値はある) 久(はたして和了れるの?その四暗刻!) 和「…」七 京太郎「カン!」 咲「!?」 まこ(スッタンを捨ててダイミンカンじゃとっ!) 久(確かにスッタンなんていらない状況ならツモを増やすダイミンカンはありだけど…咲じゃあるまいしそうそう嶺上なんて…) 京太郎「…」 四 久(さすがにね) 咲「………」 和(ダイミンカン…咲さんの真似でもしてるのでしょうか) ⑥ 咲「!?」 咲(今の⑥はツモ切り…京ちゃんのカンが無ければ私はあの⑥を暗カン。そして嶺上の四で…) 五六22①②③⑥⑥⑥⑦⑧⑨ 咲(和了っていた!) 咲(まさか京ちゃんのカンは和了る為じゃなく私の和了り牌を食い取るために…) 咲(あの⑥はカン出来ない。もう王牌に四七は無い、鳴けば役なしになる。自力でツモるしかない…) 京太郎「…」 咲「………」 1 京太郎「ロン」 八八八1444777 七七七七 1 京太郎「トイトイ三暗刻…8000。俺の勝ちだな、咲!」 咲「あっ…///」キュン 優希「ぬおぉぉぉぉぉぉぉ!きょきょ京太郎がトップだとぉぉぉぉぉ!」 京太郎「へへーん、どーだ見たか俺様の実力を」 優希「なっ…まぐれで一回勝っただけで調子になるなー!」 和「優希、そんな言い方は失礼ですよ」 優希「ぐぬぬ…」 京太郎「やーいやーい、怒られてやんの」 和「須賀君もです。麻雀はどんなに強い人でも負けることがある…逆に言えばどんなに弱い人でも勝つことがあるんです」 和「まぐれやたまたまなんて言う気はありませんが、半荘一回勝っただけで調子に乗ってはいけませんよ」 京太郎「うっ、わかってるよそんなの…」 和「とはいえ今日の須賀君の打ち筋がいつもと違った事は認めますが…」 咲「…っか…よ…」 和「咲さん?」 咲「もう一回勝負だよ!京ちゃん!」バァンッ 京太郎「どわっ、卓を叩くな卓を」 咲「もっかいだよ!きょっ京ちゃんに負けたままでなんか終われないんだからっ!」 優希「そう通り!勝ち逃げなんて許さないじぇ!」 和「そうですね。須賀君が本当に強くなったのかどうか、もう少しやってみないとわかりませんからね」 まこ「ちょっと待たんかい、次はわしらの番じゃろ」 久「そうよ、後ろであんな闘牌見せられて黙ってらんないわよ。久しぶりに血が騒ぐわ」 久「と言うわけで2抜け3抜けで私、まこ、須賀君、咲で行くわよー」 京太郎「いいですよ。まとめて相手をしてあげますよ」 咲「つっ次は負けないんだから!」 まこ「それじゃあ今日はこの辺にしようかのう」 全員「お疲れ様でした!」 和「それにしてもあれから半荘5回やって須賀君のオールトップですか…」 優希「こんなオカルトありえないじぇ…」 京太郎(これも全部ハギヨシさんのおかげだ。何かお礼をしなきゃな) 京太郎(よしっ、明日は日曜だし龍門渕まで行って直接お礼をしに行こう!) 京太郎(何をあげたら喜んでくれるかなあ、ハギヨシさん…) 久「そうね、さすがはヘルゴッドってとこかしらねぇ」 京太郎「うっ、そっそろそろヘルゴッドはやめてくれたら嬉しいんですけど…」 久「なによぉ、呼べって言ったのは自分でしょ」 京太郎「あの時は何と言うか自分でも意味不明な位ハイテンションでして…」 京太郎「落ち着いたら恥ずかしいと言うかそもそもダサいと言うか…」 京太郎「とにかくヘルゴッドは忘れてください!お願いします」 優希「フフーンしかたない。これからはきちんと犬と呼んでやろう」 京太郎「犬はやめろっ!」 和「はぁ、わがままですねえ、まったく」 まこ「こらこら遊んでないで早ようせんか、鍵かけるぞ」 京太郎「あっ、すみませーん…って咲?」 咲「…」 まこ「ん?どうかしたんか咲」 咲「すみません…先に帰っててもらえますか?鍵は私がかけておきますから…」 京太郎「どうしたんだ?気分でも悪いのか」 咲「…」 京太郎「おい、さ…」 優希「おいバカ犬!さっさとこっちに来い!」グイッ 京太郎「なっなんだよ腕引っ張るなよ!」 まこ「それじゃあわしらは先に帰るけん、戸締りはしっかり頼んだぞ」 咲「…」 京太郎「おい優希いいかげん腕離せよ!咲が心配じゃねぇのかよ!」 優希「だからお前はバカ犬なんだじぇ!咲ちゃんの気持ちがわからないのか!」 京太郎「はぁ?気持ち?」 優希「いいか咲ちゃんと言えば泣く子も黙るIHチャンピオンだ!」 優希「それがお前みたいな犬に負けたとあれば咲ちゃんのプライドはズタズタだじぇ」 京太郎「なんだよそれ…」 優希「とにかく!咲ちゃんは今一人になりたんだ」 優希「ここはその気持ちを汲んでそっとしておいてあげるのが友情と言うものなんだじぇ」 京太郎(咲…) 咲(今日の京ちゃん…かっこよかったなぁ…)ポー 咲(ううん!もちろんいつもかっこよくて、やさしくて、気が利いて、料理も得意で…) 咲(これで麻雀まで強くっちゃったら私…あっ!いけない…) 咲「勃って来ちゃった…///」ムクムクッ 咲「ハァ、ハァ、京ちゃん…京ちゃん…」シコシコ 咲「だっ駄目だよぉ…私…男の子なのに…」シコシコ 咲「京ちゃんで…オッ…オナニーなんて…」シコシコ 咲「京ちゃん…京ちゃん…」シコシコ 咲「イクッ!イッちゃうよぉ!京ちゃん…京ちゃぁぁぁぁぁぁん」シコシコシコシコ 京太郎「咲、大丈夫か?」ガチャ 咲「えっ?」 京太郎「えっ?」 咲「…」 京太郎「…」 咲「………うっ」ドピュッ 京太郎「…」 咲「…うっうっ…」ジワッ 咲「びえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」 京太郎「!?」 咲「ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇん!!」 京太郎「なっ泣くな咲!ほら落ち着けって!」 咲「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 京太郎「ようやく泣き止んだか…」 咲「うん…ごめんね京ちゃん…」 京太郎「いやぁそれはいいんだが…その…あれだな…お前って…」 咲「うん…男…だよ…」 京太郎「まじかよぉ、いっいつからなんだ?」 咲「いつからって…生まれた時からだよぉ…」 京太郎「そっ、そりゃそうだよな、じゃあなんで女のふりしてたんだ?」 咲「それがね…宮永家に生まれた男は女として生きなければならないという厳しい掟があるの」 京太郎(なにその適当に考えた設定…) 咲「ごめんね京ちゃん…今までずっと騙してて」 京太郎「べっ別に謝んなくていいよ。そりゃびっくりしたけど…俺とお前の仲だろ」 京太郎「男かと女とか関係ねーよ。だから、そんな事気にすんなよ」 咲「京ちゃん…」ジワッ 咲「…あのね京ちゃん。実はもう一つ京ちゃんに内緒にしてたことがあるんだ」 京太郎「ん?まだ何かあんのか?今更何言われても驚かないし、言ってみろよ」 咲「それじゃあ言うよ…あのね…私…私…」 咲「京ちゃんが好きなの!!」 京太郎「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 咲「好きなの!始めてあった時からずっと…ずっと京ちゃんが大好きなの!!」 京太郎(さっ咲が俺の事を好き!?そんな事考えたことなかったが…) 咲「京ちゃん…」ウルウル 京太郎(かわいい!今まで咲の事かわいいなんて思った事一度もなかったのに…) 京太郎(いやっ落ち着け須賀京太郎。相手は男だ!ホモじゃあるまいし男相手にかわいいなんて…) 京太郎(…あっ、ホモだった) 京太郎(なんだ、なんの問題も無いじゃないか) 咲「…ごめんなさい…京ちゃん…」グスッ 京太郎「咲?」 咲「男にっ…告白なんかされたって…気持ち悪いだけだよね…」 京太郎「おっおいなに勝手に話進めてるんだよ!」 咲「えっ?」 京太郎「俺も!俺もお前が好きだ!!」 咲「なっ何言ってるの京ちゃん。私…男なんだよ…」 京太郎「心配するな!俺はホモだ!!」ドンッ 咲「はいっ?あの…もう一回言ってもらってもいいかな」 京太郎「俺はホモだ!!」ドンッ 咲「」 京太郎「嘘だと思うか?なら証拠を見せてやる!」ガバッ 咲「きゃぁぁぁぁ!いきなりズボン下してなにやってるの!」 京太郎「目をそらすな咲ぃ!これを見ろ!」ビキィビキィ 咲「ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 咲(京ちゃんのおおおおちんちん…あんなにおっきくなってる…) 咲(てゆーかおっきすぎるよぉ!私のおちんちんよりすっと大きい…) 京太郎「わかったか咲。これがお前を好きだという何よりの証拠だ」 咲「京ちゃん…ホントに…本当に私でいいの…?」 京太郎「もちろんだ。咲、愛してるぞ」 咲「京ちゃん…んっ…んっ…んちゅっ…はぁ…」 京太郎「咲!中で出すぞ!」 パンパンドピュッ 咲「京ちゃん!私もイッちゃうよぉぉぉぉ!」ドピュドピュ 京太郎(結局部室で朝までやってしまった。今日も部活があるから皆が来るまでに後片付けしないとな) 咲「うーん…むにゃむにゃ…」 京太郎「おっ、咲目が覚めたか?」 咲「ふえっ、京ちゃん?なんで私の部屋に…って!なななななななんで裸なの!?」 咲「てゆーか私も裸じゃない!京ちゃんのバカッ!エッチ!ヘンタイ!こっち見ないで!」 京太郎「なに寝ぼけてんだよ。昨日の事忘れたのかよ?」 咲「昨日の事って…あっ」カァ 京太郎「思い出したか?」 咲「うっうん、ちょっと恥ずかしいけど…えへへ」 咲「私達…その…こっ…恋人になったん…だよね…?」 京太郎「…ああ、これからはずっと一緒だ。愛してるぞ咲」ギュッ 咲「京ちゃん…うれしい…。ずっと、ずっと一緒だよ」 咲「ツモ!嶺上開花4000オール」 京太郎「ぐはぁっ!トップ捲られたかぁ」 咲「へへーんだ。京ちゃんの分際で私に勝とうなんて百年早いんだよー」 京太郎「何言ってんだ、これで今日の成績は五分五分になっただけじゃねぇか」 優希「また咲ちゃんと京太郎の1位、2位で終了だじぇ」 久「仮にも全国優勝した私たちがこうも相手にならないとはねぇ…」 まこ「咲はもちろん、京太郎の実力も本物のようじゃのう」 和「そうですね。それにしても…」チラッ 京太郎「調子に乗ってんのはお前の方だろーが。うりゃうりゃ」イチャコライチャコラ 咲「やだー、やめてよぅ髪の毛くしゃくしゃしないでぇ」キャッキャッウフフ 和「何と言うか…」 まこ「あの二人…」 優希「随分と…」 久「仲がいいわね…」 京太郎「あっ、やっぱりわかります?」 咲「えへへ」 和「はいぃ?えっと…それはどういう意味…ですか?」 咲「えっとね、実は私達…」 京太郎「付き合う事になりました」 優希「えっ…?」 久「ええぇっ!?」 まこ「なんじゃとっ!?」 和「」 京太郎「ちょっ、皆してそんなに驚かないで下さいよ」 咲「そうですよ。そんなに意外ですか?」 久「ごめんなさい、そう言うわけじゃないんだけど…いきなりだったから…」 まこ「じゃがなんにしろめでたい話じゃ。皆でお祝いしてやらんとな、ははっ…」 優希「そうだな…二人ともおめでとう…だじぇ…」 和「そんな…」 京太郎「おうサンキュー。よーしもう遅いし最後に半荘一回やって終わりにしましょうか」 咲「そうだね。次こそ京ちゃんをラスにしてあげないとね」 和「そんなオカルト…」 京太郎「言ったなー。お前こそ覚悟しろよー」 咲「それじゃあ行っくよー京ちゃん」 京太郎「おう!」 和「そんなオカルト…ありえませーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」 その夜の原村邸 和「うっ…うっ…ありえません…」 和「咲さんと須賀君が恋人同士になるなんて…」 和「そんなオカルトありえません…ぐすっ」 和「須賀君…須賀君…」シコシコ 和「うっ…うっ…どうして…どうして咲さんなんですか…」シコシコ 和「あなたは胸の大きな女性が好きじゃなかったんですか…」シコシコ 和「それなのにどうして…私じゃなく、咲さんなんですか…」シコシコ 和「ハァハァ…須賀君…須賀君!…」ドピュ 和「ふふっ…なにを馬鹿な事を言ってるんでしょう…」 和「須賀君が好きなのは胸の大きな『女性』」 和「私みたいに馬鹿みたいに胸の大きい『男』じゃないですよね…」 和「うっ…うっ…須賀君、須賀君…」シコシコ 優希「ハァハァ…京太郎…京太郎!」シコシコドピュッ 優希「なんで…なんで私は女に生まれなかったんだじぇ…」 優希「そうすれば…私も咲ちゃんみたいに…京太郎と…」 優希「うえっ…ひっく…京太郎…京太郎…」シコシコ まこ「ハァハァ…京太郎…京太郎!」シコシコドピュッ まこ「ふぅ、それにしても京太郎と咲がのう…」 まこ(悔しいが意外どころかお似合いじゃからのう) まこ(もしわしが女じゃったとしても、とても敵う相手じゃないか…) まこ「京太郎…京太郎…」シコシコ 久「須賀君…須賀君!」シコシコ 久「須賀君、貴方が好きなの…」シコシコ 久「貴方を忘れるために何人もの女と寝たけど…忘れられない」シコシコ 久「貴方が好きなの、貴方じゃないと駄目なの…」シコシコ 久「ハァハァ…須賀君…須賀君」シコシコドピュ 久「あきらめ…きれないわね…」 その後、なんやかんやで全員男なのがばれて京太郎のホモハーレムが完成しましたとさ めでたしめでたし カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6453.html
48日目・朝- 京太郎「……ん、そういやあの能力使った時と同じこと、歩から噂聞いたときに起きたよな……なんだったんだ?」 テクテクテク 京太郎「お、歩じゃんか」 歩「ん、京太郎か」 京太郎「どうでも良さげに」 歩「どうでも良いわけないじゃん」 京太郎「ん、そうなのか?」 歩「あっ、い、今のは違うって!」ブンブン 京太郎「そうか」 歩「そう言えば私、京太郎のメアドも電話番号も知らないんだよね」 京太郎「あれ、そうだったか?」 歩「そうだったよ!」 京太郎「せっかくだし交換しとくか」 歩「うん」ニコッ 授業- 京太郎「さて、次の授業は?」 男子D「私の出番のようだな!」 京太郎「なんでお前がまた」 男子D「私が友の危機に駆けつけないとでも思ったか!?」ブックス! 京太郎「男子ドル……男子D……」ジーン 歩「ん」ムッ 男子D「どうやら自習のようだな」 男子M「私たちはやるべきことをやろう」 男子B「良かれと思って俺も協力してやるぜ」 シュバッ 京太郎「あいつらキャラ濃いな!」アラマビックリ 京太郎「いや、あんな奴らはどうでも良い……今は」 京太郎(牌を並べて、きる……そしてあの感覚を思い出す) 能力『卓の死点』発動 京太郎(ここだっ!)ダンッ 京太郎(……で、何かあったのか?) 昼- 京太郎「さて、昼は……」 智紀「あの、京太郎私のも食べる?」 京太郎「おうありがとな」 純「ほら、俺のも交換しようぜ」 京太郎「そうだな」モグモグ 京太郎「やっぱメイドと執事なだけあって料理美味いな」 純「まぁな、二人で作ったけど」 智紀「萩原さんにも手伝ってもらったけど」 京太郎「ほんとあの人はなんでもできるなぁ」 ハギヨシ(そんなことありませんよ) 京太郎(!?) 放課後- 京太郎「どうするかなぁ、そういや金曜日休みだっけ、三連休に透華たちは合宿だったか……」 部室- ガチャッ 京太郎「おっす」 透華「京太郎、もうこんな立派な部員になって」ホロリ 京太郎「母さん、俺もう部活サボらないよ」 透華「って誰が母さんですか!せ、せめて……お、お嫁さんとかっ」 京太郎「そう言えば昨日の」 透華「なんで無視しますのぉ!」 アンテナ「」ビーン 京太郎「してない!してない!」 京太郎「歩、特訓だ!」 歩「だから私は」 京太郎「大事な補欠だ」グッ 歩「……もぉ」 京太郎「精神統一だ!」 歩「馬鹿にしてる?」 京太郎「いぃや、お前にだってオカルト、異能があるかもしれん」 歩「……」ジトー 京太郎「嘘じゃないって」 歩「じゃあ、やるけど……」 京太郎(そうだ、精神統一さえできればおのずと異能が) 透華「ロンですわ!」 純「うわっ、直撃かよ!」 一「さすが透華!」 衣「次からは本気だすぞ!」 京太郎「うるせぇぞ!」 歩(うるさい……) 放課後2- 京太郎「さて、次はどうするかな」 ハギヨシ「京太郎君」 京太郎「あ、どうしましたハギヨシさん?」 ハギヨシ「いえ、色々と大変そうな君に一応忠告しておこうと」 京太郎「ん、どういうことです?」 ハギヨシ「気になさらないでください……あまりにもどうしようも無い時は私を呼ぶと、約束してください」ジッ 京太郎「……はい」 ハギヨシ「なら良いんです、貴方や貴方たちを助けることぐらいは私にもできるでしょうし」 京太郎「どうしたんですか?」 ハギヨシ「いえいえ、大事な友人を心配しているだけです」フッ 京太郎「……そうですか?」 ハギヨシ「そうです」フフッ 夜- 自宅・自室- 京太郎「ん、どうすっかなぁー」 京太郎「なるほど、そろそろ本なんかじゃ限界かな」ペラペラ 京太郎「これなら小鍛冶さんとやりあった方が収穫がありそうだ」ウン 京太郎「時間ほとんど使ってねーや」 京太郎「九時には戻るわ」 須賀母「気を付けてねー」 京太郎「なんか買いに行くかー」 リロリロン(客が来たときの音) ??「らっしゃいませー」 京太郎「あれ、津山さん」 睦月「あ、須賀君」 京太郎「あはは、ここで働いてたんですね?」 睦月「まぁね、なんか立ち読みだけじゃないなら歓迎するよ」 京太郎「どうもです」 京太郎(ちょっといたずらに……あとコーヒーとかパンとか買っとくか)トサッ 睦月「……~~ッ!?」カァァッ 京太郎(思ったより初心な反応だな……可愛い)ニコニコ 睦月「……」ピッ…ピッ 京太郎(赤い顔のまましてる……) 睦月「1200円になります」 京太郎「どうも、また来ますね……」 睦月「う、うん」カァッ 睦月(か、可愛いって言ってた……)カァァッ 自宅- 京太郎「ん、メールかぁ」 京太郎「誰から?」 京太郎「おうおう、健夜さんか」 差出人:健夜 本文『最近そっちで嫌な噂がたってるらしいね?』 京太郎「え?」 本文『噂のまわり早いですね』 差出人:健夜 本文『ネットで見かけてね、気を付けてね?』 京太郎「ん」 本文『はい、わかりました わざわざありがとうございます』 差出人:健夜 本文『うん、おやすみ』 京太郎「次は、南浦さんだ」 差出人:南浦 本文『最近の噂、聞いた?』 京太郎「あぁ~やっぱ行方不明者とか出てるんだもんなぁ」 本文『噂って言うと麻雀に負けるとって奴ですか?』 差出人:南浦 本文『雀荘で聞いたけど、龍門渕の男子麻雀部の話』 京太郎「あぁ、そっちのことか」 本文『良くは知らないんですよね』 差出人:南浦 本文『凄い腕がたつらしいから須賀君に聞いておきたかったんだけど、わからないなら良いんだ ありがとう、おやすみ』 京太郎「おやすみなさいっと」ポチポチ 京太郎「次は咲か」 差出人:咲 本文『京ちゃん、気を付けてね?』 京太郎「ん?」 本文『例の噂なら、お前の方を俺は心配してるんだが……?』 差出人:咲 本文『でも、嫌な予感するんだ』 京太郎「ははっ、咲の感って怖いなぁ」 本文『お前にそう言われるなら気を付けるようにするよ、お前も気を付けてな』 差出人:咲 本文『うん、おやすみ』 京太郎「おやすみっと」 小鍛冶家・健夜部屋- 健夜「ん、なんだか嫌な感覚がするんだよねぇ」ウムム 健夜「京太郎君に何かあっても、嫌だしね」 南浦家・数絵部屋- 数絵「龍門渕の男子麻雀部、まぁ気になってるのはお祖父様の方のようだけど……」フゥ 数絵「私も頑張らないとだ!」グッ 宮永家・咲部屋- 咲「京ちゃん、嫌な予感がするんだよ……絶対、私が守るから」グッ 自宅・自室- 京太郎「さて、寝るかな」 カピー「カピカピ」キョウハ…ベツニイイ 京太郎「ん~」 京太郎「そんなこと言わずにさ……」コイヨ カピー「カピ」ズ、ズルインダカラッ! 京太郎「ハハハッ!」モフモフモフッ カピー「カピー」ンァー! 48日目終了- 49日目- 朝- 京太郎「あれ……時間、やべ10時過ぎてるし」ビクッ カピー「カピ?」ドウシタノ? 京太郎「すまんなカピー……二日連続で夜更かしはいかんらしい」 昼- 京太郎「あんま授業受けれなかったなぁ」 一「ほら京太郎、食べた後すぐ寝ると牛になるよ」 京太郎「迷信迷信」 透華(一が、膝枕してますわ) 衣(衣も京太郎にしてほしいぞ!) 京太郎「ふぅ、でも智紀の方が気持ち良かったな―――げふっ!?」 一「もう知らない!」 透華(今のは京太郎が悪いですわ) 衣(衣もそれは言っちゃならないと思うぞ) 放課後- 京太郎「さて、どうするかなぁ」 部室- ガチャッ 京太郎「おいっす!」 智紀「今日、遅刻したって?」 京太郎「歩だな!」 歩「そりゃ言わなきゃ損でしょ」 京太郎「ちょっと片付けるか……いや、なんでこここんなに綺麗なんだよ」 透華「ハギヨシがいますから!」 京太郎「俺の雑用が発揮できないなんてッ、もっと汚い部室とかだったらっ」ガクッ ハギヨシ「やろうとした意欲が大事なのですよ?」 京太郎「ハギヨシさん!」パァッ ハギヨシ「んっふ」 放課後2- 京太郎「さて、次は……」 京太郎「なぁ、例の噂なんだけどさ?」 智紀「『吸血鬼』のこと?」 京太郎「ん、それ……ってもう名前ついてるのか?」 智紀「噂はすぐ流れるから、特にネットなんかじゃ」 透華「あまり関わらない方が良いかもしれませんわね」 京太郎(でも、気になるんだよな……胸がざわつくっていうか……) 智紀「なんだか雀荘で負けると連れて行かれて、人通りが無い所で血を吸われるって……まぁ所詮噂だけど」 京太郎「なるほどな」 夜- 自宅・自室- 京太郎「ん、どうすっかなぁー」 京太郎「ネトマだな」 一人目 まこりん 二人目 グラマス 三人目 トキ 京太郎「おう、小鍛冶さん」 まこりん:よろしくね グラマス:うん、よろしく! トキ:よろしくお願いします、せめて痛みを知らずに飛ぶがええよ キョータロ:よろしくお願いします! トップ 京太郎 二着 グラマス 三着 トキ ラス まこりん キョータロ:やった、グラマスさんに勝てた! グラマス:おめでとう まこ:化物じゃ、やはり化物の巣窟じゃ トキ:単純な麻雀も時にはええな、トキなだけに キョータロ:(笑) 京太郎「ん、ウィスだ」 トキ:強いわーここまで強い相手は久しぶりやったわ キョータロ:そうですか?ありがとうございます トキ:あんたみたいなのを相手にしてると強くなれそうで嬉しいわ、能力無しでもどうにかしたくってなぁ キョータロ:麻雀ってやればやるだけ上手くなる、ってもんじゃないですからね トキ:自慢みたいやな(笑) キョータロ:あれ、そうですか? トキ:まぁ、お互い頑張ろうなぁ キョータロ:はい! 京太郎「メールだ」 京太郎「誰から?」 京太郎「んと、雅枝さんからだ」 差出人:雅枝 本文『あれ、京太郎は龍門渕の生徒なんやっけ?』 京太郎「ん~いつだったか話したよな」 本文『はい、そうですよ 全国で当たるかもしれませんね』 差出人:雅枝 本文『それは嬉しいんやけど、長野やろ?あの噂が気になってな、実際に行方不明者も出てるらしいし』 京太郎「あぁ~みんな、心配してくれるとは」 本文『ご心配なく、たぶん大丈夫ですから!』 差出人:雅枝 本文『ならええんやけど、気いつけえや? おやすみ』 京太郎「はい、おやすみなさい……次はハギヨシさん!」 差出人:ハギヨシ 本文『吸血鬼の噂について調べているようですが、今の貴方にあちらはかなりの危険が伴いますよ』 京太郎「ん、どういうことだ?」 本文『あちらって?』 差出人:ハギヨシ 本文『まぁ、そちらに行けば修羅の道、男子麻雀部を調べた方が現状を楽にすることができるでしょう まぁそれも京太郎君次第です』 京太郎「ふんふむ」 本文『良くわからないんですが』 差出人:ハギヨシ 本文『まぁいずれわかりますよ、どちらの道を行くにしろ行かぬにしろ 私は何があろうと君の味方ですから おやすみなさい』 京太郎「ハギヨシさん……おやすみなさいっと!次は?」 差出人:美穂子 本文『華菜から聞いたんだけれど、風越に誘ったって、来ないの? 私は会いたいのだけれど』 京太郎「メール上手くなってる!」 本文『いえ、美穂子さんのためでしたら、近いうちに行きますよ!』 差出人:美穂子 本文『うん、楽しみに待っているわ おやすみなさい』 京太郎「おやすみなさいっと」 愛宕家・雅枝部屋- 雅枝「ん~やっばい、こんなメール楽しいのなんていつ以来や」カァァッ 雅枝「こ、こんなおばさんやけど、変や思われてないやろかっ」 洋榎「どうしたんオカン?」 雅枝「アホかいきなり声かけんな!」 洋榎「なんでや!?」 龍門渕家・ハギヨシ部屋- ハギヨシ「さて、京太郎君はまっすぐと道を歩くのか、それとも残り二つのどちらかをも巻き込み道を歩くか」フム ハギヨシ「どちらにしろ守って見せますが……君の味方は沢山いるんです」フッ 福路家・美穂子部屋- 美穂子「須賀君、来ないかしら……他の女の子に手を出してないか、心配だわ」フフッ 自宅・自室- 京太郎「さて、そろそろ寝るかなー」 カピー「カピ」キョウハイイ 京太郎「そうか、寝よう!」パチン 49日目終了- 50日目・朝- 京太郎「さて、今日はどうするかなぁ」 テクテクテク 京太郎「おう歩」 歩「京太郎、なんだか最近……暗いクラスがあるよね?」 京太郎「ん、あぁ、どうした?」 歩「行方不明者、出たんだって」 京太郎「……あぁ、なるほど」 歩「なんだか、怖いよ」 京太郎「そのうち無くなるさそんなこと」 京太郎(ハギヨシさんに聞いてみるか?) 授業- 京太郎「さて、次の授業は?」 男子D「待たせたな!」ブックス! 京太郎「男子D!」 男子D「私に任せろ!」ジカンワリ 歩(私の役目)ムッ 男子D「私たちだけでは団体戦に出ることはできない!」 男子V「チッ、中々見つからねぇぜ」 男子M「何とか見つけなくては……おのれ、おのれドン・サウザントー学園!」 男子D「すまない、非力な私を許してくれ」 京太郎(自習の時間になると相変わらずうるさいなあの連中……) 京太郎「いや、待てせっかくの時間を有効に使おう……」 京太郎(そう、ただ殺すのは牌だけだ、その他は……その他?) 京太郎(余計なことを、考えず……殺す!) 能力『牌を殺すということ』発動 京太郎「……なんだか、眼が疲れたな」 昼- 京太郎「ハギヨシさん、昼はどこにいるんだろう?」 京太郎(部室、まぁたった7人とハギヨシさんしかいない部だし鍵も全員持ってるんだけど……あれ、空いてる?) ハギヨシ「須賀君、どうしました?」 京太郎「昼はここに居たんですか」 ハギヨシ「昼だけでなくほとんどここにいますよ……何か聞きに来たようですね、お昼を食べながら話ましょうか」ニコッ 京太郎「はい」 ギィ バタンッ 京太郎「ハギヨシさん、吸血鬼の噂なんですが」 ハギヨシ「前置きをしておきますがどの道を選ぶかは自由です。まぁ一つの解決策としては下手に関わらなければ良い……そうすればいずれは元に戻ります」 京太郎「え、どういうことですか?」 ハギヨシ「いえ、最悪は私がなんとかできる限りはしますので、京太郎君はどう走ってくれてもいいです……しかし、大きな力には大きな責任、代償を伴うということを忘れないでください」ジッ 京太郎「……はい」 ハギヨシ「ええ、そう返事してくれるのでしたら安心です」ニコッ 京太郎(どうするも、俺の自由か……) 放課後- 京太郎「さて、今日はー」 歩「今日は行かないの?」 京太郎「病欠です!」ダッ 歩「元気な病人!」 夕方・自宅- 京太郎「ん~それにしても暇なんだよなぁ」 京太郎「夕飯前には戻る」 須賀母「気を付けてねー」 京太郎「夕焼けが綺麗だなぁ、龍門渕の近く歩いたら透華たちと遭遇しそうで怖いな」 京太郎「あ、なんでハギヨシさんが!?」 ハギヨシ「おや京太郎君、今日は病欠と聞きましたが」 京太郎「あ~いや、ちょっと余計なことが重なりまして」アセッ ハギヨシ「まぁ良いですけれど、京太郎君は目を離すとすぐ大変な事件に首を突っ込んだりしますし」 京太郎「ま、まぁそこは」 ハギヨシ「フフッ、君の味方には心強い人たちがいるはずですから、たまには頼ってくださいね?」 京太郎「はい!」 ハギヨシ(小鍛冶健夜、宮永咲、その二人だけでも十分どうにかなるでしょうけれど) 夕方2- 京太郎「さて、どうするか」 京太郎「さてっと」 睦月「ぃらっしゃいませー」 京太郎(お、また睦月さんだ!) 京太郎「じゃあこれで」スッ 睦月「あ、プロ麻雀せんべい」 京太郎「あぁ、子供っぽいって笑われることもあるんですけどね」 睦月「そんなことはない、私だって集めてるし」 京太郎「え、そうなんですか!?」 睦月「あ、うん……まぁそのなんだ、ほら、好きなものは好きなんだし、周りの言うことなんて」 京太郎「今度見せてくださいよ、いやぁ嬉しいな~」 睦月「うん、私も同じ趣味の人間とあえて良かった」フッ 夜- 自宅・自室- 京太郎「ん、どうすっかな」 京太郎「ネトマをしよう」 一人目 あわ 二人目 SSS 三人目 むっきー 京太郎「おう、小鍛冶さん」 あわ:よろしく! SSS:あわには負けんぞ、よろしく頼む むっきー:よろしくお願いします! キョータロ:よろしく! トップ 京太郎 二着 SSS 三着 あわ ラス むっきー キョータロ:よし勝てた! あわ:う~負けた! SSS:とりあえずなんとかなったな むっきー:実力は拮抗していましたね、キョータロさん以外 SSS:確かに あわ:私だってキョータロに負けないんだから! 京太郎「ん、ウィスだな」 SSS:相変わらず君は強いな キョータロ:そうですね、ひたすら練習しましたしプロの方にも鍛えてもらったり SSS:そんな特殊な環境の人間が何人もいるんだな、世の中わからないよ キョータロ:ほんとですねー SSS:また一緒にやりたいな キョータロ:そうですね、また! あわ:京太郎のくせに生意気だ! キョータロ:これが実力だろ、淡? あわ:むー!新しくなった私の能力で京太郎なんて吹っ飛ばしてやるんだから! キョータロ:お前、そんなんで大丈夫かよ あわ:なんで? キョータロ:オカルト無効にされたら何もできないんじゃねぇの? あわ:馬鹿にしてえ!そうやって人を見下してばかりいるから! キョータロ:お前が言うな あわ:今度は勝つからね! 京太郎「お、ログアウトした」 京太郎「さて、そろそろ寝るかなー」 カピー「カピ」アソブ? 京太郎「おやすみ!」パチン カピー「か、カピ」… 50日目終了- 51日目・朝- 京太郎「今日は、確か休みだよな……どうするか」 京太郎「さて、誰に連絡するか」 京太郎「そうだ、戒能さんに連絡入れてみよう」ポチポチ 良子『須賀君ですか、どうしました?』 京太郎「今日から連休なので例の話を」 良子『オーライです、とりあえず鹿児島駅で集合しましょう』 京太郎「……はい?」 良子『そういうことです、旅費がないなら振り込みますが、そもそもこちらがお願いしたことで』 京太郎「いえ、突然の話で着いて行けなかっただけです、はい行きます」 良子『yes ではあちらで、私は先に着くと思うので待っています、お気をつけて』プツン 京太郎「……マジかぁ~」 昼- 鹿児島- 京太郎「ふぅ、着いた」 良子「stay 須賀君こちらです」 京太郎「あ、どうもです戒能さん!」 良子「そう言えば一緒に……」 咏「京ちゃん!」ガバッ 京太郎「うおっ、咏さん!?」 良子「熱い抱擁ですね」 咏「あっ、えっとあたしはまぁ……ほら京ちゃんと良子ちゃんだけじゃ心配だしねー」 京太郎(まぁすばらなおもちの持ち主だもんな、俺も冷静でいられるか心配だし) 咏「むっ」ゲシッ 京太郎「痛っなんですか?」 咏「なんでもない、ほら行こっか!」 京太郎「えっと……」 良子「永水女子、インハイ優勝候補ですよ」 ???- 京太郎「階段長いですねー」 良子「まぁこの上にありますので」 京太郎「永水女子ってのは凄いんですね」 良子「あぁ、会うのは永水女子のレギュラーですが、この先にある場所は家です」 京太郎「家?」 良子「神殿と言っても良いでしょうある意味では」 京太郎「はい?」 咏「まぁ行けば……ゼェッ、わかんじゃ、ゼェ、ねぇーの?知らんけど!」 京太郎「おぶりましょうか?」 咏「ぜ、全然平気に決まってんじゃん!」ゼェハァ 京太郎「ちょっと疲れて来たしゆっくり行きましょうか」 良子(気が利く子ですね) 良子「yes、では少し細かい話をしながら」 神代家- 京太郎「ここが……」 良子「はい」ガララッ 咏「あ、暑いっ」 京太郎(着物だから、でも私服着せたら犯罪臭すごそうだしなぁ) 良子「春ー」 ?「どうしたの?」ポリポリ 京太郎(黒い何かを持ったおもち娘) ?「そう言えば今日はお客さんが来るって話だったものね」フフッ 京太郎(さらに大きいのが、あの母性、幾つなんだ!?) ??「あぁ、こんにちは良子さん」ポワワーン 京太郎(まだ来るのか!?) ??「あ、これはこれは、こんにちは!」バッ 京太郎(犯罪指数、咏さん以上だ!) ?「どうもいらっしゃいませ」 京太郎(なんだ……このメンバーの中での地味っぷりは) 京太郎「須賀京太郎です、今日はお招きいただきありがとうございます!」 ??「神代小蒔です」ペコリ ブルン ??「薄墨初美と言います!」ペコッ チラッ ?「滝見春」ペコ タプン ?「石戸霞よ」ペコリ ドタプン! ?「狩宿巴です」ペコ 京太郎「まさかこんな一年がみなさんのような方とできるとは思っても見ませんでした!」 霞「フフッ、私たちも楽しみだわ」 京太郎「どうもありがとうございます!」 京太郎(凄い、雅枝さんより人妻感がすごい!) 霞「とりあえず、お祓いでしたよね良子さん?」 良子「yes」 京太郎「え?」 良子「お祓いですよ、暴食に効果があるのか気になります」 京太郎「えっと……」 京太郎「……御断りさせていただきます」 良子「ホワィ……なぜ?」 京太郎「そりゃ、なにがあるかわからないからですよ」 霞「だったらなおしたほうが良いんじゃないかしら?」 京太郎「俺の力、暴食どころじゃないですよ、最近は眼もおかしいし、麻雀中なら変な龍も出すし」 初美「……マジで言ってるんですか?」 京太郎「はい、だからこれってその類じゃないと思うんですよ」 春「……嘘は言ってない眼」ポリポリ 霞「つまりは乱心しているか本当のことを言っているかの二択なわけね」フム 京太郎「ですから」 小蒔「あ、あの……」スッ 京太郎「はい?」 小蒔「本殿の方の方に視てもらえば、少しはわかるんじゃ?」 良子「Oh……それは盲点でした、ではそうしましょう、とりあえず部屋に」 霞「そうですね、じゃあ須賀君の部屋に案内するわね」 京太郎「え、ここに泊まるんですか?」 咏「らしいね」 京太郎(こんなおもち空間で、俺は生き残ることができるか……) 部屋- 京太郎「ふぅ、疲れたー」ハァッ 京太郎(あんなこと言われたら気ぃ張るっての……そう言えば誰かが説明に来てくれるんだっけ?) 霞「須賀君、とりあえずここについて説明するわね、色々と入らない方が良い場所があるから……お客さんなのに窮屈な思いをさせてごめんなさいね?」タプンッ 京太郎「いえ、まったく構いません!」 霞「で、言ってはならない場所とこれからの予定についてなんだけど」 夕方- 京太郎(確か夜から本殿で俺を“見極める”とか言ってたな) 京太郎「さて、どこに行くか」 京太郎「すみません戒能プロ」 良子「どうぞ」 京太郎「えっと、失礼しま~す」 良子「“見極められる”前に、さっさとお祓いをした方が良いと私はお勧めしますよ」 京太郎「ん~それはそうなんですが、危険な匂いがするんですよね……そういうお祓いでどうにかなる類じゃない気がするんですよ」 良子「そうですか、なら私が言うことはこれ以上ないでしょう」 京太郎「すみません、身を案じてもらってるのに」 良子「はやりさんや咏さんと一緒で、私もあなたのことを結構気に入っているので」フッ 京太郎「ありがとうございます」 夕方2- 京太郎「さて次は……」 京太郎「咏さーん、もう良いでしょ?」 咏「ん、なにが?」 京太郎「もう、無理です……」 咏「えへへ、京ちゃんは貧弱だねぇ」 京太郎「貧弱って……でももう無理ですよっ」ガシッ 咏「ひゃっ!?」 京太郎「よいしょっと」スッ 咏「えー、乗せてくれていーだろー」 京太郎「俺の脚はもう痺れてます」 咏「……えい」ツン 京太郎「ぐぁぁっ!?」 夜- 京太郎「晩御飯も和食ですか」 春「これで洋風なのでてきてもね」 巴「毎日こうってわけじゃなくて、和食も出すし中華も出すし、須賀君リクエストがあれば言って?」 京太郎「あ、まぁせっかくなんでみなさんの好きな物で」 初美「じゃあ洋食ですね、ロブスターですね」 小蒔「ロブスターかぁ~」ポワワワ 霞「無理ね」 初美「そんなー」 良子「ロブスターですか、取ってこれますかね?」 咏「いや、しらねーし」 京太郎(さて、この後は本殿に行くんだっけ?) 本殿- 京太郎(うわぁ~すげぇな、巫女さんが沢山いる) 霞「あの、申し訳ないんだけどね須賀君」 京太郎「はい?」 京太郎(顔が赤いな) 霞「う、上半身は脱いで欲しいのよ、できる限り肌を晒している方が良いらしくて」カァァッ 京太郎「……まぁ構いませんが」ヌギッ 霞「あの、その……ま、真ん中に座ってくれる?」チラッチラッ 京太郎「はい」スッ 巫女A「では、“見極め”を開始します」 京太郎(鏡……なんだかあれを思い出すな) 巫女A「眼を瞑って、最も強い自分を思い浮かべてください」 京太郎(最も、強い……) 京太郎(龍……)ゴッ 無限煉獄龍「―――ッ!!!」 鏡「」ビシビシッ 霞(鏡にヒビがっ!?) 京太郎(あとは……) 京太郎(あとは……なんだ、強い自分を想像するはずなのに……咲?) 鏡「」バキッ……バリンッ 霞「!?」 巫女たち「!?」 京太郎「なっ!?」 巫女A「鏡が、粉々に……なにを映したら、こうなる?」 霞「須賀君、怪我はない?」スッ 京太郎「あ、はい問題ないです……服、どうも」 霞「戻りましょうか、これじゃどうしようもないでしょうし」 京太郎「あ、はい」スッ 霞(明日、麻雀をしてみましょうかしら?) 夜- 部屋- 京太郎「まったくわけがわからなかったなぁ」 咏「今日は寝た方が良いんじゃね?」 京太郎「そうですね、今日はそうします」ウン 咏「じゃあ寝ようか」 京太郎「自分の部屋があるじゃないですか!」 咏「良いから良いから~」 京太郎「なんで!?」 51日目終了- 朝- 部屋- 京太郎「んぅ……」zzz 良子「まだ寝てるんですか、ウェイクアップ須賀君」ユサユサッ 京太郎「んぅ……おわっ、か、戒能さん!」 良子「早く起きてください、朝御飯の時間です」 京太郎「あの、すぐ行きますので先に出てもらえますか?」 良子「なぜです?」 京太郎「い、良いですから!」 良子「わかりました、ではまた後で」 京太郎「……ふぅ」ホッ 居間- 霞「昨日鏡が割れてしまって見極めることはできなかったから」 巴「実戦が一番早いと」 初美「というわけで、今日は須賀君と一緒に麻雀をしようと思うわけですよ」 京太郎「ん、麻雀ですか」 咏「どーすんの京ちゃん?」 良子「私はどちらでも良いとは思いますが」 京太郎「では、その麻雀を受けるってことで」 霞「じゃあ朝御飯を食べ終わったら、お昼前にしましょうか」ニコッ 京太郎「そうですね」 京太郎「さて、やりますか!」 小蒔「はい、負けませんよ!」グッ 初美「さて、本気で行きますよー!」 霞(警戒が必要よね)グッ 京太郎(さて、どう動くか……)スッ 小蒔(一杯楽しみたいし、寝ないようにしないと)ウツラッ 初美(さて、お手並み拝見ですよー) 霞(本気で行くかどうかは、まだ……) 京太郎(ん、なんだ……見える、卓の上の綻びが!) 能力『卓の死点』発動 成功判定無し 霞(目が青く……?) 京太郎(黒い線と黒い点……こいつとこいつを繋ぐ場所に、この牌を打ち込む!)ダンッ 能力『卓の死点』発動 オカルト80以上の相手の点数判定を-30する 霞(ッ!?)ゾクッ オカルト100につき効果適用 小蒔(えっ!?)ゾクッ オカルト100につき効果適用 初美(なんですか、これはッ!?)ゾクッ オカルト100につき効果適用 京太郎(俺の眼、どうしたんだ?)キュィッ 京太郎「ツモ……1300・2600です」ダンッ 小蒔(強い) 初美(おかしな感じですね、さっきから) 霞(本気で行けば、みんなに迷惑がかかるのよね) 京太郎(さて、今は良いが、どうする……?)スッ 小蒔(だんだん、眠く……)ウツラッ 初美(ふふふっ、行きますよー) 霞(いえ、私がやるのはまずい) 京太郎「俺のターン!」ドン☆ 霞(次は何!?) 小蒔(……) 初美(な、なんですかぁ!?) 京太郎「ドロー!」カッ 能力『無限煉獄龍』発動 京太郎(次の俺のターン、インフェルニティ・デス・ドラゴンの攻撃で決める!)ギンッ☆ 良子(説明はry) 初美(なら、私もいっちゃいますよぉー!)ゴッ 能力『悪石の巫女』をチェーン発動 京太郎(来たか!?)グッ 初音(なんですかッ!?) 小蒔(……) 霞(これはッ!?) 京太郎(喰らうぞ!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル 京太郎「」ニッ 初美(ま、不味いですっ!?) 霞(くっ!?) 小蒔(……)ゴッ 能力『九神:壱』をチェーン発動 京太郎(またかっ!)キュインッ 京太郎(なにっ!?) 京太郎(牌と卓に、黒い線と点が見える……あぁ、そういうことか)キュィィンッ 能力『牌を殺すということ』発動 須賀京太郎の特殊ステータス『魔眼』が反映 魔眼:53 判定:安価にて53以下の数値を出すことで成功 霞(目が、青い……それにこの感覚はっ)ゾクッ 初美(なんなんですかっ!?) 京太郎(これが……牌を殺すということだ!)ダンッ 京太郎(見えてるものが違う!) 能力『牌を殺すということ』 判定:クリティカルヒット 霞(瞳の色が、戻った?) ◇効果処理開始 京太郎(これが、すべてを殺す力……か?) 判定:クリティカルヒット 効果:同チェーン上の相手の能力すべてを無効にする 小蒔(え、今のって……あれ、降りてきた、はずだよね?)キョトン 能力『九神:壱』無効 京太郎(くそっ、喰いそこなった)グッ 能力『魔物喰い』不発 初美(な、突然、牌から何も感じなくなったっ……私が抑えられたとかじゃない!?) 能力『悪石の巫女』無効 京太郎「こいよ、無限煉獄龍(インフェルニティ・デス・ドラゴン)!」ズォンッ! 霞(なっ、これは!?) 初美(なんなんですかぁ!?) 小蒔(わ~可愛い~) 京太郎「デス・ファイア・ブラスト!」ゴッ 判定成功:ヒット 自分以外の者の点決めコンマ下二桁を30下げる ◇効果処理終了 京太郎(ふぅ、よし!) 小蒔(今のは?) 初美(あぁ~何事ですかこれぇ!) 霞(神の力を……同時に二つ相手にして?) 京太郎「ツモ……4000・8000です」 小蒔(す、すごい……) 初美(ば、化物ですか!?) 霞(神の力を持ってる小蒔ちゃんと初美ちゃんの二人を、封殺するなんて……) トップ 京太郎 97+70=167 二着 小蒔 22+34=56 三着 初美 37+00=37 ラス 霞 15+12=27 京太郎「ありがとうございました」 小蒔「ありがとうございました」ペコリ 初美「あ、ありがとうございましたっ」グスッ 霞「お疲れさま」フゥ 良子「なるほど、とんでもない力です」 京太郎「これぐらいしないと……勝てませんから」 咏(嶺上……咲ちゃんだねぇ) 巴「私じゃとてもじゃないけど」 春「私も、勝つのは難しいだろうね」ポリポリ 京太郎(ッ……眼が、痛い、いや……頭か?)ズキッ 昼・自室- 京太郎(あぁ~、なんだったんだろう) 良子「須賀君」 京太郎「どうぞ~」 良子「……須賀君、その力を持ったままここに長い間いるのはあまりお勧めできません、今夜にでもこちらを発ちませんか?まぁ貴方にすべてゆだねますが……」 京太郎「え?」 良子「もう一度、貴方がその二つの力を持ったままここに留まるのは、危険だと私は思っています、OK?」 京太郎「ちょっと、考えさせてもらえますか?」 良子「はい、構いませんけれど……決まったら今夜までに私の部屋に来てください、夜になる前の方が、良いと思います」 京太郎「わかりました」コクッ 良子「では、私は部屋にいますので」スッ 京太郎(どうするか……) 京太郎「すみませーん」 小蒔「あ、須賀君ですね、どうぞ」 京太郎「どうも失礼します……あのですね、みなさんの能力ってなんか同じような匂いがするんですよね」 小蒔「神様を降ろしてるんですよ」ニコニコ 京太郎(イタコ、良子さんの噂って本当なんじゃね?) 小蒔「そうだ、私ここに男の人を招くのってはじめてなんですよ!」パァッ 京太郎(なんか危険な匂いがしてきた、早く退散するのが利口か?) 小蒔「もっとお話ししましょうね!」ニコッ プルンッ 京太郎「はい!」 夕方- 京太郎「さて、次は……」 京太郎「すみませーん」 初美「須賀君ですか、どうしたんですか?」 京太郎「あぁいえ、特になにも無いんですけど……さっきやろうとしたことが気になって」 初美「中へどうぞー」 京太郎「では失礼して……」 初美「男の人を入れるのは初めてなんですからねー?」 京太郎「神代さんにも言われましたよ」 初美「姫様の部屋に入ったんですか?霞ちゃんに言っちゃダメですよ?」 京太郎「あ、はい……それよりその着崩しですけど」 初美「興奮しちゃいますか?」ニヤッ 京太郎「いえ」 初美「じゃあ文句言わないことですねー」 京太郎(……結構ユニークな人だな、話しやすいし) 夕方2- 京太郎「もうすぐ夜になるけど、良子さんのところ行った方が良いのかな」 京太郎「良子さん」 良子「入ってください」 ガラッ 良子「どうします……帰りますか?」 京太郎「えっとですね」 京太郎「じゃあ、帰りますか……戒能さんの言うとおり、少し悪寒がしますし」 良子「Yes……では荷支度をしましょう、早く出る方が良いでしょうし」 京太郎「了解です」 良子「では、これで」 咏「んじゃ、次はインハイかなんかでね」 京太郎「短い間でしたがありがとうございました」ペコッ 霞「また来てね」 小蒔「また色々お話してくださいね!」 初美「では、全国で会いましょー」 春「また」ポリポリ 巴「ではまた」 京太郎「はい、全国で会いましょう!」 長野- 夜- 京太郎「ふぅ、だいぶ遅くなったなぁ……」 京太郎「ふぅ、なんだか気が重いって言うか……」 ???「探したぞ、貴様が龍門渕の須賀京太郎だな」 京太郎「えっと?」 男DS「お前を男子団体戦に出すわけにはいかん、厄介すぎる」 京太郎「なんだお前!」 ???「待て!」シュバッ ???「その男には手を出させん!」シュバッ ???「良からぬことは俺の専売特許なんでなぁ!」シュバッ 京太郎「お、お前たちは……男子D!」 男子D「なにを驚くことがある、私が友の危機にかけつけないとでも思ったか!」 京太郎「男子M!」 男子M「須賀京太郎、貴様は後ろにいろ!」 京太郎「男子V!」 男子V「ジャジャーン!俺男子V!」 京太郎「お前らっ……」 男子D「ここは我々に任せてもらおう!」 男子M「今のお前がコイツに挑むには早すぎる!お前がこいつに負ければ牌に封印されるぞ!」 男子V「ハッ、マヌケ面引っさげて尻尾巻いて逃げな!」 男子DS「ぬぅ、貴様らと良い清澄のイリアステル共にしろ、厄介な!」 男子D「早くゆけ!」 京太郎「す、すまん!」ダッ 家- 京太郎「ふぅ……なんだったんだ、一体?ていうか明日も休みだしなぁ、夜更かししても良いよな」 京太郎「ネトマするか」 一人目 かまぼこ 二人目 ヒッサ 三人目 かなちゃん 京太郎「よし、池田さんいるけど、勝つぞ!」 かまぼこ:よろしくなーワハハ ヒッサ:ん、よろしくね~ かなちゃん:よろしくだし! キョータロ:よろしく! トップ 京太郎 二着 かなちゃん 三着 かまぼこ ラス ヒッサ かまぼこ:ワハハ、さすがだなー かなちゃん:調子にのんなしキョータロ! ヒッサ:負けたからって絡んでてもしょうがないでしょ かなちゃん:悪かった キョータロ:(笑) かなちゃん:なんでお前は煽るし! 京太郎「ん、ウィスだ」 ヒッサ:さすがって言うべきかしら、ネトマじゃ噂になってるわよ キョータロ:え、どんな? ヒッサ:のどっちも負けた化物コンピューターって、あとはグラマスとかもね? キョータロ:なるほど、そういうことですか ヒッサ:貴方は麻雀を心から楽しめているのかしら? キョータロ:もちろんですよ? ヒッサ:そう、なら良いの、悪いわね変なこと聞いて、またね 京太郎「お、ログアウトした」 かなちゃん:なんでお前は煽ってる! キョータロ:(笑) かなちゃん:今度絶対風越来いよ!?先輩からの呼び出しだし! キョータロ:わかりましたぁ~ かなちゃん:ニャァァァッ!ぶっ飛ばしてやるし! キョータロ:チャットでニャーって かなちゃん:絶対来いよ!今度こそ来いよ!? 京太郎「ログアウトした、凄まじいフリだったな」ウン 自宅・自室- 京太郎「さて、そろそろ寝るかなー」 カピー「カピ」オカエリ 京太郎「ただいま、寝ようぜ!」パチン 52日目終了-
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6986.html
淡「ん~…」 随分と暇な時間出来ちゃったなー… なーんかやることは… 「コルァッ!」 淡「?」クルッ 京太郎「随分と暇そうだなぁ、白糸台百年生の大星さんよぉ」 淡「百年生は余計だって言ってんでしょ。で、何の用?スカ」 京太郎「スカじゃねえ須賀だ!別に用なんてねえよ。暇そうにしてたから声掛けただけだ」 淡「ふーん…」ジー 京太郎「…何見てんだ?」 淡「別にー…あ、アンタ今暇でしょ?暇よね?暇って言え」 京太郎「そりゃ暇だが…」 淡「ちょっと付き合ってよ、暇潰し」 ……… …… … 淡「全然潰れてないじゃない!暇!」ウガー 京太郎「そりゃ歩いてるだけで潰れるなら誰も苦労せんわな」 淡「何とかしなさいよ!男でしょ!」 京太郎「普通は地元のお前が何とかする側だと思うんだがな…喫茶店にでも入るか?」 淡「んー…あ、あそこ雀荘あるじゃん。あそこ行こうよ」 京太郎「えぇ…」 淡「文句あんの?」 京太郎「それはないが…休みなのにやるのか?」 淡「何しても良いんだから麻雀しても問題ないでしょ。大体アンタってただでさえよわよわなんだからもっと練習しなよ」 京太郎「へーへー、大星大将閣下の仰せの通りにさせていただきますよ」 淡「なんかとげのある言い方…」 京太郎「深い意味はねぇよ。おら、行くんならさっさと行くぞ」 淡「あっ、待ちなさいよ!私が入るって言ったんだからね!」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 淡「あー、勝った勝った」 京太郎「はー、負けた負けた」 淡「相変わらず弱いよねーアンタ」 京太郎「ほっとけ」 淡「あははは、でも私の教えたこと守ったら強くなれたでしょ?」 京太郎「誤差の範囲内だけどな」 淡「誤差を誤差じゃなくしてくのが普段の練習なんだってば」 京太郎「わーってるよ。でも驚いたわ」 淡「何が?」 京太郎「お前は感覚派だと思ってたけど案外基礎も重視してんのな」 淡「あったり前でしょ。点を稼いでもその分取られたら台無しじゃない」 京太郎「だからほら、回避するのも感覚でさ」 淡「何でも感覚で済ませられるならこの世にデジタルなんてないよ。判断材料は多いほど良いんだから。直感ってのは持ってるもの全部使って初めて役に立つの」 京太郎「…いや、真面目に驚いたわ」 淡「…暗に馬鹿にしてんだね?」ジトー 京太郎「い、いや、ははは…でもすげーなお前。オカルトもデジタルも使えるって」 淡「デジタルって言っても初心者に毛が生えたくらいだけどね。大体そんな私に負けるぐらいのアンタがおかしい」 京太郎「グサッとくる言い方しやがる…」 淡「ふんだ。…良い感じに暇も潰れたし帰るね。バイバイ」 京太郎「あ、ちょっと待て大星」 淡「なに?」 京太郎「いいからいいから…おっ、あった」タッタッタッ ピッ、ピッ…ガコン タッタッタッ 京太郎「…っとと、ほれっ」スッ 淡「…なにこれ?」 京太郎「何って、おしるこ缶」 淡「だから、何でってこと」 京太郎「あん?何だかんだでためになったからな。礼代わりだ」カシュッ 淡「…」 京太郎「飲まねーの?おしるこは嫌いか?」 淡「そうじゃないけど…いつも最後に粒が残るからあんまり好きでもない」 京太郎「ほーん…ちょい貸せ」 淡「? はい」 京太郎「こういう粒入りの飲み物はな、飲み口のちょい下んところを…っと」メキッ 「こうやってへこませると残らないように飲めるんだとよ。何かで見た。ほれ」 淡「ん、ありがと」 京太郎「んじゃ俺はこっちだから。またな」スタスタ 淡「ん。…須賀!」 京太郎「ん?」クルッ 淡「私もけっこー楽しかったし…麻雀でわかんないとこあった時メールしてくれたら教えるから」 京太郎「おう」 淡「別にただ暇だからでも良いけどね。そんだけ。じゃね」 京太郎「またなー!白糸台の淡さんよぉー!」 淡「!…だから白糸台も余計だっつってんでしょー!キョータローのアホー!」 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5708.html
316 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/29(火) 21 23 29.27 ID 6BPrq1iro [2/8] 【絶対に】須賀京太郎を応援する雀士達part100【許さない】 721 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SawAmuRaa 炎上不可避 722 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi もう散々荒らし尽くされた後だけどね…… 723 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Maho/LoVE もう100スレ目か、たまげたなぁ…… 724 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT おらぁぁぁ!!! あのピンクは絶対に許さないんだしぃぃぃ!! 725 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MIharunn0 あー、お茶の間でアレはまずいと思う 726 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID StarCardo 完全にカップルでした、ありがとうございます 727 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 応援してあげたいが、アイドルとしてはな…… 728 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten 京太郎君の方は完全に仲間としてしか見てなかった気が 729 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi 絶対に応援するっ!! 頑張れば叶うんだ! 730 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 あの子が色ボケするなんてねぇ…… 731 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OmaKAseA0 あのおもちを独り占めはずるいのです 京太郎君を独り占めも、ずるいのです 732 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TKM/slot0 お茶ウマwwwwwww 733 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ramenUma0 日本のバラエティ、とても面白いデス 734 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 このまま堕ちたらええんや 735 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU モテるんやなぁ、京太郎君 前に二人で仲良くデートしとったし 736 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 ↑ は? 737 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE ↑↑ 笑われへん そればっかりは笑い事やないで? 738 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NO/Wakame キョウタロー! ノドッチ! ラブラブ!! 739 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uSIsAnMoo どうしてこうなっちゃうのかな、もー…… 740 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 充電……できない 741 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO 微妙なとこっすねぇ 見た感じだと片想いレベルっすか? 742 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JyunNIKI0 意外とやるなぁ、アイツ 319 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/29(火) 21 41 55.94 ID 6BPrq1iro [3/8] 746 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru 大丈夫、京ちゃんはみんなのモノだから(最終的には私と結婚するんだけどね) 747 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UmbRellap 随分とまぁ……大胆な 748 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR ソルサキ見逃したのが本当に辛くてなぁ…… そんでようやく京太郎君を見れると思ったのに 749 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DaIkoyaDe 仲がええんやね~ 750 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NIjyou123 引退! 引退!! 引退でええって! な? 751 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma ポリポリポリポリポリポリ 752 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 ちょーよかったよー!! 胸がキュンキュンしっぱなしだよー!!! 753 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer これでハッキリしたねぃ 須賀京太郎はバカ(確信) 754 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 別にいいんじゃないか? 若い内の恋愛は貴重だしな 755 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HayariN28 若さ以外では勝ってる、若さ以外では勝ってる…… 756 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Lu/OosIba ノーウェイ 呆れてものも言えませんね 757 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KuchiBetA 京太郎君の行動は仲間を想ってのことだったんだろうけど、裏目に出たね でも、そこが京太郎君のかわいいところじゃないのかな? こういう苦い経験を繰り返して、いずれ大人になるんだよ やがて大きく成長して、この日の事を笑い話にしてくれればそれでいいかも 758 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 こんなの絶対おかしいよ 759 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CopY/maHO 先輩二人が同じ事務所で、恋人同士…… えへへ、嬉しいです 760 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend あぁ……歳はとりたくないなぁ 326 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/29(火) 22 08 43.23 ID 6BPrq1iro [4/8] 761 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar どうして、こんな…… 762 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID BIGoMochI 早く捕縛しないといけないわね 763 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 あの、ここまで佐々野いちごの話題が出ないのはおかしいと思うんじゃが 764 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo え? 765 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 誰だったか 766 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 天使とか、天界とか……ほら、いい感じじゃったろ? 767 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE ↑ うるさい、役満ぶつけんで! 768 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FIscherpo ただの社交辞令じゃないか 769 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR ワハハ 770 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister あはは 771 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID hizamakur ふふふ 772 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FunaQyade ええもん、見せて貰ったで これからも頼んますー(ゲス顔) 773 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MaSaEATG 微笑ましくてええやん コンビ組んだらもっとよくなるで! 774 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 二人共付き合っちゃえばいいと思うんだよー! 775 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TomoeCawa あわわ!? 姫様が黒く……!? 776 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister 呼んだ? 777 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii うちは別に、京太郎君が幸せならそれでええし…… 778 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hattyann0 スキャンダルですよー! 779 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ のどちゃん……幸せそうだじぇ 780 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 罪作りじゃのう…… 334 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/29(火) 22 34 51.15 ID 6BPrq1iro [5/8] 781 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN アレが須賀京太郎…… 782 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi 負けないもん 和ちゃんが相手でも、絶対! 783 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KiLLiKedA 須賀京太郎……いいな 滅茶苦茶いいじゃねぇか池田ァァァ!!! 784 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT ファッ?! 785 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID hizamakur 応援したる……応援したるんや 786 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister お義姉ちゃんと呼べるかどうか、試さないとね…… 787 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR 絶対に許さない 788 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa 和はいや 咲がいい ~~~~~~~~ 京太郎の出演したいい○もは、多くの波乱を呼んだ 中にはファンを辞めた者いたが、逆に好感度をあげる結果も産んだ そして、和自身も新たな活躍を期待されることとなる この一件が京太郎にとってプラスだったかどうかは―― 淡「……ウフフ」ガリガリガリガリガリ 竜華「……」フラフラフラ 智美「……」ブォォォォン まだ誰も知らない 369 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/29(火) 23 44 01.57 ID 6BPrq1iro [7/8] 【いいとも放送から一週間後 アクセル1】 京太郎「疲れたぁ……」グテーン 煌「お疲れ様です」 京太郎「やっと三話目の収録が終わりました」 煌「ふふっ、今回もいい演技でしたよ」 ガチャッ 京太郎「ただ今戻りましたー」 社長「おお、お帰り」 久「調子はどう? いい感じ?」 京太郎「疲れてますけど、まだまだ大丈夫です!」 社長「流石は我が事務所のエースだ」ウンウン 京太郎「あれ? そういえば和はどうしたんですか?」 久「今日はナンジャの収録よ」 煌「順調そうですね、すばらっ!」 京太郎「俺も負けてられないなぁ」グッ ガチャッ 竜華「おっ、揃っとる」 京太郎「あ、竜華さん!」 竜華「京太郎君、久しぶりやね」ニッコリ 京太郎「受験の方は大丈夫なんですか?」 竜華「うん、安心しといて」ニコッ 久「あー、私もそろそろ本腰入れないとねー」 煌「きっと大丈夫ですよ」フフフ ロッカー「」ガチャガチャ 久「そうねぇ……」チラッ 372 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/29(火) 23 54 57.73 ID 6BPrq1iro [8/8] 京太郎「そう言えば今日はミーティングでしたよね?」 今後の活動について、色々と話し合うのがミーティングだ 今までの活動の反省も勿論ここで済ませる 社長「うむっ。ドラマが好評なお陰でたくさんのオファーが来ていてね」 竜華「全部に出られるわけやないし、一応希望は取っておこうと思うんよ」 京太郎「へぇ、そんなにたくさん来てるんですか?」 久「とりあえずホワイトボード持ってきたわよー」ガラガラ 煌「じゃあ箇条書きしていきましょうか」キュポンッ 竜華「これがリストやね」スッ 京太郎「ふんふむ」マジマジ 煌「ほぉほぉ」キュッキュッ 【テレビ関係】 ギャ○ビー CM アニメ CV ゲーム CV グルメリポーター バラエティ番組 ゲスト 【イベント関係】 麻雀大会 ゲスト 地方文化祭 ゲスト 【音楽関係】 CDデビュー 【舞台関係】 鰤ミュ テニミュ 咲ミュ 【雑誌関係】 テレ○ジョン 表紙 ジュ○ン 特集 写真集 煌「他にも色々ありますが、大きく分けるとこんな感じでしょうか」 京太郎「」ガタガタガタガタガタガタガタガタ 379 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 00 05 47.42 ID jm43YAMro [1/13] 378 ステなんて飾りです、エロい人にはそれが分からんのですよ 仕事で上げてもいいけど、レッスン選ばずにステカンストしちゃうからね まぁ、気が向いた時にでもボーナスで割り振ります 377 大丈夫大丈夫 この世界のトップアイドルは日○舞、十人分くらいだから(適当) 383 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 00 10 48.07 ID jm43YAMro [2/13] 京太郎「え? これ全部が俺宛の仕事なんですか?」 竜華「うん」 久「当たりまえじゃない」ウンウン 社長「当然だよ君ィ!!」 ロッカー「」ガチャガチャガチャッ 京太郎「ほわぁぁぁぁ!?」ガクガクガク 竜華「一過性のモノやと思うけど、これを逃すのは勿体無いで」 久「折角だし、もう全部やっちゃっていいんじゃない?」 煌「その為の筋力? あと、その為の努力?」 社長「強制! 努力! 勝利!!!」 京太郎「死にますってば!!」デーン 竜華「大丈夫、そんな無茶ぶりはせんから」ブンブン 京太郎「え?」 竜華「取り敢えず一つずつ、や」ニッ 京太郎「……はいっ!」 そうだよな。 仕事が向こうから来るなんて、こんなにツイてることは無い! 京太郎「とりあえず、コレ系の仕事をやってみたいです!!」 一同「!!」 今の俺に出来ることを――やる! 選択安価 ↓3 1 【テレビ関係】 2 【イベント関係】 3 【音楽関係】 4 【舞台関係】 5 【雑誌関係】 400 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 00 27 44.19 ID jm43YAMro [4/13] 京太郎「これ、ダメですか?」 竜華「これって……」 社長「あの有名な……」 煌「ギャ○ビーのCM!?」 久「ふんふ~~ん♪ いい曲よねぇ」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「でも、似合わないですよね」シュン 竜華「そ、そないこと!」アセアセ 煌「いいえ。とっても似合いますよ」ニッコリ 京太郎「煌さん……」ジーン 煌「容姿をもっと磨かないといけませんね」フフフ 京太郎「はいっ!」 竜華「はいじゃないが」 京太郎「え?」 竜華「え?」 ロッカー「」シーン 久「静かになった……?」 社長「そうと決まれば容姿の特訓じゃないか!」 竜華「!!」ピコーン 京太郎「それじゃあ、竜華さん。いつものように……」 竜華「(キタキタキター!!)」カァァァ 社長「おっと、待ってくれないか」 京太郎「!?」 竜華「!?!?!?!?」 社長「京太郎君も売れてきたし、そろそろ専属メイクさんをつけてあげようと思っていたんだ」 久「え? そうなの?」 社長「実はもう、呼んである」フフフ ロッカー「」ガチャガチャガチャ 煌「それがあのロッカーだったんですね」 社長「気づかなかっただろう!」 久「バレバレです」 431 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 00 58 46.62 ID jm43YAMro [8/13] <担当> 清水谷竜華(プロデューサー)巨乳 花田煌(マネージャー)美乳 弘世菫(麻雀コーチ) 72 瑞原はやり(トレーナー)巨乳 竹井久(事務員見習い) 美乳 龍門渕透華(スポンサー)72 原村和(同僚)巨乳 松実宥(メイク) 巨乳 ←New! ロッカー「」ガチャガチャ 京太郎「感じる……!!」ゴゴゴゴッ 煌「京太郎君!?」 京太郎「ロッカーから凄まじいおもちパワーを感じます。18000、19000、20000、馬鹿な、まだ上がるのか!?」ガビーン 須賀ホーン「」ピピピピピッ バキッ 京太郎「」ヘナヘナ 竜華「きょ、京太郎君!?」 京太郎「うぐぐっ」 久「それにしても、いつまでロッカーに篭ってるのかしら?」 煌「開けてみましょうか」ガチャリッ 宥「Zzzzz」スピー 一同「!?」 宥「むにゅ……あったかい」モゾモゾ 京太郎「こ、これは一体……!?」 久「誰かと思えば松実さんじゃない」 煌「寝てますね」ドユコト? 竜華「完全に寝とる」エー? 京太郎「すげぇ……」ゴクリ 437 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 01 09 08.28 ID jm43YAMro [9/13] 京太郎「社長! これはどういうことでなんですか?」 社長「実は君がいいともに出ている間に奈良に営業に行っていたんだが」 竜華「それで?」 社長「その時泊まった旅館で彼女が氷漬けになっていてね」 煌「はい」 久「いや、ツッコミどころ満載でしょ今の」イヤイヤ 社長「その時、唐突にティンと来てね」 竜華「ティンって言われても……」 社長「それで持ってきちゃった」テヘッ 一同「え?」 社長「それで解凍して今に至ります」 京太郎「誘拐だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダッ 久「け、警察!!」ピポパッ 煌「救急車!!」プルルルルッ 竜華「親戚の縁を切らせてもらうで、おじさん」ペッ 社長「じょ、冗談だよ!! だから通報はやめてぇぇぇ!!」 一同「(´・ω・`)」 社長「本当だよ? だから信じて、ね?」 宥「くぁぁ……んぅ?」パチパチ 社長「ほら、君からも説明してくれたまえ!」 宥「ここどこ……?」キョロキョロ 社長「」 京太郎「犯罪者だぁぁぁぁ!?」 久「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」 煌「助けてぇぇぇぇ!?」 竜華「……」 社長「竜華ちゃんの無言が一番怖いお」ブルブル 宥「?」 446 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 01 28 05.77 ID jm43YAMro [10/13] 445 ○魂の佐々木をイメージすれば容易やで ~~なんやかんやで~~ 宥「松実宥です」ペコリ 京太郎「須賀京太郎です」ペコリ 社長「ほら、いっはほうひひゃいひゃ!」ボロボロ 久「はい、手当しますから大人しくしてくださいねー」ペタペタ 竜華「ふぅ」スッキリ 煌「(鬱憤が溜まってたんだろうなぁ)」クワバワクワバラ 久「でも来年から大学に通うためにバイト先を探していたなんてねー」ペラペラ 京太郎「それでたまたま社長のスカウトに引っかかるなんて偶然ですねー」ペラペラ 社長「は、はひょうはへ?」 宥「?」 煌「気にしないで大丈夫ですよー」ペチペチ 社長「いひゃひゃっ!?」 京太郎「いやでも、宥さんみたいな人が来てくれて凄く嬉しいです」 宥「うぇ?」 京太郎「これから、よろしくお願いします」 宥「う、うん! こちらこそ!」アセアセ ダンッ!! 宥「!?」ビクッ 竜華「……ちょい待ち」ゴゴゴゴッ 京太郎「りゅ、竜華さん?」ビクビク 竜華「他のみんなは認めても、うちはまだ認めてへんよ」 宥「あの、その……」オロオロ 竜華「松実さん、本当にメイク出来るん?」 宥「え?」 竜華「……今ここで、テストや!!」デデーン 一同「!?!?」 449 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 01 36 54.91 ID jm43YAMro [11/13] 京太郎「いや、テストっていっても」 竜華「これだけは譲らへん」プイッ 京太郎「竜華さん!」 竜華「(うちやって、ずっと頑張ってきたんや……それを、こんなぽっと出に奪われるなんて)」ギリッ 久「別に乗る必要ないわよ?」 煌「これから徐々に覚えていけばいいですよ」 宥「……」 京太郎「宥さん?」 宥「……やります!」 一同「!?」 竜華「……ええ度胸やな」 京太郎「いつの間にか竜華さんが着物着てる?!」 竜華「そない言うならテスト、やりましょか」 久「えー?」 竜華「せやけど、うちの代紋背負うには……並大抵の覚悟じゃあきまへんで!!」デデーン 煌「あの、それは何キャラなんですか?」 竜華「なんか、姉御キャラ的な感じで……」エヘヘ 京太郎「あははっ、可愛いですね」 竜華「」ボシュゥゥゥ 煌「おー真っ赤」 宥「あったかそう……」 社長「本題に入りなよ」 454 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 01 47 55.77 ID jm43YAMro [12/13] こうして、新メンバー松実宥の入所テストが開催されることとなった 新たな課題、ギャ○ビーのCM それを乗り越える為には絶対に必要不可欠な専属メイク 果たして宥は竜華に認めて貰うことが出来るのか!? 竜華「(絶対に認めない……)」ギュッ 宥「……」メラメラ 勝利の女神はどちらに微笑むのか!? 京太郎「よっしゃ気絶キター!!」カチカチ ←ハンマー 煌「尻尾切りますねー」カチャカチャ ←双剣 久「水冷弾速射!」 ←ライトボウガン 社長「よーし社長、気刃斬りしちゃうぞー」カチカチ ←太刀 京・煌・久「やめて!」 社長「(´・ω・`)」 果たして社長は上位ハンターになれるのか!? 続く!! 487 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 23 04 50.62 ID exDt26Yzo [2/5] ~~なんやかんやで~~ 久「それじゃあ、松実宥さんの入所テストを始めるわよー」 社長「うむ」 煌「対決方式は至って簡単です」 京太郎「ほうほう」 煌「松実さんが京太郎君をメイクして、それを私達が評価します」 久「私、花田さん、社長の三人ね」 京太郎「あれ? 竜華さんは?」 久「まぁ、公正な判断の為ということで」 宥「頑張るよ~」ポワーン 竜華「……」ジェラジェラ 京太郎「それじゃあ宥さん、よろしくお願いします」ペコリンチョ 宥「うん!」 竜華「……」 久「それじゃあメイク終わったら呼んでねー」カチカチ ←ライトボウガン 煌「尻尾切れましたー」カチカチ ←双剣 社長「角が折れたよ君ィ!」カチャカチャ ←太刀 淡「属性開放突き!!!」カチカチ ←スラッシュアックス 竜華「……(うちもやりたい)」ウズウズ 宥「ホットドリンク飲みたいなぁ……」ウズウズ 京太郎「あの、早くメイクを」ポツーン 491 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 23 18 50.30 ID exDt26Yzo [3/5] 【メイクタイム】 宥「どんな風にしようかな」ペタペタ 京太郎「あの、決めてないんですか?」 宥「うん。でも、任せて」チョキチョキ 京太郎「あの、髪を切られてるような気がするんですが、それは大丈夫なんですかね?」ビクビク 宥「あっ」ビクッ 京太郎「ファッ!?」 宥「……」 京太郎「えっ? どうなったんですか?! 一体どうなったんですか?!」 宥「だ、大丈夫だと思う……」チョキチョキ 京太郎「」 宥「これを、こうして……」ペタペタ 京太郎「あの、なんか頭がスースーするんですけど?」 宥「あっ!!!」 京太郎「!?」ドキッ 宥「……あぁ……どうしよう」ブルブル 京太郎「」 ~~数十分後~~ 宥「出来ましたー」テクテク 竜華「随分騒がしかったようやけど?」 宥「……」メソラシ 久「なんとも言えない表情ね」エー? 淡「いいから早くタローを呼んでよー」バンバン 煌「カメラは用意しました」 社長「早くしたまえ!」ワクワク 宥「じゃあ、カーテン開けるね」シャッ 一同「!!」 宥「どう……かな?」 一同「……」 どうなの? 安価↓3 00~09 クビだ! クビだ! クビだ! (残念ながら宥姉は卒業です) 10~49 え? 何かしたの? (容姿+1) 50~89 まぁ、悪くないんじゃない? (容姿+2) 90~99 こ、これは!? (容姿+3) ゾロ目 じゅんじゅわー 499 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 23 33 40.77 ID exDt26Yzo [4/5] 京太郎「じゃ、じゃーん」テーレッテレー 竜華「!!」ドキッ 煌「うーん、いいですねぇ」バシャバシャ 久「あら、男前」フフ 宥「結構自信作なんだー」エヘヘ 社長「やるねぇ」ウンウン 京太郎「あの、俺の髪型とか大丈夫ですか?」 竜華「最近伸び気味やったから、ちょうどええと思う」 久「うんうん。やっぱり須賀君はこうじゃなきゃね」ウリウリ 京太郎「ちょっ、くすぐったいですよ!」 煌「……」パシャパシャッ! 社長「竜華ちゃん、これはもう決まりでも……」 竜華「ま、まだまだ!」 一同「!?」 竜華「このくらいやったらうちでも出来るで」 宥「!!」 煌「まぁ、確かに」 久「なんだかんだ清水谷さんのメイク上手だったしねぇ」ウーン 竜華「せやから、やっぱり京太郎君のメイクはうちが……」 宥「むぅ……」プクー 京太郎「宥さん?」 宥「もう一回、やらせてくれないかな?」 竜華「!!」 r ' ´ `ヽ..、 ./ \ ./ \ / / / ! ヽ ヽ / / 从 j | ヽ ヽ ./ / / //! !| ! l ` ヽ i l i i j i l || | | |! | l ! ! .! l | j!_ _ !!j. ! l.! ! ! !! ! _ _ | ! ! ! | ! ナ! `!'!ー!-!.! | ゙卅!フ´! ヽ| ! | .| | ト !.ヽ | .! ヾ.ヽ !ゝ | 〉_ヽ\ ! | l .! | !〉!,rチテ心ヽ`' Y. \ !フテ亦ヽ、 ! ! ! | | !∥{ } { }ヽ 〉 | | | | ト! ゝ) oノ 〉.) oノ Y! ! | | ! !}.  ̄ ̄ ,  ̄ ̄ l'| | | .| | ト ! ''''' __ ''''''' ! ! j j } ! !、l /´ ヽ .j/! l / .ヽ ! ! \ { j .ノ j j / 〉、 ! ! ゝ、 ゝ、 ゝ-- ' ___ r '_/ / / 人 ./ 〉、 V, ! ヽ` ー'`- ' ´ ./ j // / ヽ ノ'´´/ \ ヽ r-っ rv-、/ / ノ /.〉`ヽ \ ,/ / ` ゝ 、.} /__./_ )-、_ rヘ´ヽ. ヽ / r'´ .ヽ ゝ../ r ‐' ./ ̄ ` '' 、)_.r´)r ' ̄ ̄`ヽ / `ー- ' { ゝ l ).ノ' Y , r' .} ノ \ .j j.{ { __,, r '´ } Y ` ./ ` ヽ、 __ l l __ ,, ' ヽ }/ \ { ゙゙゙ { ノ .| } 宥「今度は、もっとかっこよくしてみせるから!」 504 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/30(水) 23 47 29.15 ID exDt26Yzo [5/5] ~~ということで~~ 宥「……」チョキチョキ 京太郎「あの、宥さん?」 宥「うん?」 京太郎「別に竜華さんの事は気にしなくてもいいんですよ?」 宥「……」 京太郎「だからこのままでも……」 宥「あのね、京太郎君」 京太郎「はい?」 宥「私ね、京太郎君のファンじゃないけど……ドラマ、見たよ」 京太郎「ソルサキですか?」 宥「うん。氷の中だったから見辛かったけどね」チョキチョキ 京太郎「氷の中?」キョトン 宥「それで、最初はただ普通に見てたんだけど……あのシーンだけは違ったの」 京太郎「あのシーンって、まさか……」 宥「京太郎君の指揮で、氷を溶かすシーン」 京太郎「あそこですか?」 宥「……演技はそんなに上手くないし、滑舌も悪くて台詞もよく聞き取れなかった」 京太郎「」ガーン 宥「でも、でもね?」 京太郎「……?」 宥「凄く……あったかかったの」ギュッ 京太郎「!」 宥「うまく言えないけど、それがなんだかしくて。いても立ってもいられなくて」チョキチョキ 京太郎「宥さん……」 宥「京太郎君をもっとあったかくしたいって、思ったの」 京太郎「……」 宥「だから、私負けない」ギュッ / / / . . .八 . . . . .| | | . | | ‘, ' / | | | . .| | | |\ _ | . | | ‘,. i ハ | | ∧ l ハ T〔 ̄「 | | . | | . . .|. | | | . | | 无Τ Г| ト、 N ヽ|\ | . | | . . .|. | | | . | | | V \ l |/ \ | ,ィ㌘宥ミx | . | | . . .|. | | V . | V |〃示芯ミx \| ♭ Л Ч | | . . .| ヽ| V | ヽ癶{ ♭_,Л 乂こシ 个 |\| . . .| \ | メゝ弋こソ | . .| | . .| | ハ , /i/i/i/i | | | . . ′ | } /i/i/i | . .|ノi , | . | . . / / . . . ./ | . 込、 .-- | . . . / / イ | 兮 、 /| . / / | | . . . .> イ__,./ . 厂7 . .| | . .「 ̄. . ≧=一≦¨´.. .. ../ . // /ヽ| ヽ . .|.. .. . . . . . . . . . . . .. ../ . 〃 . . ./. . . . \ ∧ |.. .. . . . . . . . . . . .. ../ . /! . . . ./ー───‐\ /. . \ |.. .. .. .. .. . . .. .. .. ..厶// . ./.. .. .. .. . . .. .. .. ..` 宥「頑張るよー!」 京太郎「そんな、俺なんて……」 512 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 00 08 15.80 ID ESOhLjd9o [1/10] 竜華「……」 煌「少し、意地を張りすぎじゃないですか?」クスクス 竜華「別に、そんなつもりは……」 久「気持ちは分かるけど、あれじゃ逆効果じゃないかしら」 竜華「でも……」 煌「清水谷さんのこと、京太郎君はちゃんと見てますよ」ニッコリ 竜華「!」ドキッ 久「不器用なのよねー。女の子の気持ちを全然分かってないんだから」ハァ 竜華「……」モジモジ 煌「でも、うかうかしてると取られますよー」ウフフフ 久「勝負の世界は厳しいからねー」ニヤニヤ 竜華「うぅっ……」 淡「わりとどーでもいいー。早くタローと遊びたいー!」ゴロゴロ 社長「淡君、クシャル手伝ってよ! お願い!」 淡「ヤダ」 社長「」 宥「お待たせー」トテトテ 竜華「!!」 淡「遅いよー」バンバン 煌「どうですか?」 宥「……」 久「無言は自信の表れかしら? それとも――」 竜華「……開けるで」スッ シャッ 一同「!!」 宥「……」 どうなの? 安価↓3 00~39 竜華「ダメやな」 (容姿+1) 40~69 久「え? 雅治!?」 (容姿+2) 70~89 煌「すばらっ!!」パシャパシャッ (容姿+3) 90~99 京太郎「これが……俺!?」 (容姿+5) ゾロ目 あわあわ絶頂不可避 524 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 00 19 39.64 ID ESOhLjd9o [2/10] 一同「……」ガクガクガク 京太郎「あれ? みんなどうしたんですか?」キョロキョロ 宥「どう、かな?」ドキドキ 淡「」ブルブルブルブル 京太郎「淡?」 煌「きょ、京太郎君……鏡を」スッ 京太郎「あ、はい。どれどれ」 ____ } / ‘, \ ‘, \ ‘, ', { ハ , {、 ', | /} { }i、 { \ \ ', | { ≧x}i∨ {. \x≦ ', Ⅵ 示苅≧x∨ { x≦芯示 ', /{ | 込zりヾ丶 { 〃 込zり }}\ ', ∧∨{` ‐-- i\ `¨ -‐' /\ .、 ;ヾ } -' / 丶 } . { /-‐ ../ 丶 、_ __, ′ ', /} .、 /\ }\ }/ム / } \ / { }ニニ、、ニニニ,/ 、_ イ 丶/ニニム.‘,ニニ, /ニニニ/ニニマニニ,, /ニニニニ/ニニニニマニニ/ くニニニニニ/ニニニニニマニ,/、ー‐、 , -‐/ ∨ニ,/ニニニニニニニニ\ ー―――' / ∨ニニニニニニニニニニニニ,\ ̄} / ̄´ /ニニニニニニニニニニニ〃ハニ{i }./ /ニニニニニニニニニニニニニ弋ツニ/ / }ニニニニニニニニニニニ 京太郎「これが……俺!?」 宥「えへへ、カッコいいよ」 久「」ソワソワソワソワソワソワソワ 社長「なんということだ、なんという……」ワナワナ 京太郎「凄いですよ宥さん! 今までと全然違う方向性ですねこれ!」 宥「やった!」 竜華「」 淡「」アワアワアワ 527 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 00 29 56.93 ID ESOhLjd9o [3/10] ~~そんなこんなで~~ 竜華「」 京太郎「ということで、宥さんの歓迎会です!」パチパチ イェーイ! ドンドンパフパフ! 宥「ありがとう……」ウレシイ 社長「松実君の為にわざわざこたつを用意したよ」ホッホッホ 淡「鍋だー!」ワーイ 久「こら、まだ蓋取っちゃダメよ」 煌「はい、ジュース」コポコポ 淡「ありがとースバラ。義姉ポイントあげる」カキカキ 煌「?」 京太郎「それにしても宥さん、凄いですね。どこかでメイク習ってたんですか?」 宥「ううん、習ってないよ」 久「それにしては随分といい手際だったわね」オドロキ 宥「いつも玄ちゃんとかにしてあげてたから」モゾモゾ 久「照れなくてもいいのに」フフフ 京太郎「可愛いですねー」イヤサレルー 宥「あぅ……っ」モゾモゾモゾ / | | ハ | ii ヽ / / | | / /| | i.i ヽ i / | | / /_Lノ| | |.iヽ ヽ | / / | | _; r- ''ナ´| j.| j| | i 〉 ヽ ル 1 j j / | , r ' ´ ノ / _.j j | /| j`\ 1 i i / j / | |´ // / .j / | /.j / 、 |.1 ヽ | |.i | / | | | ///--- j/__j / j / .|i .| | j i |/ | ノ| | /_イr===t''ヾ / ノ /'' __.'_ .| / リ リ iリ | / | //o心 ミリ`/ / /' ==ミ、j ノ| / / / i |/ | |∥ .《毛 卅ii ' '´ ワ ミヾ |i ノi ノ i | '´`ヽゝ |.` つゞ 乍彳 ii リ }.///r' i |´⌒ヽ | | 弋 少 .っ ノ '7 | i | | i  ̄ ̄ .ヾ / | | ヽ | i | ///// .| | ヽ | i i ヽ ///.| | ヽ |\_ 1 i .| | ゝ_ `ゝj-1 i ,_ .| | \`'イ. ヽ 1. ゝ、____フ __.丿 | \ \ヾ 1 , r ' ´ ` ヽ、 j \ ヽ 1 , r '´ \| _ゝ、 \ ヽ , r 、ゝ -, /⌒i / .ヽ´ 1-、 ゝ- \ -/´ ヽ ヽ / .ヽ .1 .| 、 ヽ 、 / ヽ ヽ ヽ' | i | 7 ヽ、 _ノ、 ヽ 〉 〉 | / | ./ヽ 竜華「」カキーンッ 京太郎「竜華さん?」 528 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 00 38 26.64 ID ESOhLjd9o [4/10] 竜華「」カチコチ 京太郎「凍ってる……」 久「早くコタツに入らないから」ハァ 煌「それ以前の問題のような気もしますが」 宥「こうなると大変なんだよ、早く溶かしてあげないと!」 社長「とは言っても、バーナーで炙るわけにもいかないし」ウーム 京太郎「どうにかできないかなぁ」 久「あら、いい手があるわよ」ウィンク 京太郎「え?」 久「それはね……」ゴニョゴニョ 京太郎「あふんっ!?」 久「ちょっと、変な声出さないでよ!」ペチッ 京太郎「だ、だって耳が……ムズムズ」 久「……あむ」カプッ 京太郎「ひゃぁぁあん!!?」ゾクゾクッ 煌「キャプチュー!」パシャパシャッ 淡「……」ゴゴゴゴゴゴゴッ 久「冗談よ」ケロリ 京太郎「じょ、冗談じゃ済まないですってば」ハーッハーッ 久「それで、その方法は……」ゴニョゴニョ 京太郎「へぇっ!? そ、そんな事やるんですか!?」 久「ええ。それしか無いわ」キリッ 京太郎「……」 竜華「」カチコチ 京太郎「竜華さんを助ける為だ……」 恥ずかしいけど、やるしかない!! 京太郎「須賀京太郎、行きます!!」 529 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 00 44 55.60 ID ESOhLjd9o [5/10] 竜華「」カチコチ 京太郎「……」スッ ∧ | / ミミニニニ彡イ .| / |/ l / |、 | ヽ、 | /、. .|/ | / l lノ l .N ノ/ヽ ヽ', | / | lヽ | 、 |/ l l リ | ゝ-=、 l . ,' | ヽ ≧=-、 r‐=-、 /l | /l ', / /⌒Y/ /⌒Y / | | / .| ∧l.i、 ____/ / / .∧ | の う さ つ ……? | / |/ | 、 ヽ、/ / / イ .リ |/ .| . 、 / / / イ | 、 ./ / / イ.. l ', > ./ / / イ | ノ ', / / /__/ |. / ', _/ / / `Y l` < / // / / .|__ \ `` ‐-=ニ __ / / / / / .| Y  ̄ 一同「!?」 / / / ヽ、 イ-‐──/ / 、=‐-ゝ / / / / l ハ / / / イ イ /∧ | i ハ ∧ / / / ≦ハ / l イ ,' .ハ | | lヽハ < .> ∧ / イ , イ 仁_/ /、 l / |/x≦l |ヽ | | ∨ < .> / / iY/ / / / 仁不下、l / イ/仁下不 i l | ∨ /イ .| / / /イ.ヽ乂ニノ_., | / .乂ニム イ.| ト、 | /イ、ヾ ',  ̄ | / l  ̄ んノ リ | . .、__ |/ | ムイ |/| 从 ノ ∧ | スガキッス? | /l l人 、ー──‐' イ ヾ |/ .|ノ| \ ` ニニ'´ /、| ノ \ イ ※京ちゃんです イ \__/ / イ __ / ゝ、 ∧ イ Y´ `ヾ=‐-、 ` ‐- _ < .> イ 、__ .人 ) ハ --‐' ‐- 、 ∨ `≧x イ‐-ヽ、 ∧ ヽ /  ̄ ヽ=ー──-=-‐= ニニニヽ < .> i -─‐-=ニ  ̄ ̄ ‐--、__Y ∨ 人 `ヽ、____Y 煌「」ハナジブシュッ 久「あっはははっ!! ひぃ~~っ」ダンッダンッ! 淡「」ジュンジュワー 社長「お、おぅっふ」 京太郎「ど、どうだ!?」 竜華「……」 竜華「うぁ……//」カァァァァ 535 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 00 55 23.54 ID ESOhLjd9o [6/10] 竜華「な、なんやの急に……」モジモジ 京太郎「あっ、えと……?」 竜華「そういうの無しっていう話……忘れた?」ユビデカミイジリ 京太郎「あのですね、これはその」 竜華「で、でも仕方ないよね。京太郎君やって男やし」エヘヘ 京太郎「ええ、まぁ」 竜華「分かった! そこまで言うなら!」ガタッ! 一同「!?」 ... -―━━..、―- .. / \ \ / { \ \ / ∧ \ \ . / | \ 、 \〉 l | . // l l | \ {≧=┤ 从{ . __ | | l ト、从 y'´_)心}〉 / .. \\ 八{ l |∧y'心 V炒 l/ /⌒ . __ \\__ r┐\ハ八ハ`Vリ . . / /_/ . \\ /´} ∨//し' /. ∧ . ' ___ / / / . _____ 、  ̄ ', 〈 1i { / .、 Vノ / / イ . `_ー‐ァ ∨∧ \ } / 介 .. _... ´ /」__| . ゝ-‐ァ _ ∨∧ )ノ / /≠ニ二フ~ ̄Ⅴl | || . / ', ∨ } ' / / /∠二ニ=- l l | || .. ' ∨ { / /{ /∠~\ l | || \ ', ‘, _」' / ̄|从/\ \ /ノl | || \ \ ', ∨/ / ∨∧ /´ l .| || \ \ /∧ ‘, / /'∨∧/ l .|_|| {\ \ \ ..... --//∧ ‘、/ ,/⌒ヽ∨/ | 从 { \ \ \ ... {///∧ / / ̄/~~\ _ _ \ \ ̄`丶 \.  ̄| ̄‘, / / / } _/\ \ \ \. | ^`ー=彡 / ー┬ 、 \ \ \. |__ . -‐ / / \ \ \ } 〉 ノ / { \ \ \ \// { / { \ }\ }\ \ / { __〉 | \ | \}\ 〉 / }  ̄\ | } | } / /___ } \ ノ | / / /__/  ̄ ‐- { 、 \ | / /匚_/__ . -- . _ ○| \___∧ j/ ∨ ` . .___」 \○ ∧ /  ̄ .{ 竜華「一日デートや!」 京太郎「」 宥「ほへ?」 久「」ピクピク ←笑いすぎで腹筋を攣った人 煌「あの、笑い事じゃなくなってるんですけど」 淡「……」バクバクバクバクッ 竜華「い、一日だけやから! か、かか勘違いしたらあかんで、その……だから」マッカッカ 京太郎「いや、あのですね。竜華さ――」 竜華「一日だけ、京太郎くんの彼女……なってもええ?」ウワメヅカイ 京太郎「」 ああ、誰か…… この誘いを断る方法を、教えてくれ 541 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 01 01 05.44 ID ESOhLjd9o [7/10] 竜華「……」モジモジ 久「」ピクピク 煌「……」ジトーッ 淡「……」バクバクムシャムシャ 宥「???」 京太郎「こ、この空気!?」ガビーン どうする!? どうすんのよ俺!? 安価↓3 1 勿論Okする 2 だ が 断 る 3 逃げる 550 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 01 08 28.93 ID ESOhLjd9o [8/10] 竜華「デート、デートや……!」エヘヘ 京太郎「ソンナコトヨリシゴトノハナシシマショウヨ」 竜華「え?」 京太郎「シーエムノシゴトタノシミダナー」 煌「(逃げた)」 久「(逃げたわね)」 社長「(逃げたのか)」 宥「この鍋あったか~い」フフフ 淡「ふふっ♪」パクパク 竜華「え? でもデー……」 /.......... / | ハ ハ ..ノヽ..∧. /....../... / | | \ 斗-、 i ∧ '....../..{ 〃 { 弋{ 〃ヽ 廴 \ | ∧ i...../... | ト-| { \ ぅ 斗=ミ、 i | / ∧ |... 7.. | | | {_ ヽィ乏) ハ 入 φ / ∧ |ハ ヽr y 弌 弋辷ツ ′ 〉 / i / ∧ |{ i ∧〃_) ハ ` _厶ィ ハ | / ∧ |{弋 〈 ハ ゞ -'' 、 ´ } | / ∧ ` >へ i u / | / ∧ }. . -‐- 、 rー ' | / ∧ |.∧ V_ ノ イ | | / ∧ |... ゝ / | | | / ∧ |... > < 八 | | \_ |... i `¨ハ 〉 | |/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ |... | 〉 / | | // ⌒ヽ.∧ |... |__// _/{ | | // V∧ r―|... / ./---、 ' ./ { | |_彡 ' V∧. ∧ { |... / // ̄ ̄ 7 | | |=- / V. / } ト| / 〃 / | | | ./ / V 京太郎「カエッタラギャツビーノシーエムケンキュウシナキャー」 竜華「……」 京太郎「……」 竜華「うん。頑張ろうね」 京太郎「あ、はい」 竜華「……」モグモグ 京太郎「……」モグモグ シーン 京太郎「(俺のヘタレ!!!)」ガビーン 竜華「……」ズーン 556 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/31(木) 01 16 55.35 ID ESOhLjd9o [9/10] 553 ドラマはオヅラさんです(こまけーこたぁry) こうして無事、新メンバー松実宥を迎える事に成功した京太郎 彼女の存在が吉となるのか、凶となるのか? そして―― 玄「え? おねーちゃんが京太郎君のメイクさん?」 ようやく話に絡めそうなラキスケ要員 ※忘れてませんよ、ええ 果たして京太郎はクロチャーのおもちを揉みしだくことができるのか!? 竜華「京太郎君の……ばか」 続く 616 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 21 40 14.92 ID Xi5eSw3qo [2/17] 【第二回 ぽんこつ会議】 <<スタメン発表>> 宮永咲 言わずと知れた京太郎の嫁さん! やっぱり京咲がナンバーワン! 宮永照 最近影が薄い、みんな大好きテルテル! 邪魔する奴はぶっ潰す!! 原村和 もはや竜○さんを完全に食ってしまった大天使のどっち! もうのどっち一人でいいんじゃないかな? 弘世菫 魔法少女シャープシューター菫ちゃん! シリアスだったり、ぽんこつだったり忙しいんだよねー はやり「うーん、これまたぽんこつが揃ってるね☆」 久「ということで、今回もぽんこつ会議を始めていくわよー」イェーイ 咲「……」プンプン 照「……」シラーッ 和「ふんふ~ん♪」ニマニマ 菫「……」ムスッ 久「あれ? これまたどうしたの?」 菫「色々と言いたいことはあるが、まず一つ」スッ 久「はい」 菫「私は前回で卒業した筈では?」 久「……」 菫「私はもはや、非の打ち所の無い完全無欠のヒロインと言え――」 久「……こうもり」ボソッ 菫「!?」 久「はーい、他に言いたいことある人は?」 菫「いや、まだ話は!」 咲「あの、部長」スッ 久「あら、どうしたの?」 菫「」ガーンッ 617 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 21 50 23.15 ID Xi5eSw3qo [3/17] 咲「メリットがありません」 久「メリット?」 咲「真面目に頑張って卒業しても、こうもりになるのはちょっと……」 菫「!?」 久「あー、そうよねー」 はやり「真面目に答えて、勝利しても卒業じゃ面白くないよね!」ウンウン 菫「おい! 今のはどういう意味なんだ!? 返答次第では……!!」 咲「……水着」ボソッ 菫「」ガハッ 和「私は別になんでもいいですけど」フフフ 照「何? なんなの? なんでそんなに余裕そうなの?」 和「いえ、私は別に……」 照「京ちゃんは誰にでも優しいんだからね? 勘違いしたらダメなんだよ?」 和「ソウデスネ」 照「……」ビキビキ 和「……」 はやり「殺伐としてきましたー☆」 久「もう、しょうがないわね」ハァ 菫「」パクパクパク 久「それじゃあ、今回はご褒美を用意しようかしら?」 咲「ご褒美ですか?」 久「ええ。それならやる気も上がるでしょ」 照「……」コクコク 和「私はその……」 菫「違う、アレは私であって私では無いんだ……」ガクガク 618 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 21 54 51.57 ID Xi5eSw3qo [4/17] 久「みんなやる気が出てきたみたいねー」ウンウン はやり「ぽんこつらしさを全力で見せて欲しいかな?」フフフッ 咲「でもご褒美って……」 照「それを聞かないことには始まらない」 和「それもそうですね」 久「ふふふっ。ご褒美ね……」バサッ 一同「!!」 久「これよ!!」 プラカード「」デデーン 和「!!」 照「!?」 菫「」ブツブツブツ 咲「こ、これがご褒美……」 ご褒美ってなんぞや? 自由安価↓3 (本編と全く関係無いので、な ん で も いいよ) ※ただし、内容によっては深く掘り下げません 623 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 22 06 55.88 ID Xi5eSw3qo [5/17] プラカード「京ちゃんの体」デデドンッ 照「!!」ガタタタッ! 咲「え? ええっ!? きょ、京ちゃんの体……//」カァッ 和「SOA!!」 菫「え? 京太郎君の体だと?」 久「えー、ちなみに解釈はそれぞれが思ったとおりで結構です」 はやり「なんてこったい☆」 照「……」ゴゴゴゴッ 咲「だ、ダメだよお姉ちゃん!!」 照「止めないで咲。私はもう、この身を京ちゃんに捧げる準備は出来てる(照だけに)」キリッ 咲「ダメ……させないよ」ゴゴゴゴッ 和「体って……そんな、まだ早いですよ……//」イヤンイヤン 菫「(部室の掃除でも手伝わせるかな)」ウンウン 久「ぷくくくっ」ニマニマ はやり「はいはーい! それじゃあ次はお題の発表だよ!」 一同「!!」 はやり「今回のお題は……これ!!」デデドン お題安価↓3 1 昨晩のオカズは? 2 京太郎のいいところ 3 ぶっちゃけ京太郎とお似合いだと思う人 4 自由安価 628 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 22 20 18.08 ID Xi5eSw3qo [6/17] はやり「今回のお題は……これ!!」デデドン プラカード「京太郎のいいところ」 照「……」カリカリカリカリカリカリカリカリ 咲「……」キュキュキュキュキュッ!! 和「す、凄いスピード!?」ビクッ 菫「いいところか……」カキカキ 久「従順なところ」 はやり「若くて活きがいいところ」 煌「冗談ですよね?」ズイッ 久「もろ」 はやり「ちんっ☆」 煌「……」 ~~なんやんかんやで~~ 久「はーい、終了ー」 はやり「みんな書けたかな?」 一同「……」コクコク はやり「はい。それじゃあ、順番に発表していくよ!」 久「優勝目指して頑張ってねー」 照「……」フフフ 久「それでは自信満々な宮永照選手のカードを、オープン!!」 コンマ安価↓3 ゾロ目で優勝 00~09 「全て」 10~49 「言葉に出来ない」 50~89 「誰よりも優しいところ」 90~99 ??? 632 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 22 27 42.30 ID Xi5eSw3qo [7/17] 照のカード「」ゴッチャァァ 久「あの、書き込み過ぎて何がなんだか分からないんだけど」 照「用紙が足り無い。もっと大きいものは無いの?」 はやり「ごめんねー」 照「じゃあ。これだけでいい」キュキュキュッ トンッ 照のカード「誰よりも優しいところ」デデーン 咲「……」コクコクコクコク 和「……」コクコクコク 久「おーっと、これにはとなりの二人の頷いてるわね!」 はやり「実際そのとおりだと思いますよー」 照「京ちゃんの優しさは宇宙(至言)」 咲「異議なし」 和「閉廷不可避」 菫「うーん、確かに立派だとは思う」 久「中々の高評価のようね」 はやり「それでは次に妹の宮永咲さんのカードをオープンしまーす!」 咲「……」ドキドキ コンマ安価↓3 ゾロ目で優勝 00~09 「全て」 10~49 「言葉に出来ない」 50~89 「えっちなのに、えっちじゃないとこ」 90~99 ??? 640 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 22 37 58.70 ID Xi5eSw3qo [8/17] 咲のカード「えっちなのに、えっちじゃないとこ」 久「ん? どゆこと?」 はやり「???」 照「」コクコクコクコクコクコクコク!! 和「???」 菫「??」 久「宮永さん以外は微妙な反応ね」 咲「やっぱり説明した方がいいですか?」 久「是非ともお願い」 咲「えっと、京ちゃんってすっっっっっっっごくスケベじゃないですよね?」 久「ええ、すっごく」ウンウン 和「それはもう」ウンウン 菫「当たり前だろう」ウンウン 咲「誰彼構わずすぐスケベなこと考えて、暴走するんですけど……」 久「それじゃ悪いところじゃないの?」 咲「その、そんな京ちゃんでも……私に対してはそういうこと、しないんです」モジモジ 一同「?」 照「うんうん」 咲「これって、やっぱり……私の事、大切にしてくれてるからかなって」カァァァ _........----......._ ,. ´ ` 、 / 、 ' , 、 ヽ / / / | | ∧ .' ' / / , イ | } | | ∧ , | / /l / / } , .イ / } } ! . | | / { _/_}ム/ / /、_| _/ / / | . { / | ィ´}//イ /} / / }/`ヽ イ ' 〉, , { | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} / |\ | {八 { \ { ヒこソ ヒこソ イ | \} | 乂ム . . . . . . .、 . . . ムイl / 从{∧ _ _ 人 ∧{ |/ > ../^} /⌒l、` .イ } ./ リ ___/-'-'-- 、/〉「-、/ ' ,.. < {======ミ`ヽ|〉 ` ...._ /⌒\\ /`ヽ ∨, { >-、 {==、 { \/ 〈7 ー、{ ̄| //,ィ^. , \Ⅵ / | , /イ . ./ ∧ { `| 、 |_/= ´イ . . ,イ / } | Ⅳ \ | ̄´ . . . /= }イ | | / } /-r ´ | 照「分かるー、分かるよ咲ー!」ジィーン 咲「えへへ、そういうことは結婚してからだもんねっ!」ニパァァ 照「京ちゃんは宮永姉妹を大切に思ってる。はっきり分かるんだね」ニパァァァ 一同「(それは単に宮永姉妹の魅力が……)」アエテイウマイ 久「ま、まぁそういうこともあるわよね」ヒクヒク はやり「そ、そうですね!」アセアセ 641 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 22 39 00.65 ID Xi5eSw3qo [9/17] 訂正 咲「えっと、京ちゃんってすっっっっっっっごくスケベじゃないですよね?」 ↓ 咲「えっと、京ちゃんってすっっっっっっっごくスケベじゃないですか!」 or 咲「えっと、京ちゃんってすっっっっっっっごくスケベですよね?」 混ざったって、はっきり分かんだね 645 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 22 48 13.74 ID Xi5eSw3qo [10/17] 久「それじゃあ次は和ね!」 和「次は私ですか」 咲「京ちゃん、えへへっ……」モジモジ 照「京ちゃん私にとってアポロンでした」 久「(トリップしてるわ)」ドンビキ はやり「そろそろ珍回答が見たいかなーって」 久「そうですね。面白みが無いもの」 ヽ./ , ヽ ヽ冫 | / / /」 /} }゙`「丁ヽハ ! ! ! }-ィ |_,'_,,|-‐''/ / / .} /.| | | /. } | | . リ !.|. ト.、 ,. ──‐、 ト、 ィ゙ | |\/ //. / / ! !/!/ !从 /| .| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ', |人小|ヽ !.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′ U } } l ヾ |/{ ⊂. ′ ´ ! ィ./ ト,ムノ ! , ,' ' γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ゝ-.″ | } | //', { ` 、 レ′ !. { !..',\ ノ ! U | `ー´\ ,. , / ! ! ! ! |. ` 、 ./| . ! ! ! ! ◯ | }` .. __ , イ | | | | | | } ィ‐┤. ├ .、| | | | | { 和「うーん、期待に添えられるでしょうか?」 菫「いや、添えてはいけないだろう」 久「(やはりぽんこつ)」 はやり「それでは原村選手のカードをオープンですっ!」 コンマ安価↓3 ゾロ目で優勝 00~09 「全て」 10~49 「言葉に出来ない」 50~89 「えっちなのに、えっちじゃないところ」 90~99 ??? 670 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 23 06 29.37 ID Xi5eSw3qo [12/17] 和のカード「」マッシロ 久「あれ? 何も書いてないじゃない」 はやり「棄権かな?」 和「……あの、色々考えてはいたんですけど」 咲「和ちゃん?」 和「須賀君のいいところって結局、こういうことだと思うんです」 菫「???」 照「どういうこと?」 和「須賀君の持っているいいところって、他の誰でも出来ることばかりなんですよ」 一同「え?」 和「須賀君よりカッコいい人もいるし、優しい人も、努力家な人も……」 照「ありえない」 咲「そ、そうだよ!(便乗)」 菫「私はまぁ、分かる気がするな」 久「和、それで?」 和「それなのに彼が一番だって、須賀君が一番いいんだと思ってしまう。それはきっと……」 はやり「きっと?」 和「須賀君が真っ白だからだと思うんです」 一同「真っ白?」 和「何をするにも純粋で、自分の為って言いながら……結局は誰かの為に頑張っちゃう」トオイメ それで身も心も汚して、ボロボロになっても……いつか元通りになっている 絶望に落ちても、這い上がって……今もどこかで誰かを幸せにしてる まるで、洗いたての洗濯物のように……いつでも、キレイな心でみんなを包んでくれる 咲「……」ギュッ 和「そんな須賀君だから応援したいし、見つめていたい。ずっと傍にいて欲しい」 照「……」ブルブル 和「それに、そんな須賀君だから……好きになってしまったんです」 久「……」グスッ 和「だから、私の答えは……これです」ウツムキ はやり「うん……」 和「途中から、何を言いたいのか、わからなくなって……」ポロポロ 久「……いいのよ」 和「ごめっ……なさいっ」グスッ 咲「……」パチパチパチ 和「えっ?」 照「……」パチパチパチパチ 和「!」 久「素晴らしい答えをありがとうね」ウィンク 和「え?」 676 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 23 12 22.45 ID Xi5eSw3qo [13/17] 咲「負けたよ和ちゃん」 和「咲、さん」 咲「でも、次は絶対負けないよ!」 照「私も、もっと京ちゃんの事をよく見る」ウンウン 和「二人とも……!」ジィーン 久「ふふっ。みんな文句は無いようね」 はやり「うん、そうだね!」 パンパカパーン 久「優勝は、原村和!!」デデーン! 和「え!?」 照「おめでとう!」 咲「おめでとう!」 はやり「おめでとう☆」 和「そんな、私なんかが……」ウルウル 久「ほら、須賀君が待ってるわよ?」 はやり「控え室にいるから、早く行ってあげて☆」 和「は、はいっ!!」タタタッ ガチャッ! バタンッ! 照「……悔しいね、咲」 咲「うん、すっごく悔しい」 照「頑張ろうね」ギュッ 咲「うんっ! 絶対、負けないんだから!!」 久「ということで、第二回ポンコツ会議は終了よ!」 はやり「第三回もお楽しみにー!」 四人「イェーイ!」パチパチパチパチパチパチ 679 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 23 13 56.42 ID Xi5eSw3qo [14/17] / ./{ミミ . . .彡≧ . .\ / . /´ . . . . . . . . . . . . . . . .\i / ./ ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ ′ . / . . . . . . . . . | . . . . ヽ. . . . . . . . . , . . . ′. . . . . . . . .| .| . . . . . |. . . . . . . . . . . .| . . . . | . . .| . . | .| . . . . . | . . | . . . . . . . i...... . |..... . .| . . .| . ハ| . . . . . | | .| . |......... | | . | .八 . ./7 /|/ ノ| . . . /| | .| . | . . . . .ハ | . | . . . .Tイ示气  ̄ 示气T . . . . . | . | . . . . . ` ヒ...リ ヒ..リ | . . .| . .| | . | . . . . ∧ . . .| . .| | . .\ . . .∧ ' . \ | . .| | . . . . \ .∧ -- ム . . .| . .| | . . . . . . . ≧ . ..、 イ . . . . .| . .| | . . . . . . . . . . . . .| > <| . . . . . . . .| . .| | . . .| . . . . >-j f\ . . | . . .| . .| | . . .|>イ く }l | . . .| . .| | / \_ __|l i . . .|\ /\ \ / | . . | \ 久「撤収ー! お疲れさーん」 はやり「お疲れ様です☆」 咲「帰ってご飯食べようよ!」 照「うん、たまには二人で水入らずだね」 テクテク スタスタ ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、 / / ` ´` \ / \ヽ ,.' ' / i ! ヾ / ' l / ,'./ l. !| ! ゙ l ' / .l / // 'l l ! l ! !l. ' .' l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_ ! ! ' l l イ~~~下 ,.二、、ー,、/l! l l .l l ヽ ノ 'i リ ヽ.! l. l | ! l! ` " l l ゑ? l l ー- _! , l l.!. l ! | ト、 |! l l ! .l.ヽ , ― 、 ,. | ` ┘ l ! !.l 丶 ⌒ .イ ! ! l l ! .! < .!. l l ! ゙、 i ` ´ ! l l ! ヽ 、 .! ! ! l /ヽ. ヽ \ l、 ! l l./ 、 丶 ヽ. \ヽ` 、 l ,.' 丶ヽ ヽ \_.ヽ、 ノ. l ヽ\ \ ヽ ヽ\ 、 l \ 丶 \ヽ ヽ. l i ヽヽ. \、. ヽ . l / l ヽ ヽ ヽ.\. ヽ lヽ. / l,' ` ヽ. ヽ \ ゙ ! ! 688 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/11/01(金) 23 26 01.82 ID Xi5eSw3qo [15/17] 【おまけ】 ガチャッ 和「す、須賀君っ!!」ハァハァ 京太郎「ん? どうした和、そんなに息切らして」クルッ 和「あっ、えと、その……」カァァ 京太郎「??」 和「な、なんでも言うこと聞いてくれるんですよね?」 京太郎「お、おう? 俺に出来ることならなんでもいいぜ?」 和「それなら……そ、そそそその!!」 京太郎「落ち着けよ」ギュッ 和「あっ」ドクンッ 京太郎「俺はどこにも逃げないからさ」ギュゥゥ 和「……うぅっ」ギュゥゥ 京太郎「バカ、泣くことないだろ?」ナデナデ 和「はいっ」グスッ 京太郎「それで……俺に何をやらせるんだ?」 和「……それじゃあ、一つだけ」グスッ 京太郎「おう!」 | . . . . . . ./ // _/_/〃 // _厶 / / / イ | ヽ . . .\ | . . . . //// / / ̄厂ノ「 / | / ム /| | | | ト、 . . . .\ 人 . . . 〃 / イ ノ≧=≠=ミ、 { | | | |\ | | | | | . / ヽ _ /⌒ヽ_/_ノ| | | {〈 っ てう }∨ | | ! リ、j\.ノ イ | |/ こ| / ∨ 私 | . . . .ノ lハ. |⊂つ-- 'っ. ト ハj ≧=ミ、り\/ / .イ !| の | / 離 を >/ V、_ト|ノシ . . . . . . . . . . . . . ..ゝ... ぃ rう \/ / / j / .| ま| | さ : Г |ハ {{ . . . . . . . . . . . .O\ ‐' ノj〉` ノイ/ . . | ま | ,.| な : j | {{ ' . . . . . . . .と^つ/ /〃人_/ゝ ノ/| い ト__ ノ ノ し 、─- 、 . . .j } // ノ /∧ . . . . .  ̄| ヽ で / / / / l\ ヽ _ ヽ んノ∠- ' / 八 . . . . . .__ . /\ _.人 / / ./ .| \ _ ひ / / / ハ _/| |//./  ̄ ∨ / / |\ ` ー─ フ´ / /\' / | | |. / /. | | |\ |ヽ __/ / / } | | | |/ / | | |\\ | ` ー─‐/ / / / / | | | ゝ ゝ 京太郎「……ああ。いつまでだって、こうしてやるさ」ギュッ 和「須賀君……ありがとうございます」ギュゥゥウ こうして、二人はスタッフが迎えに来るまでずっと…… 抱き合い続けたとさ めでたしめでたし
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6913.html
―― 世の中には絶対普遍のルールと言うものがある。 多くの人はまず真っ先に物理法則を挙げるだろう。 世界の動きをミクロからマクロまで説明するそれは今の人類には決して手放せないものだ。 或いは、自分の中の常識を挙げる人もいるかもしれない。 ごく一般的な人にとって自分の中の『常識』とは価値観の根底に根ざすものなのだから。 それを普遍と信じたい気持ちは俺にも分かる。 「そんなルールをこの石版は自由に決める事が出来るんだよ!!!!1111」 京太郎「そーなのかー」 ……だが、それを自由に決める事が出来る、なんて言うのはあまりにも眉唾が過ぎる。 確かに俺の親父は考古学者で、人並み以上にオカルトの知識なんかを持っているだろう。 しかし、だからと言って親父のお土産が『本物』だった事など一度もないのだ。 まぁ、そもそも親父が持って帰ってくるお土産なんて、大抵がそこらの露天で買った珍しいお守りなのだけれど。 「なんだよーノリが悪いなぁ」 京太郎「だって、これもどうせ露天で買ったんだろ?」 「あぁ。何ともミステリアスな美女から是非に、と言われてな」 京太郎「…母さんが怒るぞ」 「大丈夫だ。母さんは控えめな女だからな」 「ちゃんと後で可愛がってやれば機嫌も治してくれるよ」 …ったく、本当にこの夫婦は。 息子の前で惚気けるな、とは言わないが、そういうネタをもうちょっと自重しようとは思わないもんかな。 まぁ、夫婦仲が険悪になってるよりはマシだろうけれど…こっちは一応、色々と微妙な時期なんだぞ。 確かに親父も母さんも外見的には20代から殆ど変わってないが、『可愛がる』ところを想像したくはない。 「まぁ、それはともかく、今はこっちの石版だ」 「さっきはああいったが、俺も流石に世界のルールを決めるなんて話を信じちゃいない」 「まぁ、完全に否定するつもりはないんだが、精々が何処かの部族で使われていた法律発行用の石版だろうとな」 京太郎「…もしそうだとしたらこれ結構、重要な史料なんじゃね?」 それが本当なら割りと重要な発見じゃなかろうか。 考古学ならばともかく民俗学的には喉から手が出るほど欲しい一品だと思うのだけれど。 幾ら半年ぶりに出会った息子へのお土産とは言え、軽くプレゼントして良いものではないはずだ。 「いや、一応、何人か知り合いの学者にも尋ねてみたが、適当に作った石版だろうとさ」 「少なくとも、あの周辺の部族に石版で法律を発行するような習慣を持っていたものはいないらしいし…」 「世界中の何処を見渡しても、この石版に刻み込まえれている模様を使う部族はいなかったそうだ」 京太郎「へぇ…」 なんだ、一応、その辺りはちゃんと調べてから持ってきてくれてるのか。 それなら安心…は出来るんだけど、ちょっと微妙な気分と言うか。 親父には他意はないんだろうけれど、結果的に何の価値もないゴミを押し付けられている訳で。 ネットでは嫌なお土産、略してイヤゲモノなんて言葉があるが、確かにこれはイヤゲモノだと思う。 「まぁ、偽物だとしてもロマンは感じるだろう?」 「どうだ。お前の部屋のアクセントにでも置いてみては」 京太郎「…いや、流石にこんな石版が置いてある部屋はちょっとどうかなぁ」 石版のサイズは縦に120cm、横に80cmほど。 材質が何なのかは分からないが、黒鉛のような表面に文字が刻み込まれている。 一体、いつごろ作られたのかは分からないが、表面には傷一つないし、こうして見る限り新品同然だ。 …………しかし、だからと言って部屋に置く気がしないのは、その自己主張があまりにも大きすぎる所為だろう。 完全に洋風かつ男子高校生風の部屋には、その石版は異物過ぎる。 「…そうか。まぁ、確かに勢い任せで買ってしまった事は否定出来ないしな…」 「これは俺の部屋の物置にでも突っ込んでおく事にするよ…」シュン 京太郎「あー…」 …でもなぁ。 でも…半年ぶりに帰ってきた親父が、意気揚々と俺にプレゼントしてくれたものなのは確かなんだ。 それをこうして無碍にされたら、そりゃ落ち込むのも当然だろう。 …まぁ、もう30超えた男がそんなしょげかえった顔をするなと言いたい気持ちはあるが、メンタルが弱い以外は割りと立派な親父ではあるし。 ここは親父の顔を立てる為にも、素直に受け取っておくほうが良いだろう。 京太郎「…いや、折角だから貰うよ」 「…良いのか?」 京太郎「あぁ。ちょうど、漬物石になるものが欲しかったからな」 「そうか!」 …いや、どんな理由だよ。 確かに最近、タコス作りを勉強し始めたが、いくらなんでも漬物はねぇって。 ……そう胸中でツッコミを入れる自分はいるけど…でも、他の理由なんて特に思いつかないし。 少なくとも目の前で嬉しそうにしてる親父には疑われていないみたいだし、良しとしよう。 「じゃあ、これは今からお前のものだ!」スッ 「適当に自分の目標を書き込むなり、古代のロマンを感じて悦に浸るなり好きにしてくれ!」 京太郎「はいはい」 …って勢い任せに受け取ったけど、この石版案外軽いな。 大きさ的には10kgを超える事も予想してたんだが、まったく重くない。 つーか、殆ど重さなんて感じないくらいだ。 …これ書いてる内容よりも何で作られてるかって方が大事なんじゃないかな。 京太郎「(まぁ、流石にその辺は親父も理解してるだろうし)」 母さんと一緒に殆ど家を開けていて、たまーにしか帰ってこないとは言え、親父は立派な学者だ。 もう30半ばを超えていてもその身体に衰えはなく、また頭もバリバリに切れている。 未だに世界有数の考古学者として名前のあがる親父が、俺でも気づくような事に気づけないとは思えないし。 親父が何も言わなかったって事は、その辺の調べもとっくの昔についているんだろう。 京太郎「んじゃ、俺はこれを下手に持っていくついでに寝るわ」 「あぁ。明日も学校だもんな」 「話に付き合ってくれてありがとう」 京太郎「良いよ。久しぶりの家族団らんも楽しかったしさ」 ま、俺にとって重要な事は石版の材質よりも、明日の学校だわな。 高校に入ってから勉強もぐっとレベルアップしやがったが、それ以上にインターハイが近いんだから。 あいつらがインターハイに向けて集中出来るようにもっともっと精進しなければいけない。 まぁ、所詮、麻雀部だし、何より女の子ばっかりの中、男の俺に出来る事なんてたかが知れてる訳だけど ―― 京太郎「(せめてタコスくらい作れるようになっとかなきゃ…っと)」フゥ ようやく部屋についたか。 幾ら軽いつっても、コイツ結構大きいからなぁ。 リビングからここまで運ぶのも思ったより大変だった。 流石に元運動部だから疲れてるって程じゃないが、それでも一息ついてしまう程度には。 京太郎「(…しっかし、世界のルールを決める…ねぇ)」 ……もし、それが本当ならそれこそ世界中の美女に俺がモテモテ!とかそんなルールも決められるんだろうか。 いや、それだとおっぱいの小さい女の子にまで好かれちゃうし、やはりもうちょっと絞るべきだな。 範囲もそうだが時期も曖昧にして、途中で効果が切れたりするのも怖いし…。 俺が書き込むとしたら、やはり、おっぱいの大きい綺麗な女性に一生、好かれ続ける…ってところか。 京太郎「(…まぁ、書かないけどさ)」 ちょっとテンション上がりこそしたものの、これは本物な訳ないしなぁ。 本物ならちょっと…いや、かなり心惹かれるけど、学者である親父が偽物だと断定してる訳だし。 そんなものに欲望混じりのルールを書き込んでるのを見られたら、流石にダメージがでかすぎる。 正直、黒歴史なんて言葉では足りないくらいだ。 京太郎「(…でも、なんか書いとかないと勿体無いよなぁ)」 俺の目の前にある石版はほぼ白紙の状態だ。 俺の知らない言語で上の方に何かしら刻み込まれてしまっているだけ。 そんな石版をそのまま部屋に放置しておくと言うのは流石に勿体無い。 親父が家にいる期間中くらいは部屋の中に置いておいてやりたいし…何か書き込んでおいた方が親父も喜ぶだろう。 京太郎「(…ってそう言えば)」 …丁度、今日、女の子から相談を受けてたっけ。 確か高久田の奴が好きなんだけど、どうして近づけば良いのか分からないって話だったか。 とりあえず当り障りのないアドバイスをして彼女も納得してくれたけど…流石にそれだけで終わるのも可哀想だしな。 後でそれとなく二人が接近出来るようアシストしてやるつもりだったけれど…。 京太郎「(…うん。折角だし、それを書いておいてあげようか)」 友人とまでは言わないが、クラスメイトの背中を後押しする内容なんだ。 幾ら他人に見られたところで恥ずかしくはないだろう。 ただ…流石に個人名をあげるのは色々とプライバシーの問題もあるからな。 ここはさっきとは別に範囲を大きく広げておくべきだろう。 京太郎「(女が男に対して積極的になりますように…っと)」キュッキュ ……ぶっちゃけ、あの子、スレンダーだったけどかなりの美少女だったからな。 あんな子に積極的になられたら、高久田だってコロっと堕ちちゃうだろう。 そもそもあいつも俺と同じで年齢=彼女いない歴な訳で。 日頃から彼女欲しいと漏らしてるあいつを堕とすには積極的になるので十分だ。 京太郎「(まぁ、マジックで書いたおまじないみたいだから効果があるとは…)」 ―― パァァ 京太郎「…え?」 ……いや、ちょっと待て。 なんでこの石版、光ってるんだ!? つ、つーか…さっき俺がマジックで書き込んだ内容が消えて…中に刻み込まれていってる…!? まるでもう二度と訂正なんて出来ないって言うように…一瞬で…!? 京太郎「な…なんだよ、コレ」 ……もしかして本物? い、いや…流石に違うよな。 だって、これは親父が偽物だってそう言ってて…。 でも…さっき確実に俺の目の前で光って…何故か俺の書いた字が刻み込まれていて…。 京太郎「(あぁああ!もう…わっかんねぇよ!!)」 …ともかく、そういう事は全部、後回しにしよう。 親父も久しぶりの我が家でテンション上がって思いっきり酒飲んでるし。 今、ここで起こった事を説明しても、きっとろくに判断が出来ないだろう。 もうそろそろ日付が変わる時間だしオヤジの知り合い達に連絡するのも難しいだろうしな。 …だから、とりあえず明日だ!! 明日の朝、親父にこの石版を見せて色々と聞いてみれば良い。 ―― …そう逃げるようにして自分に言い聞かせた俺は…また事の重大さを分かっていなかった。 ―― 親父が気まぐれのように買ったそれが、一体、どれほどの力を持っているのかも。 ―― それを知った時、俺は絶望と居たたまれなさに胸が張り裂けそうになるのだけれど。 ―― この時の俺はただ目の前の理解できなさから逃げる事だけで頭の中が一杯だったのである。 ……… …… … 京太郎「ふあぁぁ…」 ……やっべぇ。 昨日はなんか寝る前に色々ありすぎた所為であんまり眠れなかった。 日付変わった時にはもうベッドの中に入ってたけど、眠気が来たのはもう三時過ぎだったんじゃねぇかなぁ…。 幾らか体力もあるとは言え、流石にこれは夜更かしし過ぎた…。 今日も部活があるし…早弁して昼休みは寝ておくかなぁ。 京太郎「おはよーっす…」ガチャ 「ん…っ♪ ちゅひゅぅ…?」 京太郎「…………は?」 ……いや、ちょっと待ってくれ。 なんで朝、扉を開けたら母さんがオヤジの膝の上に座ってるわけ? いや、百歩譲ってそれは良いにしても、思いっきり濃厚なべろちゅーしちゃってる訳なんですけれども!! 幾ら夫婦仲が良いつってもそれはやりすぎだろ!! つーか、ヤりすぎだろ!!! 京太郎「ちょ、あ、朝っぱらから何やってんだよ、母さん!!」 「ふ…ぅん…♪ 邪魔しないでぇ…?」 「私は今、この人と愛を確かめる…キスしてるんだからぁ…♪♪」 京太郎「いやいやいやいや…!」 こ、これが本当にうちの母さんなのか…? 確かに…親父と母さんは仲が良くて、年中、イチャイチャしてたけどさ。 でも、親父が昨日言ってた通り…基本的に母さんは控えめなタイプなんだ。 朝っぱらから息子の前で、濃厚なキスぶっつづけるなんて正直、想像もしていない。 「でも、母さん。このままじゃ京太郎が学校に行けないよ」 「まずは朝食の準備をしてあげないと」 「……はぁい」 …親父の言葉に不承不承って感じで、母さんは離れていく。 が、それは本当に仕方なくって感じで、その声にも不満さが現れていた。 …流石に今まで俺の事を内心、嫌ってて、準備もしたくない…って訳じゃないんだろうけれど。 でも…そんな風に動く母さんの姿は、内心、とてもショックだった。 京太郎「な、なぁ…親父。一体、母さん、どうしたんだ?」 「…どうしたって…アレが母さんの普通だろ?」 京太郎「はい?」 いや、その、まぁ、たしかにさ、たしかに俺と両親の交流って言うのは普通よりも薄いよ。 家族仲は決して悪くはないけれど、両親が帰ってくるのは一年の中で数ヶ月くらいだし。 その大半は海外で発掘とか遺跡調査とかやってる事を思えば、俺の知らない母さんがいてもおかしくはない。 でも、アレが普通って一体、何処の文化圏なんだよ!!! つーか、この前、帰ってきた時は普通だっただろ!!!! どう考えてもおかしいだろうが!!!!! 京太郎「い、いや、普通って…何処がだよ」 京太郎「明らかに過激過ぎるだろ」 「過激…?いや、母さんは控えめな方だぞ」 「友人の家庭なんてキスだけじゃ済まされなくてその先まで求められるそうだし」 京太郎「…」クラァ …………ダメだ、まったく理解出来ない。 これは本当に現実なのか? 本当は俺の身体は眠っていて…これも夢なんじゃないのか? ……いや、そうだ…そうに違いない。 だって、いきなり世界が変わったような光景を現実だなんて認められるはずが… ―― 京太郎「…あ」サァァ …………ま、まさか…い、いや……でも…。 たしかにそれなら…説明がつくかもしれない。 …昨日、俺がおまじないとして書き込んだあの石版が…正真正銘の本物で…。 その力が親父たちにも影響を及ぼしているのだとしたら…。 京太郎「(い、いや…そんな事あるはずがない)」 京太郎「(アレは…アレは偽物なんだ)」 久しぶりに家に帰ってきた親父が、俺を驚かせようとイタズラを仕込んでいたんだろう。 突然、光ったトリックなんかも、マジックがそのまま文字として彫り込まれたのも現代科学じゃ出来ない事じゃない。 …だから、こうして親父たちがおかしくなってしまったのも俺が原因じゃないんだ…。 そうだ…そんな事…あるはず…ない…。 「…どうした、京太郎」 「随分と顔色が悪いみたいだが…」 京太郎「い、いや、何でもねぇよ」 京太郎「そ、それより、俺、今日日直だったの忘れてたからもう出るわ!」 「あ、ちょ…!」 …そうだ、ともかく…外を確認しないと。 アレが親父の悪戯だとすれば…外はきっとマトモなはずなんだ。 俺が知っている通りの世界が、そこには広がっているはず。 だから、ここは嘘を吐いてでも…外に出なければ。 本当の事を…確かめなければいけないんだ。 ―― …でも、そこに広がっていたのは絶望以外の何物でもなかった。 京太郎「…なんだよ、コレ」 …街に出た俺の目に飛び込んできたのは、異様と言う他ない光景だった。 女の子が男に対して腕を組んで歩いているのはまだ良い。 だが、中には男に首輪をつけたり、手錠で自分たちの腕を結び付けてる子もいる。 明らかにファッションという領域を超えたそれらに、しかし、俺以外の人々は何の違和感も感じていないらしい。 むしろ、まるで犬の散歩のように首輪から伸びた鎖を引っ張る女の子に、仲睦まじいと、近所のおばさんらしき人が言っていて…。 京太郎「…おかしいだろ」 京太郎「こんなの…こんなの絶対におかしい…」 …あの石版に書き込んだ時、俺が考えていたのはほんのちょっぴり女の子が積極的になる世界だった。 好きな人に好きだって伝えられるような…そんな勇気を出せるような世界だったはずなのに…。 でも、今のこの世界は…勇気とかそんな領域をあっさりと突破してしまっている。 積極的どころか価値観が完全に書き換わったようなその光景に、俺は… ―― 咲「…京ちゃん?」 京太郎「っ!?」 瞬間、背後から掛けられた声に、俺の身体が反応する。 ビクンと肩が跳ねるようなそれと共に俺は悲鳴をあげそうになっていた。 それを何とか堪える事が出来たのは、俺の強靭な自制心のお陰…ではない。 ただ、ビックリし過ぎて、俺は声をあげる事すら出来なかったんだ。 咲「…って、どうしたの、そんなに驚いて」 京太郎「…あぁ、咲か…」ホッ だが、その声の主は俺の幼なじみである咲だった。 振り返ってそれを確認した俺は、内心、胸を撫で下ろす。 …これが咲も男に首輪をつけてたら、俺は立ち直れなかったかもしれないが、咲は今、一人だ。 何時も通り、清澄の制服に身を包んで両手でカバンを持っている。 京太郎「…咲は変わってないよな?」 咲「もう。いきなりどうしたの?」 咲「私は何時も通りだけど」 京太郎「…そっか。そうだよな…」 …分かっている。 このおかしくなってしまった世界で、以前の価値観を持っているのはきっと俺だけだ。 幾ら麻雀が強いとは言っても…あの石版からの影響力を遮断出来る訳ではないんだろう。 この世界への違和感を口にしない時点で、咲もまた親父たちと同じ。 …それが分かっていても、安堵してしまうのは幼なじみがあまりにも何時も通りだったからだ。 例えそれが錯覚であると分かっていても…俺の知る宮永咲の姿は俺に偽りの安心をくれる。 咲「(…やっぱり京ちゃん、フェロモンでっぱなしだなぁ…)」 咲「(あの鎖骨の辺りとかもう誘ってるとしか思えないよね)」 咲「(正直、ただの幼馴染としか思ってないけれど…)」 咲「(でも、あんな身体見せられたらどうにも我慢出来ないって言うか…)」 咲「(あの手を思い出しながら一体どれだけオナニーしたか分からないくらいだし…)」ムラッ 咲「(…って、そんな事思ってたらまたムラムラしてきた…)」 咲「(あぁ…もう…今日もちゃんと朝からオナニーしてきたのに…)」 咲「(顔見るだけでもムラムラしちゃうとか…もうホント、反則だよ)」 咲「(正直、幼馴染としては心配だなぁ…)」 咲「(女の子に対してあんまり警戒しないし…何時かレイプされそう)」 京太郎「…? どうしたんだ?」 咲「…ううん。何でもない」 咲「それより…今日も一緒に行こ?」 咲「(…京ちゃんは私が護ってあげなきゃいけないもんね)」 京太郎「まぁ、俺は構わないけど…」 咲「やった!じゃあ…」 和「あ、須賀君、咲さん」 京太郎「お、和、おはよう」 咲「和ちゃん、おはよう」 和「今日も一緒に登校ですか?」 和「本当に仲が良いですね」 咲「これでも一応、京ちゃんの幼馴染だからね」 和「…良いなぁ」ポソ 咲「ん?」 和「いえ、何でもありません」 和「それより…私もご一緒して良いですか?」 咲「私はオッケーだよ」 京太郎「あぁ。俺も問題ない」 京太郎「ってか、和ならこっちがお願いして一緒に来て欲しいくらいだぜ」 和「ふぇ…っ」カァァ 和「も、もう…!何を言うんですか、いきなり」 和「ダメですよ、女の子に軽々しくそんな事言ってしまったら」 和「誤解されたら大変な事になりますよ」 咲「…和ちゃん、無駄だよ」 咲「私もずっと言ってるけど、京ちゃん、まったくそういうところ治らないから」 和「…咲さんも苦労してるんですね」 咲「うん…ホント、気安い幼馴染を持つと大変だよ」フゥ 京太郎「…なんか扱いひどくねぇ?」 咲「残念だけど当然ですー」クス 和「そうですよ。須賀くんは女の子の怖さを理解していなさすぎです」 和「そんな事言ってたら襲われても文句言えないですよ」 京太郎「…襲う?」 咲「そうだよ。女の子は狼なんだから」 京太郎「い、いやいや、それはないだろ」 咲「えー。あるよー」 咲「この間だって、女の人が小学生男子襲って逮捕されたって報道されてたじゃない」 和「この間どころか日常茶飯事ですね」 京太郎「ま…マジかよ…」 咲「まぁ、京ちゃんは私と和ちゃんがいるから大丈夫だよ」 和「わ、私ですか…!?」ビックリ 咲「…和ちゃん、京ちゃんの事気になってるんでしょ?」ポソポソ 和「え…ち、違…!?」コソコソ 咲「大丈夫。私はちゃんと分かってるから」ポソポソ 咲「(ライバル多いかもしれないけど、しっかりサポートしてあげるからね!)」サムズアップ 和「で、ですから、誤解なんですってば…!」コソコソ 京太郎「(…何を話してるんだろうか…?)」 咲「ほら、折角、和ちゃんが来てくれたんだし、二人で並んで」 和「え、えぇぇ…」 咲「(…と言うか並んでくれないと私が無理)」 咲「(朝から京ちゃんの顔見てムラムラしちゃってる状態だし)」 咲「(これ以上、夏で薄着になった京ちゃんの隣にいるとトイレに駆け込みかねない)」 咲「(…それにまぁ、京ちゃんは無防備だけど、幼馴染としては良い子だし…)」 咲「(和ちゃんも私の大事な友だちで…二人が付き合うなら素直に祝福出来るもん)」 咲「(何より、擬似的なNTRが味わえるって言うのが良いよね)」ジュル 京太郎「(…何か咲が不穏な事を考えてる気配を感じる)」 和「(…何故でしょう)」 和「(誤解云々以前の前に素直に喜べないような気がするのは)」 和「(…と言うか、これどうすれば良いんですか!?)」 和「(ずっと麻雀オタクだった私には、この状況はあんまりにもあんまり過ぎると言うか…!)」 和「(須賀くんとはあくまでもお友達のつもりですが…で、でも、私は今まで男性の友達なんていなかった訳で…!?)」 和「(こうやって隣を並んで歩いた経験なんてまったくないんですよ!!)」 和「(それに…今日はちょっと日差しが強いんで、須賀くんの額に汗が浮かんでいますし…)」 和「(…これはヤバイです)」 和「(もうムンムンです)」 和「(無防備な男の子フェロモン出っぱなしじゃないですか…)」 和「(こんな男の人の隣にいたら…お、おかしくなっちゃいますよ…)」 和「(例え、私が須賀くんの事を友人としか思っていなくても…女の子である事には変わりがないんですから)」 和「(どうしても…ムラムラしちゃうに決まってます)」 和「(す、須賀くんの事、必要以上に意識しちゃうじゃないですか…)」モジ 京太郎「と、とりあえずさ」 和「ひゃいっ!?」ビクッ 京太郎「とりあえず三人揃った訳だし、学校に行こうぜ」 京太郎「割りと早い時間だけど、ノンビリし過ぎると遅刻するしさ」 和「そ、そうですね…」 咲「ふふふ…」ニコー 和「(…咲さん、そこでどや顔されても腹が立つだけです)」 和「(私が一体、どれだけ大変だと思ってるんですか…)」 和「(正直、朝から理性を思いっきり働かせる事になるなんて思ってませんでしたよ…!!)」 和「(…まぁ、でも…)」チラッ 京太郎「…ん?」 和「…いえ、何でもありません」 和「……こういうのもたまにはいいなとそう思っただけです」 京太郎「そ、そっか」カァァ 咲「…京ちゃん、照れてる?」ニマー 京太郎「う、うるせぇよ!」 京太郎「(…それから学校に行ったけど…現実はまったく変わってくれなかった)」 京太郎「(つーか、余計にひどくなったって言うか…頭がいたいネタが増えたって言うか…)」 京太郎「(…クラスに入った瞬間、女の子達が男のグラビア広げてニヤついてた)」 京太郎「(比較的おとなしめの子はそんな事はなかったけど…)」 京太郎「(でも、聞こえてくる女の子たちの話題は、昨日のドラマが面白かったか、じゃなくて)」 京太郎「(どの場面がエロかったかとか男に魅力を感じたかとかそんなのばっかりだった)」 京太郎「(…で、逆に男の方は、そんな女の子達に若干、引き気味で)」 京太郎「(そういうのは家でやって欲しいとか、男の前で堂々と話す事じゃないだろ…とため息を吐いてたりした)」 京太郎「(…ここまでこれば馬鹿な俺にだってなんとなくわかってくる)」 京太郎「(女の子達はただ積極的になっただけじゃない)」 京太郎「(…男の位置と女の位置が完全に逆転してしまったんだって事)」 京太郎「(ひいては…朝に咲達が言ってたことが全部、本当なんだって事を…)」 京太郎「はぁぁぁぁ…」 京太郎「(…改めて考えるまでもなく…とんでもない事をしてしまった)」 京太郎「(まさかこんな事になるとは思わなかったとは言え…今の世界は本当に酷い)」 京太郎「(昔の意識を残してる俺としては…クラスの中にいるだけで頭がクラクラするくらいだった…)」 京太郎「(だからこそ、こうして高久田達の誘いも断って人気の少ない屋上にいる訳だけど…)」 久「……はい」ピト 京太郎「うひゃ!?」 久「ふふ。ドッキリ大成功ー」 京太郎「…って、部長。どうしたんですか?」 久「いやぁ、久しぶりに屋上でお弁当でも食べようと思ったら、なんか浮かない顔をした後輩がいるじゃない?」 久「だから、ちょっと驚かせてみようかと思って」ニッコリ 京太郎「…そこは励ますとかそういうんじゃないんですか」 久「私、それよりお弁当の方が大事だし」 京太郎「ひっでぇ…」 久「はいはい。そんなに落ち込まないの」 久「落ち込んでる京太郎くんにそれあげるから」 京太郎「…それって言われても、これ…」 久「美味しそうでしょ?『必殺!黒糖みかんジュース!』」 久「何が必殺なのかは分からないけど、ロマンは感じるわ」 京太郎「…感じるのはともかく、それを人に押し付けないで下さいよ」 久「お、上手いこと言うわね」 京太郎「洒落じゃないっす」 久「ふふ。まぁ…意外と評判悪くないみたいだし一回飲んでみたら?」 久「そうすれば少しは気持ちもマシになるかもしれないわよ」 京太郎「……そう言って俺に在庫処理させたいだけじゃないですか?」 久「まぁ、勢いで買ってまったく後悔しなかったとは言わないけど」 京太郎「そこは否定してくださいよ…」 京太郎「…」ゴク 京太郎「……ってアレ、普通に美味しい」 久「えー…本当に?」 京太郎「いや、マジですって」 京太郎「黒糖の甘みとミカンの風味が絶妙にマッチしてます」 京太郎「少なくとも思ってたより全然、美味しいです」 久「むー…それだったらあげなきゃ良かったわ」 京太郎「へへ、ゴチになりまーす」グビ 京太郎「…あ、そうだ」 久「ん?どうかした?」 京太郎「いや、これ思ってたのよりもずっとヌルかったんですけど…」 久「ふぇ…っ」カァァ 久「ち、違うわよ!?」 久「わ、私は別に落ち込んでる京太郎くんを見かけて、ここまで追いかけてきて…」 久「なんて声をかければ良いかわからなかったからずっと入り口で立ち尽くしてたなんて事してないから!!」 京太郎「そ、そうなんですか」 久「そ、そうよ!そんなストーカーみたいな事するはずないじゃない!!」 久「今の時代、そんな真似したら即お縄なんだからね!!」 久「…だ、だから、京太郎君もあんまりそういうのを気にしないように」 京太郎「…それ部長命令ですか?」 久「…いぢわる」ムスー 京太郎「いやぁ、だって、普段から部長には色々と悪戯されてますし」 久「可愛い先輩の素敵な愛情表現なのに…」 久「…あ、い、いや、愛情って言っても、別に変な意味がある訳じゃ…」ワタワタ 京太郎「大丈夫です。分かってますから」 久「…そ、そう」シュン 久「(…分かってくれても良いんだけどな)」 久「(私…結構、君の事好きなんだからね)」 久「(皆は君の事、遊んでそうだとか…ビッチっぽいとか言うけれど…私はそうは思わない)」 久「(何時だってひたむきに頑張って…私達の事を支えてくれてる良い子だって分かってる)」 久「(…だからこそ、あの咲が懐いて…和も京太郎君の事を意識してるんだろうし…)」 久「(きっと他にも京太郎君の事が好きな子がいるはず)」 久「(……でも、まだ好きだなんて言えない)」 久「(本当は他の子に負けない為にも…すぐに告白したいけど…)」 久「(でも、私達はもうすぐインターハイなんだから)」 久「(ここで下手に告白して…恋人になんてなってしまったら…私、きっと止まらない)」 久「(京太郎君の事を一杯一杯可愛がって麻雀の事が疎かになってしまうわ)」 久「(…だから、今はお預け)」 久「(インターハイが終わるまで…ううん、インターハイでいい結果を出せるまで)」 久「(…京太郎君の事は我慢しなきゃ…ね)」 久「(………………でも)」 久「…で、何があったの?」 京太郎「え?」 久「少しは気晴らしになったでしょうけど…まだ顔は暗いままよ?」 久「折角だから、抱えてるものを全部吐き出しちゃいなさいよ」 久「ここは今、私と君の二人っきりだし…誰にも漏らしたりしないから」 京太郎「…………じゃあ、一つ聞かせて貰って良いですか?」 久「えぇ」 京太郎「…もし、自分が世界を変える力を手に入れたとして」 京太郎「それを意図しない風に使ってしまったらどうすれば良いですか?」 久「(…なにそれ厨二…なんて言えないわよね)」 久「(京太郎君の顔、やたらと真剣なんだもの)」 久「(事の真偽はさておき、彼がそれに悩んでいるのは確かなんでしょう)」 久「(…だったら…)」 久「…その力は一体、どういうものなの?」 京太郎「えっと…すみません。良く分からないんです」 京太郎「でも…恐らくある程度は世界を自分の好きに出来るかかと…」 久「ふーん……なら、私のオススメはそれを封印する事かしら」 京太郎「封印…ですか?」 久「えぇ。だって、そんなもの本当にあったら危ないでしょ?」 久「そりゃ良い事に使えば凄いだろうけど…でも、それは意図しないように働いてしまった訳で」 久「そんなもの危なっかしくて放置なんて出来ないわよ」 久「だから、また悪さをする前に、それを二度と使えないように封印する」 久「世界を好きに出来るなら、それくらいは可能でしょうしね」 京太郎「なるほど…」 京太郎「(…封印、か)」 京太郎「(確かにそうだな)」 京太郎「(…アレはあまりにも危険過ぎる)」 京太郎「(善悪の区別もなく、またルールを曲解して適用してしまうんだから)」 京太郎「(どれだけ使用者に善意しかなくても、使う度に世界が滅茶苦茶になってしまう)」 京太郎「(そんなものが誰かの手に渡って悪用されてしまう可能性を考えれば、封印してしまった方が良いのかもしれない)」 久「…でもね、京太郎君、先輩として一つ忠告しておいてあげるけど」 京太郎「…はい?」 久「幾ら高校に入ったばかりとは言え、中二病はもう卒業した方が良いと思うの…」 久「じゃないと後で思い返して大変な事になってしまうわ」 京太郎「ちょ、違っ!?」 久「大丈夫よ。私は分かってるから」 久「…ちょっと君に甘えすぎてしまったのね」 久「今日は部活を休んで、一緒に気晴らしにでも行きましょう?」 京太郎「い、いや、気晴らしは嬉しいですけど、なんか勘違いしてないですか!?」 久「大丈夫よ。私は良いお医者さんも知っているから」 久「きっとその病も治してくれるわ」ナマアタタカイメ 京太郎「だから、違うんですってば…!!」 久「(分かってるわよ)」 久「(京太郎くんが中二病なんかじゃないって事)」 久「(実際、世の中にはオカルトと呼ばれる力があるのは事実なんだしね)」 久「(荒唐無稽な話ではあるけれど、絶対にないとは言い切れないわ)」 久「(でも、ここは心の病気だって風にしておいた方が良いでしょう)」 久「(本当に京太郎君がそんな力を持っているのであれば、それこそ世界中から狙われる事になるでしょうし…)」 久「(自分の持つ力に対して、本気で悩んでた彼にとってそれはあまりにも辛い事)」 久「(…………ただ、まぁ)」 久「(役得として…気晴らしデートの約束を取り付けるくらいは良いわよね)」 久「(今は忙しいけれど…でも、インハイが終われば、私もノンビリ出来るようになるし)」 久「(それをモチベーションの糧に出来れば、きっと良い成績も残せるはず)」 久「(だから…)」 久「とりあえず休み明けに予約をとっておくから予定を開けておいてね」ニッコリ まこ「…なーにをやっとるんじゃ」 久「あら、まこ。どうしたの?」 まこ「どうしたの…?じゃありゃせんわ」 まこ「おんし、さっき副会長が探しとったぞ」 まこ「今日は昼休みに仕事進める予定だったんじゃろ?」 久「あっ…」 まこ「…まったく、おんしは京太郎が絡むと即座にダメになるの」 久「ち、ちちちちち違うわよ」 久「全然、ダメじゃないですー!」 久「何時も変わらず素敵でキュートな竹井久ですー!」 まこ「はいはい。分かったから早く行ったり」 まこ「おんしがおらんと色々と書類進まん言うて参っとったしな」 久「うぅぅ…行ってきまーす…」トボトボ まこ「ふぅ…まったくもう」 京太郎「はは」 まこ「ん?どうしたんじゃ?」 京太郎「いや、染谷先輩って部長のお母さんみたいだなって」 まこ「…そこまで老けとりゃせんわ」 京太郎「あ、いや、ごめんなさい。そういう意味じゃなくって…」 まこ「ふふ。分かっとるよ」クス まこ「まぁ、久はやるときはやる女じゃが、それ以外はまったくダメじゃからなぁ」 京太郎「うーん…俺はあんまりそういうイメージないんですけど」 まこ「京太郎の前じゃと普段以上に気を張ってるからじゃろ」 京太郎「あー…俺ってそんな信用ないですかね?」 まこ「逆じゃ逆」 まこ「心から信頼しとるからええとこ見せたいんじゃろ」 まこ「特にええ男の前では余計に…な」ニコ 京太郎「い、良い男だなんて…」テレッ まこ「ふふ。まぁ…アレはアレで結構、難儀な奴じゃけぇね」 まこ「出来るだけ京太郎にも支えてやって欲しいわ」 京太郎「…えぇ。勿論です」 京太郎「俺に出来る事なんて大したもんじゃないですけれど…」 京太郎「でも、俺だって、部長に色々と助けられていますから」 まこ「ん。それならええんじゃ」 まこ「…しかし、二人はどうしてここに?」 京太郎「いやぁ…ちょっと俺が一人になりたくて屋上に…」 まこ「…あぁ、なるほど。それで久が追いかけてきたっちゅう訳か」 京太郎「分かるんですか?」 まこ「これでも久とは一年以上の付き合いじゃけぇ、大体の行動パターンは読めとるよ」クス まこ「ま、何があったのかまでは深くは踏み込まん」 まこ「でも、これでもウチは京太郎の先輩じゃけぇ」 まこ「もし、悩み事があるなら、何時でも相談してくれて構わんよ」 京太郎「いえ、大丈夫です」 京太郎「部長のお陰で、大分、気持ちも楽になりましたから」 京太郎「そのお気持ちだけで十分です」ペコ まこ「そっか。あのヘタレが頑張ったか…」 京太郎「え?」 まこ「いや、何でもない」 まこ「まぁ、気持ちが軽くなったんなら、そろそろ食堂に行ったらどうじゃ?」 まこ「まだ休み時間が終わるって訳じゃないとは言え、ゆっくり食事が出来る時間でもなくなってきとーよ?」 京太郎「え…!?ってマジだ…!?」ビックリ まこ「(ふふ。そん様子じゃとよっぽど久と楽しくしとったんじゃな)」 まこ「(これは後で久の奴に謝らんといけんかもしれんね) 京太郎「…ちなみに食堂の様子はどうでした?」 まこ「んー…外からしか見とらんけぇ、うろ覚えじゃけど…」 まこ「今日は結構、空いてたし、ランチも幾つか残っとると思う」 京太郎「ですか。じゃあ、その残りが売り切れないうちに俺も食堂に行って来ます!」 まこ「ん。でも、下手に急いで怪我とかしたりせえへんようにな」 まこ「京太郎が怪我すると皆、心配するけぇね」 京太郎「分かってます。では…!」タッタッタ まこ「まったく…焦るなっちゅうとろうに…」 まこ「…弟のいる姉の心境って言うのはこういうもんなんかもしれへんな」クス 京太郎「(…と急いでやってきたものの…だ)」 京太郎「(流石にスタートで出遅れまくったら、選べるものなんて少ないよな)」 京太郎「(まさかこの俺がTランチ…通称タコスセットを食う事になろうとは…!)」 京太郎「(いや、まぁ、実際、あの優希が認めるくらいだから美味しくはあるんだけど…)」 優希「…ハッ!タコスの匂い…!」ヒョコ 京太郎「出やがったな、妖怪タコス置いてけ」 優希「なぁ、お前、タコスだろ!なぁ、タコスだろお前!!タコス置いてけ!!」 京太郎「誰がやるか!」 京太郎「(…コイツが湧くんだよなぁ)」 京太郎「(いや、まぁ、仮にも女の子相手に湧くなんて失礼な扱いだと思うんだけど)」 京太郎「(さっきまで気配がなかったはずなのに、俺のすぐとなりにいるんだから)」 京太郎「(割りとマジで湧いたとしか思えない光景だ)」 優希「えー…京太郎はケチだじぇ」 京太郎「ケチで結構」 京太郎「これは俺がやっとの思いで手に入れた昼食なんだ」 京太郎「妖怪タコス置いてけになんてやれるか」 優希「私の方がもっとタコスを上手く使えるのに…」 京太郎「タコスを上手く使えるってなんなんだ…」 優希「ふっ…タコス・ソウルを持たぬ者には分かるまい」 京太郎「…で、格好つけてるけど、良いのか?」 優希「ん?何がだ?」キョトン 京太郎「いや、お前、友達とかと一緒に食堂に来てるんじゃないのか?」 優希「んや、今日は一人の気分だったしな!」 優希「それにのどちゃんが咲ちゃんとイチャイチャしたいって言ってたし、お邪魔しちゃ悪いかなって」 京太郎「…あの二人、そういう関係なのか?」ドキドキ 優希「な訳ないだろ、この変態」ニッコリ 京太郎「ですよねー」 優希「まったく、そういうのは本の中だけのものなんだから本気にしないで欲しいじぇ」 優希「京太郎みたいなのがいるから漫画とかの規制が激しくなるんだ」 優希「私が読んでる漫画が完全に履いてないなのが治ったら、京太郎の所為だからな!」 京太郎「知らねぇよ」 京太郎「つーか、それは治すべきだろ、色々と」 優希「いやぁ…アレを治してしまったら日本の損失だじぇ」 優希「ギリギリに挑戦するあの姿勢には尊敬さえ覚えるレベルだからな」 京太郎「そういう漫画家の方が規制に一役買ってると思うんだがなぁ…」モグモグ 優希「ってああああああああ!!」 京太郎「ん?」 優希「わ、私のタコス~…」 京太郎「何時からお前のになったんだよ」 京太郎「俺はお前にやるだなんて一言も言ってねぇぞ」 優希「いや、京太郎は心の中では思ってるはずだ!!」 京太郎「お前はエスパーかよ」 優希「そしてお前の手に持っているそのタコスもまた私に食べられたがっている!!!!!」 優希「だから、京太郎は即刻、そのタコスを私に明け渡すべきだじぇ!!」 京太郎「代わりになる昼飯買ってきてくれたら別に良いぞ」 優希「…いや、今月はちょっと厳しいっていうか…」メソラシ 京太郎「またタコス食い過ぎたのか」 優希「ま、またってほど繰り返してないじぇ!」 京太郎「俺がお前と出会ってから毎月タコスの食い過ぎで金欠になってると思うんだが…」 優希「全ては秘書が一人でやった事です」キリッ 京太郎「お前の秘書は胃袋か何かなのか」 京太郎「つーか、ホント、自制を覚えろよ」 優希「善処します」キリリ 京太郎「まったく…」モグモグ 優希「……」ジィィ 京太郎「…そんなに見てもやらねぇぞ?」 優希「あ、ううん。そっちは冗談だったから別に良いんだけど…」 優希「…なんか京太郎がものを食べてるところってエロいって思って」 京太郎「…は?」 優希「い、いや、ご、ごめん!」 優希「な、ななな何でもないじぇ!」 優希「京太郎は気にせずタコスを食べてくれ!」 京太郎「いや、お前、そんなの聞かされて遠慮せず食べられるかよ」 優希「じゃあ、くれるのか!?」キラキラ 京太郎「…俺は今、意地でもタコスを食いきってやろうと心に決めた」モグモグ 優希「ぶー」 京太郎「ぶーじゃねぇよ」 京太郎「つーか、お前、もう昼飯にタコス食ったんだろ」 京太郎「これ以上食うと太るぞ」 優希「大丈夫!私のタコスは全て雀力に変換してるからな!!」 優希「どれだけ食べても脂肪にならないどころか、麻雀が強くなっていくんだじぇ!」ドヤァ 京太郎「…あぁ。だからか」ジィ 優希「ちょ…ば、馬鹿…!何処見てるんだじぇ!!」カァァ 京太郎「いや、まったく膨らみのない身体をな?」 優希「け、結構、気にしてる事を…!!」 優希「…と言うか、男がそういう事言うのやめた方が良いじぇ」 優希「ただでさえ京太郎はそういう風に見られがちなんだから」 京太郎「そういう風?」 優希「だから…その…無防備って言うか…エロいって言うか…」 優希「夜の街で遊んでそうって言うか…」 京太郎「…………は?」 優希「も、勿論、私は違うって分かってるじぇ!」 優希「京太郎は援交なんて出来る度胸なんてないもんな!」 京太郎「…安心して良いのか凹んで良いのか分かんないんだが」 優希「ま、まぁ、ともかくだ」 優希「援交やってる噂があるくらい注目されてるんだから、そういうのはもうちょっと控えろって事だじぇ」 京太郎「…あぁ、うん。気をつける」 京太郎「(…これってつまり俺の世界で言えば、派手めな女の子に援交やってるとかそういう噂が付き纏うようなものか)」 京太郎「(まったく根も葉もない噂ってだけでもキツイけど…自分が援交やってる扱いされるのも結構クるなぁ…)」 京太郎「(しかも、原因が見た目だから、ちょっとやそっとで噂がなくなったりしない)」 京太郎「(つーか、ここで下手にイメチェンなんかしたら余計に勢いが強まる可能性が高いだろう)」 京太郎「(だから、ここは優希の言うとおり、噂が沈静化するまで目立たず、大人しくしていた方が良い)」 京太郎「(…それは俺も分かってるんだけれど……)」 優希「…京太郎?」 京太郎「あぁ、悪ぃ」 優希「ううん。私は気にしてないじぇ」 優希「…ただ、そのタコス食べないなら私に…」 京太郎「…」パクッ 優希「あああああああっ!!」 ~部室~ 久「と言う訳で今日も部活を始めるわよ」バーン まこ「入って来て早々、何を言っとるんじゃ」 久「いやぁ…ちょっと改めて気合入れようと思ってね」チラッ 京太郎「?」 和「……まぁ、気合を入れてくれるのは喜ばしい事ではあるんですけれど」 優希「(なんとなく面白くなさそうなのどちゃん可愛い)」 咲「(多分、本能で京ちゃんと何かあった事を感じ取ってるんだろうなぁ)」 まこ「(よっぽどええ事があったんじゃなぁ…)」 まこ「(今日の帰りにでも何があったか聞いてみるか)」 京太郎「じゃあ、今日は俺、どうしましょう?」 京太郎「何か買いに行くものとかありますか?」 久「京太郎君はそういう事気にしなくても良いのよ」 咲「そうだよ。男の子なんだからゆっくりしてて」 京太郎「…あー…じゃあ、何か運んだりとか」 和「そういうのは女の子の仕事ですよ」 優希「京太郎がやるより私達がやった方が安全だじぇ」 京太郎「……えーっと、それじゃあ」 まこ「…まぁ、わしらの手助けがしたいっちゅうんじゃったらお茶くみとかでええじゃろ」 京太郎「…そんなので良いんですか?」 久「そんなのどころかそれが良いのよ」 咲「男の人が入れてくれたお茶ってだけでも何だか嬉しくなっちゃうしね」 優希「男の人が作るとタコスの味も何時もより良くなる気がするしな!」 和「…まぁ、メンタル面での影響は決して軽視出来るものではないですね」 京太郎「そ、そうなのか…」 久「さて、じゃあ、まず一年生から対局…と行きたいところなんだけれど」 久「その前に週末からの四校合宿の予定を確認しないとね」 咲「あぁ。もう場所とか決まったんですか?」 久「えぇ。バッチリよ」 久「ただ…京太郎君はその…」 京太郎「あー…女の子ばっかりですもんね」 久「えぇ。もし、京太郎君が襲われでもしたら責任取れないし…」 咲「(…と言うか、ひとつ屋根の下で数日過ごすとか私の方が襲っちゃいそう)」 和「(…湯上がり姿の須賀くんが見たかったんですが…)」 優希「(ぶっちゃけ、狼の群れの中に羊を放り込むようなものだからなぁ…)」 久「だから、悪いけれど、京太郎君はお留守番で良い?」 京太郎「えぇ。構いませんよ」 久「ありがとう。じゃあ、具体的な場所と時間の話を始めるわね」 京太郎「じゃあ、今日は俺、どうしましょう?」 京太郎「何か買いに行くものとかありますか?」 久「京太郎君はそういう事気にしなくても良いのよ」 咲「そうだよ。男の子なんだからゆっくりしてて」 京太郎「…あー…じゃあ、何か運んだりとか」 和「そういうのは女の子の仕事ですよ」 優希「京太郎がやるより私達がやった方が安全だじぇ」 京太郎「…いや、流石に俺の方が力が強いだろ」 久「まぁ、確かに私達は麻雀部であんまり運動が得意って訳じゃないけど」 優希「でも、どれだけ貧弱であっても男に負ける気はしないじぇ」フフーン 京太郎「これでも俺は元運動部なんだけどなぁ…」 和「…でしたら、腕相撲か何かで勝負してみればどうですか?」 和「それならどちらの力が強いかハッキリするでしょう」 京太郎「確かにな。…それじゃあ」 京太郎「じゃあ、和、頼む」 和「私ですか?」 京太郎「あぁ。この中じゃ和が一番、運動音痴っぽいし」 京太郎「(それに合法的に和と握手出来るのも役得だしな)」デヘヘ 久「…」ムー まこ「どうどう」 和「…思いっきり不本意ではありますが勝負を挑まれたのは事実です」 和「真正面からお受けする事で、その疑惑を晴らしましょう」 優希「と言う訳で机持ってきたじぇー」ガタンガタン 京太郎「よし。それじゃあ…和」ガシッ 和「…えぇ」ガシ 咲「それじゃあ…はじめー!」 京太郎「よいしょ…!!」グッ 和「…えい」グイ 京太郎「ほわあっ!?」ビタン 京太郎「…え?…………え?」 和「私の勝ちですね」ホコラシゲ 京太郎「ま、待って!もう一回!ワンモアプリーズ!!」 京太郎「い、今のは準備運動!ウォーミングアップだったから!!」 和「私は構いませんが…しかし、結果は変わらないと思いますよ?」 京太郎「それでも男の子には意地があるんだよ…!!」 咲「…男の子の意地って言っても…ねぇ」 優希「力じゃ男が女に勝てないのなんて今更、話し合う事でもないし…」 京太郎「…くっ!」 和「…まぁ、私は大丈夫ですから、気が済むまで勝負しましょう」 京太郎「…頼む。それじゃあ」ガシ 和「はい。何時でもどうぞ」グッ 京太郎「ふん!ぬぬぬぬぬぬ…!!!」グググ 和「…………」 和「(…須賀君、必死になってますね)」 和「(どうしてかは分かりませんが、よっぽど私に腕相撲で勝ちたいんでしょう)」 和「(…しかし、その力は悲しいくらいに弱々しいです)」 和「(勿論、須賀くんは男性の中では力が強い方なのかもしれませんが…)」 和「(だからと言って、それは女性の私に届くほどではありません)」 和「(実際、こんなに必死になって彼は力を込めていますが…私の腕は微動だにしなくて…)」 和「(流石にまた負けさせるのも可哀想ですし、早めに諦めてくれれば良いんですけれど)」 和「(……にしても)」ジィ 京太郎「ぐぬ…うぉおおおお!」 和「(…必死な須賀くんの顔ってちょっぴり可愛い…ですね)」 和「(元々、麻雀部にいるのが信じられないくらい顔が整ってますけれど…)」 和「(こうして間近で…しかも、必死なところを見ると余計にそれが際立って…)」 和「(…朝よりもドキドキが強くなっちゃいます)」 和「(須賀くんの顔からも目が離せなくなって私…)」 京太郎「ぜー…はー…」 和「…あの、大丈夫ですか?」 京太郎「…あぁ。大丈夫だ」 京太郎「ごめんな、和。長々と付きあわせて」 和「…いえ、私は構いませんよ」 京太郎「でも、ずっと俺と手を握ってた訳だし…」 和「気にしないでください」 和「私としても役得だったので」 京太郎「…役得?」キョトン 和「あ、えっと、その…」カァァ 久「はいはい!次、私!私ね!!」ハーイ まこ「阿呆。うちは麻雀部じゃ」 まこ「腕相撲の決着はついたんじゃから、麻雀するぞ」 久「…はーい」ショボン ~自室~ 京太郎「はー…」 京太郎「(…しかし、ショックだな)」 京太郎「(いや…まぁ、合宿に俺が参加出来ないのは最初から予想してたし仕方がないとは言え…)」 京太郎「(よもや和相手に腕相撲で負けてしまうとは…)」 京太郎「(実際…俺の力が弱くなってる訳じゃない)」 京太郎「(普段通り、ものは持ち上げられる)」 京太郎「(…ただ、それ以上に和達の力が強くなってるだけで…)」 京太郎「(…これじゃ本当に女の子に襲われるかも…って咲達の話を笑えないよな)」フゥ 京太郎「(…まぁ、俺にとって一番笑えないのは)」チラッ 石版「」ゴゴゴゴゴ 京太郎「(コイツが本物だって事だ)」 京太郎「(…この一日で十分過ぎるほど理解した)」 京太郎「(コイツは本物で…そして決して放置してはいけないものなんだって事を)」 京太郎「(だから、これは部長の言う通り、真っ先に封印するべきなんだ)」 京太郎「(…じゃなきゃ、俺はきっとコイツを悪用してしまう)」 京太郎「(俺だって別に聖人って訳じゃないんだから)」 京太郎「(世界のすべてを思い通りに出来る石版なんて手に入れたら…そりゃ悪い事の一つや2つ思い浮かんでしまう)」 京太郎「(一生遊んで暮らせるほどの大金が欲しいとか和みたいなおっぱい美少女から好かれるとかさ)」 京太郎「(それをずっと堪え続ける事なんて多分、出来ない)」 京太郎「(だから、もしかしたら良い風に使えるかもしれないなんて…そんな事すら考えるべきじゃないだろう)」 京太郎「(俺の決意が硬いうちに封印してこの存在を忘れてしまうべきだ)」 京太郎「(……ただ)」 京太郎「(…その前に俺にはやる事がある)」 京太郎「(この石版でおかしくなった世界を元に戻すって言うルール)」 京太郎「(それを書き込む前に封印しちゃいけない)」 京太郎「(たった一日でもう何度もめまいを覚えるほど、今の世界は滅茶苦茶なんだから)」 京太郎「(そんな世界にしてしまった責任は取らなきゃいけないだろう)」 京太郎「(だから…)」キュポ キュッキュ 【女が男に対して積極的になりますようにというルールを無効にする】 京太郎「(これできっと世界は元通りに…)」 【error】 京太郎「…はい?」 【一度、書き込んだ内容は無効に出来ません】 京太郎「……なん…だと…?」 京太郎「(…俺が書き込んだ文字が消えて、いきなり文字が石版の表面に浮かんできたとかはどうでも良い)」 京太郎「(それよりももっと大事なのは…一度、書き込んだ内容は無効に出来ないって事で…)」 京太郎「(…つまり俺はこの世界を元に戻す事なんて不可能なのか…?)」 京太郎「(…いや、諦めるな…!!)」グッ 京太郎「(こういうものは…必ず抜け道があるはずだ…!!)」 京太郎「(考えろ…考えろ考えろ考えろ…!!)」 京太郎「(じゃないと…俺は…!!!)」 一「うー…」 一「(…ちょっと失敗だったかなぁ…)」 一「(朝は別に体調が悪いって言うほどじゃなかったんだけど…)」 一「(今になって結構、フラフラしてる…)」 一「(やっぱり徹夜で美金髪フォルダの整理って言うのは無謀だったかなぁ…)」 一「(いや、でも、もうすぐインハイで、全国の美金髪とまた出会えるし…)」 一「(フォルダが未整理なままだとデータの管理も大変になる一方なんだから)」 一「(今日纏めてやったのは失敗だったかもしれないけれど…)」 一「(ボクはまったく後悔していない)」キリリ 一「(……ただ、まぁ、今日は何時もより日差しがキツくて…)」ジリリリ 一「(寝不足の身体には結構、クるなぁ…)」 一「(しかも、今日に限って、やたらと用事が多いし…)」 一「(もう身体中汗だくで気持ち悪いくら…)」フラァ 一「あ…」 京太郎「大丈夫ですか?」ガシ 一「…え?」 一「(だ、誰、この人…)」 一「(いや、そんな事は重要じゃない)」 一「(すごい…見事な金髪…)」 一「(透華や福路さんにも負けないくらいキラキラと輝いてる…)」 一「(男の人でこんなに綺麗な金髪をしている人を…ボク初めて見た…)」 京太郎「…あの」 一「あ、え、えっと…っ」ワタワタ 一「(って、そんな事考えてる場合じゃなかった…!?)」 一「(ボクは今、この人に倒れそうになったところを支えてもらってるんだから)」 一「(幾ら何でも汗だくのまま支え続けるのは大変だろうし、離れないと…)」 一「だ、だいじょ…」フラァ 一「…あう」 京太郎「…多分、完全に日射病ですね」 京太郎「無理しないでください」 一「…ごめんなさい」ショボン 京太郎「いえ、謝らないで下さい」 一「でも…服が汚れて」 京太郎「気にし過ぎですって」 京太郎「どのみち、制服ですし、家に戻れば洗うつもりでしたから」 一「(…あ、そう言えば、この人…清澄の制服着てる…)」 一「(…もしかして学校帰りか何かなのかな…?)」 京太郎「それより一人で立てないのは結構、深刻です」 京太郎「出来れば涼しいところで休んだほうが良いと思うんでそこの木陰にあるベンチに運んでも良いですか?」 一「は、はい…お願いします」カァァ 一「(うぅぅ…恥ずかしい…)」 一「(まさか男の子に自分の身体を運んでもらう事になるなんて…)」 一「(でも…)」ジィ 京太郎「よいしょっと…」 一「(…本当に綺麗だ)」 一「(髪だけじゃなくて顔も…)」 一「(キラキラと輝いてて…目が奪われちゃうみたい…)」 京太郎「じゃあ、そのまま横になっててください」 京太郎「俺、ちょっと体冷やす用の飲み物買ってきますから」 一「い、いや、でも…」 京太郎「困ったときはお互い様って奴ですよ」 京太郎「今の貴女は動けないですし、気にしないでください」 一「…ほ、本当にごめんなさい…」 一「(…しかも、顔や髪だけじゃなくて心まで綺麗だなんて…)」 一「(こんなのもう天使としか表現しようがないじゃないか…)」 一「(まさかメイドの仕事で外に出てる時にあんな素晴らしい人に会えるなんて…)」 一「(日射病独特の気持ち悪さも気にならないくらいに役得だったかも…)」 京太郎「お待たせしました」 一「あ…天使さん…」 京太郎「…天使?」 一「あ、い、いや、その…」カァァ 京太郎「はは。俺は天使なんかじゃないですよ」 京太郎「…寧ろ、どっちかって言うと悪魔って言われてもおかしくない側で」 一「え…?」 京太郎「…い、いや、何でもないです」 京太郎「それよりほら、スポーツ飲料買ってきたんで少しずつ飲んで下さい」 京太郎「一気に飲むと大変なんで一口ずつちびちび飲むのが良いと思います」 一「…ありがとうございます」 京太郎「いえいえ。後は…まぁ、大分、涼しい格好はされてるみたいですし」 京太郎「楽な姿勢のままそれ飲んでて下さい」 京太郎「俺はその間、団扇で仰いでますんで」パタパタ 一「(…あぁ、涼しい…)」 一「(金髪の天使さんにここまで尽くされるなんて…まるで天国みたいだ…)」 一「(…と言うか、これ夢じゃないよね?)」 一「(夢だったら嬉しいけど…でも、それ以上に嬉しくないって言うか…)」コクコク 京太郎「他に何かして欲しい事はないですか?」 京太郎「態勢を変えるのも今は一苦労でしょうし何でもお手伝いしますよ 一「(な、何でも…!?)」ゴクッ 一「(そ、それってもしかして…アレやこれもオッケーって事……!?)」ドキドキ 一「(い、いや、落ち着くんだ、国広一)」 一「(確かに見た目はビッチっぽいけど、この人がとても良い人なのはこれまでで分かっているし…)」 一「(そういう意図はまったくない………はず、だと思う多分)」 一「(だから、ここは落ち着いて…)」 一「…じゃあ、膝枕…」 京太郎「え?」 一「(ってボクは何を言ってるんだ…!?)」 一「(こんな汗だくなボクを膝枕させたらこの人の服がさらに汚れちゃうって言うのに…)」 一「(っと言うか、初対面の女の子に膝枕要求されたら普通に事案発生だよ!?)」 一「(即座に通報されても文句言えないレベルなのに…あぁぁああもう…ボクの馬鹿!!馬鹿あああ!!)」 京太郎「膝枕ですか?俺は構いませんけど…」 一「…え?」 京太郎「でも、俺なんかの膝枕で良いんですか?」 一「い、良いんです!最高です!!!」グッ 一「…あ」クラァ 京太郎「…って大丈夫ですか?」パタパタ 一「…ごめんなさい」 京太郎「もう。そんなに謝らなくても大丈夫ですよ」 京太郎「俺なんかの膝枕をそんなに欲しがって貰えて嬉しかったですし」 一「そ、それって…」ドキッ 一「(も、もしかして…俗に言うチョロインって奴…なの?)」 一「(ボクの世話をしてる間に堕ちちゃったとか…!?)」 一「(…………うん。流石にそれはないよね)」 一「(幾ら最近の漫画でも、そこまで突飛な展開はありえないでしょ)」 一「(Toloveるの男ヒロインだってここまでチョロくはないと思う)」 京太郎「じゃあ、ちょっと失礼しますね」 一「ん…」 京太郎「どうですか?」 一「…す、すっごく…良い…です…」ウットリ 一「(あぁぁぁ…念願の金髪美男子の膝枕あああああ!)」 一「(…ボクは今日の事を絶対に忘れないと思う)」 一「(ただ、夢が叶ってるだけじゃなくて…)」 一「(こうしてボクを見下ろすこの人の目は…とても優しいんだから)」 一「(いっそお父さんみたいなその目が…ボクにはとても心地良い)」 一「(膝枕の適度な硬さも相まって…このまま眠っちゃいそうなくらいだ…)」 一「(でも…ここで眠ってしまったらこの人に迷惑を掛けてしまうし…)」 一「(何より、そんな風に眠っている時間さえもボクにとっては勿体無い)」 一「(こういう機会なんてもうあり得ないかもしれないんだから…精一杯、堪能しないと…)」デヘヘ ~数十分後~ 一「…ふぅ」 京太郎「どうですか?」 一「…はい。大分、マシになりました」 京太郎「そうですか。それなら良かったです」ニッコリ 一「…はい。それで…あの、本当にありがとうございました」ペコリ 一「出来れば、お礼もしたいんですが…今はちょっと急ぎの用事もありまして」 京太郎「いえいえ。気にしないでください」 一「き、気にします!」 京太郎「え?」 一「あ、いや、その…」 一「(…こ、ここで縁が切れるのが絶対に嫌だったからなんて言えない…!!)」 一「と、ともかく…これ服のクリーニング代と飲み物代です」 一「それと…出来れば後日、改めてお礼がしたいので連絡先なんかを…」カァァ 京太郎「えぇ。構いませんよ」 一「っ!」パァァ 一「じゃ、じゃあ、赤外線通信で…!」シュバ 京太郎「はい。こっちはオッケーです」ポチポチ 一「それじゃあ…」ポチポチ 一「…………ってアレ?」 京太郎「どうかしました?」 一「…須賀京太郎…さん?」 一「(どこかで聞いた記憶があるような…)」 一「(…まさかこれは運命…!?前世からのアレコレだったり…!!?)」 京太郎「あ、自己紹介してなかったですね」 京太郎「清澄一年、麻雀部の須賀京太郎です」ニコ 一「(ですよねー…)」 一「…あ、ボク、龍門渕の国広一です」 京太郎「はい。存じあげております」クス 一「っ」ドキーン 一「(あぁぁ…もう冗談っぽく笑うところも可愛いよおおお!!)」 一「(っていうか…清澄って何時もこんな美男子と一緒にいるの?)」 一「(地味な…ってかあんまり日が当たる事のない麻雀部なのに?)」 一「(…正直、嫉妬が抑えられない…)」 一「(毎日、この金髪天使さんに…須賀くんに尽くされてるんだろうなぁ…)」 一「(…ボクも清澄の子になりたい…)」 京太郎「って時間、大丈夫ですか?」 一「ってあわわ…ちょっとまずいかも…っ」 京太郎「引き止めてごめんなさい」ペコリ 一「い、いえ、ぜんぜん大丈夫です!!」 一「そ、それよりまた後でLINEとかも送るので…」 京太郎「はい。お待ちしてます」 一「~~っ!」パァァ 一「じゃ、じゃあ、あの…また!」 一「また必ずお会いしましょうね!!」タッタッタ 京太郎「(ふぅ。まぁ…アレだけ国広さんが気合を入れてる理由は良く分からないけれども…)」 京太郎「(とりあえず国広さんが無事に回復してよかった)」 京太郎「(自分で立つ事も出来ないレベルってかなり深刻だからなぁ)」 京太郎「(アレから少しでも悪化する気配があったらすぐさま救急車を呼ばなきゃいけなかっただろうし…)」 京太郎「(そんな大事にならずに一安心…なんだけれど)」 モモ「…」ジィィィィ 京太郎「えーっと…モモ?」 モモ「…」ツーン 京太郎「(…なんでいるんだ、とかはもう愚問だよな)」 京太郎「(中学でハンドやってた時に、迷子になってたコイツを見つけて…)」 京太郎「(それから何が気に入ったのか、たまにストーキングされてるんだから)」 京太郎「(まぁ、ストーキングって言っても、適当に後をついてくる程度だし)」 京太郎「(何より、俺とモモは友人で、多少、こうしてストーキングされても気にしないんだけれど…)」 京太郎「(…いるならいるって言ってくれれば良いのになぁ)」 京太郎「(まぁ…俺はおっぱいの大きい美少女を見過ごす訳がないし…実際、ある程度、位置も分かるんだけれど…)」 京太郎「(こうして友達に無言で後をついて回られるとちょっと勿体無いっていうか)」 京太郎「どうせなら横に来れば良いのに」 モモ「っ」カァァァ 京太郎「…あ、悪い」 モモ「ふ、ふーんだ。そんな手には騙されないっすよ」 モモ「京さんがあの手この手で女の子を誑かしてる悪男だって私はもう知ってるッスから!」 モモ「そうやって私の事を褒めるのも、私から敦賀の情報を聞き出す為なんでしょう!?」 京太郎「なーんで、そんな疑心暗鬼な性格に育っちゃったかなぁ…」 京太郎「昔…つっても一年前だけど、もっと素直だったのにさ」 モモ「だ…だって…」 モモ「(…だって、私ッスよ?)」 モモ「(京さんとは違って…地味過ぎて見つけられる人の方が少ない私が…)」 モモ「(京さんにそんな優しい事言われるなんて絶対におかしいッス)」 モモ「(だから…きっと京さんは私の事、利用して、敦賀の情報を聞き出そうとしてるに決まってる…)」 モモ「(…そうじゃなきゃ…そうじゃなきゃ…ダメなんッスよ)」 モモ「(そうやって心に予防線張らなきゃ…私、きっと京さんに依存しちゃう)」 モモ「(ううん…もう既に依存しちゃってるッスよ)」 モモ「(京さんに近づいたらダメだって分かってるのに…)」 モモ「(遠くから見てるだけでも…好きな気持が強くなっちゃうの知ってるのに…)」 モモ「(私…もう京さんのストーキングを止められないんですから)」 モモ「(こんな私が京さんに選ばえるはずないって分かってるのに…ずっと追い回して…)」 モモ「(そんなの…気持ち悪いだけッス)」 モモ「(どれだけ優しい京さんにだって…きっと心の中では嫌われてる…)」 モモ「(だから…私は…ダメな理由を沢山作らなきゃいけない…)」 モモ「(本当のストーカーになる前に…自分を抑えなきゃ…)」グッ 京太郎「…ま、いいや」 京太郎「こうして折角、俺の前に出てきたんだし、久しぶりに話そうぜ」 モモ「え…?」 京太郎「牛丼くらいだったら奢ってやるよ」ニコ モモ「…またそんな色気のない食べ物を」 京太郎「でも、モモも好きだろ?」 モモ「(…分かってないっすね、京さんは)」 モモ「(私が牛丼が好きなのは、京さんの所為なんッスよ)」 モモ「(あの日…迷子になった私を牛丼屋に連れて来てくれたから)」 モモ「(泣きじゃくる私の為に…京さんが牛丼を奢ってくれたから)」 モモ「(だから…別に牛丼なんてそんなに好きじゃないんっすよ)」 モモ「(それでもこうして好きになっちゃったのは…それだけ私が京さんに心奪われてしまってる証で…)」 京太郎「あ、それともハンバーガーとかの方が良いか?」 モモ「…京さんは」 京太郎「ん?」 モモ「…京さんはどうしてそんなに構ってくれるッスか?」 京太郎「…そんなに疑問か?」 モモ「…だって、変じゃないッスか」 モモ「私…今日も京さんの事付け回してたッスよ」 モモ「京さんが学校出てから…今の今までずっと」 京太郎「まぁ…うん。俺もそれは知ってたけど」 モモ「…なんで、それで通報しないッスか?」 京太郎「え…だって、モモ可愛いし」 モモ「…は?」 京太郎「いや、だってさ、冷静に考えてくれよ」 京太郎「おっぱい大きくて、何処か犬っぽくて、努力家で」 モモ「は、はわわ…」カァァァ 京太郎「おっぱい大きくて、照れ屋で、あんまり自分に自信が持てなくて…」 京太郎「何より…可愛い女の子が俺に興味持ってくれてるんだぞ」 モモ「か、かわ…っ」マッカ 京太郎「それで通報なんてできるはずないだろ」 京太郎「俺はそもそもモモの事を悪く思ってないんだし」 京太郎「まぁ…さっきも言ったけど、出来れば隣に来て欲しいけどさ」 モモ「そ、それは…」 京太郎「でも、それは無理なんだろ?」 京太郎「それくらい俺にだって分かってる」 京太郎「…だから、俺はまつよ」 モモ「え…?」 京太郎「モモが笑顔で俺の隣に来てくれるまでずっと待ってる」 京太郎「お前が自信を持って俺と一緒に歩けるまでずっとずっとな」 京太郎「だから、俺は通報なんてしないし、こうして出てきてくれたら遊びにだって誘う」 モモ「……京…さん…っ」 モモ「(だ…ダメ…っすよ…そんな事言ったら…)」 モモ「(私…誤解…しちゃうっす)」 モモ「(京さんもまた…私の事好きなんだって…) モモ「(私の事を想ってくれるんだって…そう想って…)」キュン モモ「(好きが…暴走…しちゃうッス…)」 モモ「(京さんの何もかもを…欲しく…なっちゃうぅ…)」ギュゥ 京太郎「…友達ってそういうもんだろ?」 モモ「……」 京太郎「アレ?」 モモ「…はぁあああああ」 京太郎「…アレ、そんなにダメだった?」 モモ「…いや、ダメじゃなかったッスよ」 モモ「(…ただ、私にとって最後の一言はいらなかったってだけで)」 モモ「(まぁ…おかげで正気に戻れたッスけどね)」 モモ「(あのままだったら多分、本気でストーカー化してたでしょうし…)」 京太郎「…なんかごめんな」 モモ「良いっすよ。京さんが何処か抜けてるのはもう分かってるッスから」 京太郎「ぐふ」 モモ「…まぁ、でも…お詫びくらいは期待して良いっすよね?」チラッ 京太郎「ん?そんなに牛丼食べたいのか?」 モモ「牛丼から離れて下さいッス」 京太郎「じゃあ、牛丼いらないのか?」 モモ「……いや、食べたいッスけど、好きですけどね、牛丼」 京太郎「じゃあ、早速、食べに行こうぜ」 モモ「…本当にもう」 モモ「京さんって時々、ビックリするくらい強引ッスよね」 京太郎「モモみたいな引っ込み思案タイプはゴリゴリ行ったほうが良いって経験上分かってるからな」 京太郎「まぁ、本気で嫌だったらやめるけど」 モモ「…………い、嫌とまでは言ってないじゃないッスか」 京太郎「じゃあ、嬉しい?」 モモ「もぉ…本当に意地悪ッスよね、京さんは」 京太郎「…そう言いながらも嬉しそうな顔をしてるよな」 モモ「し、してないっすよ、全然!!」ブンブン モモ「(……でも、こうやって京さんと一緒に並んで歩くのも久しぶりっすよね)」 モモ「(高校にあがってからはお互いに色々と忙しかったッスし…)」 モモ「(それに私が色々と理由をつけて京さんの前に出るのを避けてたッスから)」 モモ「(…だから…なんでしょうね)」 モモ「(久しぶりに京さんと一緒に並んで歩く私の顔はずっと緩んだままで…)」 モモ「(…あぁ、本当に…悔しいッス)」 モモ「(ダメだって分かってるのに…京さんには勝てない)」 モモ「(敵なんだって…仲良くなっちゃダメなんだって…そう理由を作っても…)」 モモ「(京さんはあっさりそれを乗り越えて…私のココロに触れてくるッス)」 モモ「(おかげで私の心はもう…京さんナシじゃ生きていけなくなってしまって…)」 モモ「(…このままじゃ責任取って貰うしかなくなるッスよ?)」 モモ「(私みたいな重くて面倒くさい女が…京さんの事を諦められる訳ないんですから)」 モモ「(例え何年掛かっても京さんの隣に…京さんの恋人になりたいって…)」 モモ「(地味で臆病な私の心が…そう叫んでるッス)」 モモ「(…だから)」 モモ「…京さん?」 京太郎「ん?」 モモ「…本当に待っててくださいね」 モモ「約束ッスよ?」 京太郎「おう。約束だ」 モモ「(…こんなちっぽけな約束を結ぶくらいは許してくれるッスよね?)」 ~駅のホーム~ 数絵「(…はぁ、今日も疲れた)」 数絵「(ほぼ一人での自主練だから、別にいくらでも手をぬく事はできるのだけれど…)」 数絵「(でも、そうやって手を抜いた先にあるのは、侮辱と不名誉なのよね…)」 数絵「(お祖父様の麻雀が最強だと…そう証明する為にも、決して手を抜けない)」 数絵「(…でも、一人で頑張り続けるのって思ったよりも大変ね…)」 数絵「(せめてもう一人切磋琢磨できる相手がいれば違うのだろうけれど…)」 数絵「(でも、部活にそんなレベルの人はいないし…)」 数絵「(私自身、あんまり社交的な方でもなくって…)」 数絵「(ライバルといえるような関係を構築できるはずもなく…)」 数絵「(……ダメね、疲れすぎてる)」 数絵「(何時もならこんな弱音なんて出てこないはずなのに…)」 数絵「(最初のインハイが終わって、色々と弱気になっているのかしら…)」 京太郎「っと間に合ったみたいだぞ」 数絵「…?」 京太郎「悪かった、悪かったって」 京太郎「でも、久しぶりにモモと話せて楽しかったんだ」 京太郎「仕方ないだろ?」 数絵「(…何、あの人…)」 数絵「(さっきからずっと独り言言ってる…?)」 数絵「(今の時代、目立たないサイズのマイクとイヤホンが売ってるって聞くけれど…)」 数絵「(…多分、あの人はそうじゃない)」 数絵「(それなら視線はまっすぐ前を向いているだろうし…)」 数絵「(でも、あの人の目は横にいる『誰か』に向かっていて…)」 数絵「(ただ、そこには誰かがいるようには見えないのだけれど…)」 京太郎「ん?あぁ、俺の方は大丈夫」 京太郎「そもそも俺、男だからそれほど門限とか厳しくないし」 京太郎「あー…うん。逆だな、ごめん」 京太郎「まぁ、でも、あんまり門限厳しくないのは事実だから気にすんなって」ポンポン モモ「っ」カァァ 数絵「え…?」 数絵「(い、今、いきなり人が現れ…って言うか…えぇぇえ…!?)」 数絵「(あ、あの人…い、一体、何を考えているの?)」 数絵「(人前で女の子の頭を触るとか…ちょっとはしたなさ過ぎるんじゃないかしら…)」 数絵「(そんなの…人によってはいきなりレイプしちゃうほど過激なアピールなのに…)」 数絵「(実際…いきなり現れたあの女の子の方、顔真っ赤になってる)」 数絵「(まぁ…人前で男の子にあんな事されたら当然と言えば当然だけど…)」 数絵「(…でも、嫌そうじゃない…わよね)」 数絵「(やっぱりあの二人…『そういう関係』なのかしら)」 数絵「(…って事は…きっとあぁいう事もやっている…のよね)」 数絵「(実際、あの男の子も見た目そのものが淫乱そうだし…)」 数絵「(きっとあの男の子も、あの子を上に跨がらせて思いっきり腰を振らせて…)」 数絵「(…………嘆かわしい)」 数絵「(そもそもそういうのは婚姻を結んだ男女がする事なのに)」 数絵「(それを一時の相手でしかない恋人相手に気軽にやるなんて…)」 数絵「(…ドン引きよ)」 数絵「(…いえ、別に嫉妬とかじゃないけれど)」 数絵「(えぇ。私は今の生活に満足してるし…)」 数絵「(一人で頑張るのに疲れてきたけれど…あくまでそれだけだから)」 数絵「(まったく嫉妬なんて感情はないけれど…でも…)」 京太郎「つーか、俺としてはモモの方が心配だけどな」 京太郎「家まで送っていこうか?」 モモ「ふぇ…えぇぇ…っ」ドキーン 数絵「(……あんな風に人前でいちゃつかれると目に毒)」 数絵「(ただでさえ部活で疲れているのに…これ以上疲れたくはないし)」 数絵「(なんだか負けたみたいで腹が立つけれど、ちょっと移動しましょう)」イソイソ 京太郎「」イチャイチャ モモ「」キャッキャ 数絵「(…はぁ)」 数絵「(人前でいちゃつくカップルなんて全滅すれば良いのに)」 咲「んー…」ホクホク 咲「(えへへ、今日は大収穫だなぁ)」 咲「(お気に入りの作家さんの本だけ買うつもりだったのに…面白そうな本が沢山あったし)」 咲「(特に…某書院の本は期待大だなぁ)」 咲「(知らない作家さんだけど、軽く流し読みしたらすっごくハードなレイプ描写だったし…)」 咲「(女の子が男の子の上に乗っかって、腰振りながら連続搾精してるところなんてもうトイレに駆け込みそうになったくらいだったよ)」ムフー 咲「(今日はこれを題材に京ちゃんでオナニーしよーっと)」 咲「(ふふ…楽しみだなぁ…)」トテトテ 京太郎「本当に良いのか?」 モモ「大丈夫っすよ」 咲「…アレ?」 咲「(…アレは京ちゃんと…敦賀の東横さん?)」 咲「(京ちゃんの家の前で一体、何を話してるんだろう?)」コソ 咲「(…ってなんで私、隠れてるのかな)」 咲「(まぁ…確かになんだかいい雰囲気だし…)」 京太郎「んー…でも、気をつけてくれよ」 京太郎「ここからモモの家までは結構、遠いからさ」 モモ「大丈夫ッス。私にはステルスがありますから」 京太郎「でも、それは完全じゃないだろ」 京太郎「実際、俺にはこうして見えてる訳だし」 モモ「ぶっちゃけ、京さんが少数派なんッスよ」 モモ「私は親にだって見つけられない事があるんッスから」 モモ「逃げ足だって早い方ですし、何かトラブルに巻き込まれてもスタコタサッサっす」グッ モモ「寧ろ、私が心配なのは京さんの方っすよ」 京太郎「俺?」 モモ「えぇ。こうして女の子を気軽に家にあげちゃって…」 モモ「送り狼になるとか考えなかったッスか?」 京太郎「だって、モモが俺の事襲ったりしないだろ」 京太郎「俺とモモは友達だしな」 モモ「…友達っすか」ムゥ 京太郎「それに幾ら何でも押し倒されてまったく抵抗出来ないほどひ弱じゃないつもりだし」 モモ「…そうやって無用な自信が、レイプ被害に繋がるッスよ」 京太郎「まぁ、そうかもしれないけどさ」 京太郎「でも、わざわざ家まで送ってくれた女の子にお茶の一つも出さないのは失礼だろ?」 モモ「それもそうかもしれないッスけど…」 モモ「(…私がこの一時間ちょっとでどれだけ理性を酷使したと思ってるッスか)」 モモ「(私、男の子の部屋にあがるとか始めてだったッスよ)」 モモ「(女の子の部屋とは違う良い匂いをあっちこっちから感じて…)」 モモ「(もう気が狂いそうだったッス)」 モモ「(多分、後一時間も部屋にいたら我慢できなくなって京さんの事犯してたッスよ)」フゥ 京太郎「???」 咲「(……京ちゃん、東横さんの事、部屋にあげたんだ…)」 咲「(…まぁ、元々、東横さんと京ちゃんが仲良くやってたのは私も知ってたけれど…)」 咲「(…………でも、どうしてだろう)」 咲「(すっごく…すっごく面白くない)」 咲「(胸の奥からムカムカして…私の大事な場所を穢されたような気がして…)」 咲「(…おかしいな、私、京ちゃんの事、ただの幼馴染としか思ってなかったはずなのに)」 咲「(だからこそ、和ちゃんの背中だって押せたはずなのに…どうして?)」 咲「(どうして…今になってこんなにも苛々しちゃうのかな)」 咲「(…東横さんが京ちゃん好みの巨乳だから?)」 咲「(…ううん。それは和ちゃんも同じだし関係ないはず)」 咲「(じゃあ…一体…)」 モモ「…ホント、京さんは仕方ないッスね」 京太郎「なんだよ、いきなり」 モモ「無防備過ぎて目が離せないって事ッスよ」クス 京太郎「そんなに無防備かなぁ…」 咲「( ―― …あぁ、そうか)」 咲「(…東横さん、被ってるんだ)」 咲「(私が京ちゃんに接する姿と…そっくり)」 咲「(口では仕方ないなって言いながらも、その実、京ちゃんの面倒を見ているのが嬉しくて…)」 咲「(本当は京ちゃんが居ないとダメなのは自分なのを笑顔の裏に隠して…)」 咲「(甘くとろけるようにして…依存…しちゃってる)」 咲「(そんな東横さんに…私はきっと自分の居場所を奪われるんじゃないかって思ったんだ)」 咲「(恋人とは違う…『宮永咲』と言う居場所を)」 咲「(…だから、私はこんなにも嫌で…胸の中がムカムカして…)」 咲「(…………嫌だ、渡したく…ない)」 咲「(和ちゃんだったら…まだ良かった)」 咲「(和ちゃんが恋人になっても、私は『宮永咲』のまま京ちゃんに接する事ができるから)」 咲「(…でも、東横さんは絶対にダメ)」 咲「(あの人は私の居場所を奪って…そして塗り替えてしまう)」 咲「(…だから…っ)」グッ 咲「アレ、京ちゃん…と東横さん」 京太郎「お、なんだ、咲か」 モモ「あ…ど、どうも」ペコ 咲「こんばんは。こんなところでどうしたの?」 モモ「えっと…」チラッ 京太郎「街中で偶然出会ってさ」 京太郎「一緒に牛丼屋行ったりして遊んでたら遅くなったから送ってもらったんだよ」 モモ「そ、そうッス」 咲「へぇ。そうなんだ」 咲「…でも、東横さん、夏とは言え、もう日が落ちる時期だから早めに帰った方が良いよ」 京太郎「あぁ、そうだな。ごめん、変に引き止めちゃって」 モモ「い、いや、私は大丈夫ッスよ」チラッ 咲「…」クス モモ「…」グッ 咲「それで…京ちゃん、実はお願いがあるんだけど…」 京太郎「…嫌な予感しかしないけどなんだ?」 咲「実は今日、結構、本買っちゃってさ」 咲「家まで待ちきれないから、部屋にあげて貰って良い?」 京太郎「お前の家、すぐそこだろ」 咲「えへへ。だって、待ちきれないんだもん」 咲「それに良いでしょ?『何時もの事』なんだから」 モモ「…」ピクッ 京太郎「まぁ、確かに何時もの事っちゃいつもの事だしな」 京太郎「良いぞ、別に見られて困るもんがある訳じゃないし」 京太郎「ただ、お茶菓子とかは期待されても困るからな」 咲「大丈夫だよ。流石にそこまで図々しくないし」 咲「寧ろ、お礼に今日は私がご飯作ってあげようか?」 咲「一応、これでも『須賀家の厨房を任せられてる』し、おばさまも楽が出来て喜ぶと思うから」 京太郎「あー…それも良いかもな」 咲「ふふ。じゃあ、今から一緒にスーパーに行こ?」 咲「早くしなきゃお肉とか売り切れちゃうよ」 モモ「……」ギリ 咲「あ、ごめんね。東横さん」 咲「こっちで勝手に盛り上がっちゃって」 モモ「…大丈夫ッスよ」 モモ「二人が『幼馴染』なのは私も良く知ってるッスから」 咲「うん。そうだよ、昔からずっと一緒だったんだ」 咲「…勿論、これからも…だけどね」 モモ「…」ゴゴゴ 咲「…」ゴゴゴ 京太郎「(…なんだろう、このプレッシャーは…)」 モモ「…………じゃあ、今日は帰るッス」 京太郎「お、おう。本当に気をつけてな」 モモ「心配ありがとうッスよ」 モモ「…京さんの方もどうか気をつけて」チラッ 咲「…さようなら、東横さん」ニッコリ モモ「…さようなら、宮永さん」ニコ 咲「…さてっと」ギュッ 京太郎「んお…」 咲「東横さんもいなくなったし…行こ?」 京太郎「…いや、それは良いんだけどさ」 咲「どうかしたの?」 京太郎「さ、流石に俺も腕組まれるのは恥ずかしいぞ」 咲「うん。知ってる」ニコ 咲「京ちゃん見た目ビッチだけど中身は清純だしヘタレだもんね」 京太郎「フォローしてるようでそれ以上に叩きのめしてないかその言葉」 咲「…でも、そんな京ちゃんが見たいから、今日はこのままスーパーね」 京太郎「聞けよってかマジかよ…」 咲「マジでーす」 咲「まぁ、その分、今日はリクエスト聞いてあげるからさ」 咲「何が良い?」 京太郎「…じゃあ、ハンバーグで」 咲「京ちゃん、ホント、子ども舌だよね」 京太郎「うっせーよ」カァァ 咲「(…あぁ、なんだ)」 咲「(…こうして腕組んだだけで…もう分かっちゃった)」 咲「(私、本当はずっと京ちゃんの事好きだったんだ)」 咲「(京ちゃん以外のオカズでイけなかったのも…京ちゃんの事好きで好きで好きすぎたから)」 咲「(…毎日、京ちゃんでオナニーしてたのは強すぎる気持ちに気づかないふりをする為だったんだ)」 咲「(………でも、もう無理)」 咲「(私、完全に気づいちゃったから)」 咲「(自分の気持ちにも…そして京ちゃんの重要性にも)」 咲「(東横さんだけじゃない…)」 咲「(親友であるはずの和ちゃんにだって…渡したくない)」 咲「(幼馴染だけじゃなくて…恋人も…妻の座も…)」 咲「(全部全部…欲しくなっちゃってる…)」 咲「(だから…良いよね)」 咲「(…私をこんなにしちゃったのは天然ビッチの京ちゃんなんだから)」 咲「(…ヘタレだけど私の事を何時も大事にしてくれてる京ちゃんなら…)」 咲「(…この燃えるような私の気持ちも…)」 咲「(そして…アソコが濡れちゃうほどの欲情も…)」グチュ 咲「(全部全部…受け止めてくれるよね…?)」 ~次の日~ 京太郎「(はー…今日は高久田の奴が休みか)」 京太郎「(この前、飯断った分、何か奢ってやろうと思ってたんだけどな)」 京太郎「(なんだか風邪だって話だけど…でも、LINEにもまったく返事がないし)」 京太郎「(よっぽど体調が悪いのかな?)」 京太郎「(なら学校帰りにでも見舞いに行って…あ、いや、待て)」 京太郎「(こういう時こそ、あの子に見舞いに行ってもらうベキじゃないか?)」 京太郎「(んで、看病してる間に好感度稼いで貰って……)」 京太郎「(…………うん、なんかそのまま逆レしてそうなのはきっと気のせいだよな)」 京太郎「(まぁ、何はともあれ、今日は一人飯でも楽しむとしようか)」 久「って京太郎君」 京太郎「おや、部長。今日も一人っすか?」 久「…何時も一人みたいな風に言わないでくれる?」 久「今日はちょっと人と予定が合わなかったの」ムー 京太郎「はは。大丈夫ですよ」 京太郎「部長が人気者なのは俺も良く知ってますから」 久「…ちなみに京太郎君的にはどうなの?」 京太郎「もうちょい悪戯控えてくれれば素直に慕う事もできるんですけどねーって感じです」 久「ダメよ。悪戯を控えるなんて私のアイデンティティに関わるわ」 京太郎「そんなレベルですか」 久「そうよ。だから、イラズラされる為に隣に来なさい」ポンポン 京太郎「んな事言われて近づくと思ってるんですか…」イソイソ 久「そう言いながらも隣に来てくれる京太郎君が好きよ」クス 京太郎「他に座れる場所もあんまり見当たらないですしね」 京太郎「べ、別に部長のために隣に来た訳じゃないんですから勘違いしないでくださいよ!」 久「見事なツンデレと感心するが何処もおかしくはないわね」 京太郎「ま、なので悪戯も控えてくれると…」 久「だが、断るわ」ニッコリ 京太郎「ですよねー…」 久「で、今日の京太郎君くんのお昼は…Aランチか」 京太郎「メインの唐揚げが嫌いな男なんて殆どいませんしね」 久「京太郎君も唐揚げ好きなんだ…」 京太郎「えぇ。まぁ、人並みに、ですけど」 久「ふーん……」 久「じゃ、じゃあ…ね。今度、作ってきてあげましょうか…?」 京太郎「お断りします」キッパリ 久「ちょ、そこは受け止めるところでしょ!?」 京太郎「この前、部長の料理にひどい目にあったのを忘れちゃいないんですよ」 久「あ、アレはちょっぴり失敗しちゃっただけだし…」 京太郎「勝手にアレンジして失敗したのはちょっぴりとは言わないんですよ」 久「そ、そんな事言うけど…京太郎君のタコスミタコスもひどかったじゃない!」 京太郎「ふ…甘いですね、部長」 久「何…!?」 京太郎「俺はあの一件から自分の料理センスがヤバイと知り、料理の勉強を始めました!」ドヤァ 久「な、なんですって…!!?」 久「じゃ、じゃあ、まさか…!」 京太郎「えぇ。もう砂糖と塩を間違えたりしません」 京太郎「得意料理だってあります」 久「と、得意料理…だと…!?」 京太郎「えぇ。しかも…肉じゃがです!!!」グッ 久「に、肉じゃが…!?」 久「あ、あのキングオブ得意料理…」 久「お見合いで聞かれて七割は出てくるっていう肉じゃがが作れるようになったって言うの…!?」 久「この短期間で…やはり天才か…」 京太郎「ふっ。常に成長し続ける男、須賀京太郎と呼んで下さい」ドヤァ 久「…………で、実際のところは?」 京太郎「まぁ、最近は簡単に肉じゃがの味付けができる調味料があるんでそれぶちこんで材料煮るだけですし」 京太郎「ぶっちゃけすっげー簡単ですね」 久「…夢が壊れるわね」 京太郎「まぁ、難しかったらキングオブ得意料理にはなれないでしょうしね」 久「しかし、そんな話を聞いてたらね」 京太郎「ん?」 久「…き、京太郎君のさ、料理…た、食べてみたいかなーって…」チラッ 京太郎「あざとい」 久「あ、あざとくなんかないわよ…っ」 京太郎「いやぁ…今のはあざといっすよ」 京太郎「多分、十人中八人はあざといって言うレベルで」 久「す、少なくとも計算はちょっぴりしかしてないからセーフよ!」 京太郎「計算してる時点でアウトっすよ」 久「…判定厳しすぎない?」 京太郎「部長がユルユルなんっすよ」 久「ゆ、ユルユルって…ち、違うわよ」カァァァ 久「こ、これでも処女なんだから、キツキツのミチミチなんだからね!!」 京太郎「そんな事言ってないです」 ザワザワワ 久「あぅ…」カァァ 京太郎「…まぁ、とりあえず食べましょ?」 久「そ、そうね…」 久「…でも、この埋め合わせは絶対にして貰うから」 京太郎「えー…」 久「誰のせいで大恥掻いたと思ってるの?」 京太郎「完全に部長の自爆じゃないっすか」 久「ゆ、ユルユルなんて不名誉な事言われたら誰だってああなります!」 京太郎「(不名誉な事なのか…)」 京太郎「(まぁ…男で言えば、短小扱いされるようなもんだしな)」 京太郎「(そりゃ思いっきり反論したくなるかもしれない)」 久「と言う訳で、京太郎君は今度、私のためにお弁当を作ってくるように」 京太郎「えー…」 久「…何、不満なの?」 京太郎「いや、まぁ、別に弁当そのものは良いんですけどね」 京太郎「(…ぶっちゃけ、以前までに比べて部活でやらせて貰える事が減ってしまったし)」 京太郎「(お茶くみや牌譜作るくらいしかやってないから作っても構わないんだけれど…)」 京太郎「…でも、ぶっちゃけ俺、まだ習い始めたばっかなんで味とか色々微妙っすよ」 久「…そんなの気にしないわよ」 久「私が食べてみたいのは美味しい料理じゃなくて」 久「貴方の…京太郎君が私のために作ってくれたお弁当なんだから」ニコ 京太郎「っ」 久「…あれ、どうかした?」 京太郎「……いや、部長ってホント、タラシだなぁって思って」 久「…もしかしてドキっとした?」 久「ドキドキってしちゃった?」ニマー 京太郎「あ、やっぱ気のせいでした」 久「えー…そこは正直になりなさいよ」 京太郎「正直になった結果、いじり倒されるのが目に見えてるんですが」 久「だって、それが私の愛情表現だしねー?」ニコニコ 京太郎「…くそぅ、なんかすっげー機嫌良くなってるし」 久「ふふ。今の私は超ハッピーモードだからね」 久「後でジュースくらいなら奢ってあげても良いわよ?」 京太郎「マジっすか!ゴチになります!!」 久「今度は『確殺!パインサラダジュース』ね」 京太郎「またゲテモノジュース押し付けるのやめて下さいよ…」 京太郎「(…で、そんな事やってる間に、夏休みになった)」 京太郎「(その間、一度も登校しなかった高久田が、何処かで監禁されてるなんて噂も出てたけれど…)」 京太郎「(それは根も葉もない噂だから信じる必要はない)」 京太郎「(あの日、俺に相談してきた子が、高久田が休み始めた時期からずっと休んでいるのも無関係だ)」 京太郎「(いや、関係あるのかもしれないが、きっとあの子が高久田の事を看病しにいってるって程度)」 京太郎「(見舞いに行っても、家にはおらず、親も行方を探してる最中らしいが…)」 京太郎「(あの殺しても死なないような高久田の事だ)」 京太郎「(きっと何処かで上手くやっている事だろう)」 京太郎「(…そう信じないとやってられねぇよ)」 京太郎「(一応、彼女と高久田の繋がりは警察にも言ったけれど、まったく信用して貰えなかったからな)」 京太郎「(…俺にできる事は…あいつが無事である事を祈る事だけ)」 京太郎「(それ以外にあいつの為にしてやれる事はあまりない)」 京太郎「(何せ、今、俺がいるのは…)」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4371.html
良子「『のーうぇいらじお』の時間だな。メインパーソナリティは私、戒能良子が」 京太郎「アシスタントは須賀京太郎でお送りします」 良子「そろそろ冒頭で話すこともなくなってきたな」 京太郎「それ言っちゃうんですか!?」 良子「はは、ノーウェイノーウェイ。誰も気にしないだろうさ」 京太郎「俺は気にしますけどね」 良子「そんなにいうなら京太郎がなにか話題を提供するべきだな」 京太郎「えぇーっ」 良子「ハリーアップ京太郎」 京太郎「お便りのコーナーですッ!」 良子「逃げたな……」 京太郎「お便り読みますよー。RNノーウェイさんからのお便りです」 京太郎「……この名前流行ってるんですかね」 京太郎「ごほん」 京太郎「恋人が仕事をしているのか不安です ただでさえ夜の営みもないのに…… このまま彼と別れてしまうんじゃないか心配です」 京太郎「だそうです」 良子「この手の質問は立場的に答えにくい。京太郎が答えてくれ」 良子(まさか自分の番組にお便りを出すとは思うまい……これぞ完璧な作戦ッ!) 京太郎「えー、というか俺まだ高校生なんですけど」 良子「京太郎は彼女持ちなんだからなんとか分かるだろ?」ニヤニヤ 京太郎「あー、なんでバラすんですか!」グヌヌ 京太郎「まあいいです。一般論はしりませんけど俺個人の意見でお答えします」 京太郎「多分そいつはノーウェイさんから構って欲しいんじゃないですかね」 京太郎「事情はしりませんけど、例えば彼氏のほうが年下でそういうことが言い出しにくいとか」 京太郎「ぐいっと攻めてみてもいいんじゃないですか」 京太郎「とまあこんな感じです。というか付き人やってる以外は普通の高校生なんですからこういうの柄じゃないですよ」 良子「ふむふむ、なるほど参考に……」ブツブツ 京太郎「って聞いてます?」 良子「!ちゃんと聞いてるぞ!」 京太郎「……次のお便り行きましょう」 ――― ―― ―
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6241.html
1 名前: ◆qV6dwdDny6[sage] 投稿日:2013/12/09(月) 06 30 14.68 ID gD6UJ1XVO [1/11] 何番目になるかわからない京太郎スレです。 このSSは咲-saki-及び咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-Aのssです。 編集者より コンマスレの編集なのでとびとびになっている場面が多々あります 麻雀部分はいろいろ省いてあります 安価の内容を知りたい場合は本スレを実際に見て下さい 量が多かったのでくっそ雑な編集になっています 京太郎無双スレです
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/51.html
. 京太郎「別れよう」 夕食を食べ終わった後、彼はそう言った 泉「……は?」 京太郎「俺たち、もう終わりにしないか?」 泉「なんで……どうして?」 泉「私、何か悪いことした?」 京太郎「もううんざりなんだよ、プロに入って負け続き、金も入ってこない」 京太郎「金の無いお前に、用は無いんだよ」 彼の言うことはすべて事実で、私は何も言い返せなかった 別れよう、と言われただけで頭がグルグルして、自分でも訳が分からなくなっていた そんな私をよそに、彼はアイスティーを啜って言葉を次いだ 京太郎「だから別れよう」 京太郎「お前だって働けない俺に用は無いだろ?」 京太郎「お前の少ない給料を食いつぶす俺なんかもう好きでもなんでもないだろ、呆れてるんだろ?」 好きだった、ずっと好きだった 昔からいつも私を励まして、慰めてくれて、一緒にいてくれて 呆れることなんて、あるわけがなかった 彼を愛しているから、どんな彼だって受け入れようと思うから 泉「……京太郎は?」 泉「京太郎はもう私のことが好きやないんか?」 京太郎「もう言っただろ、お前に用は無い」 泉「ちゃんと答えてや!」 泉「好きなのか、嫌いなのか……」 京太郎「…………嫌い、だ」 京太郎「これでいいだろ?」 泉「……っ……ぅ」 嫌い、その言葉は私の心を打ち砕くのには充分すぎた 堪えようとしていたのに、握りしめた裾に、涙が零れ落ちていった 京太郎「……これで、最後だ」 浅く、短く、彼と唇を重ねた これが最後だなんて、もうできないなんて、私は受け入れられなかった 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ 深く、長く、彼の唇を奪った 京太郎「……っは!最後だって言っただろ!」 私は運が良かった バッグの中から錠剤を出して口に含む、そしてまた 京太郎「お前、今何を……っ」 唇を奪い、彼の口に錠剤を押し込める 京太郎「何を……っ!?」 泉「即効性の筋弛緩剤を飲ませたんや、それと……」 京太郎「な……」 泉「活力剤をさっきのアイスティーに入れといたんや」 泉「これで、京太郎とずっと一緒に」 京太郎「な、なんでそんなものを!」 泉「まだ、京太郎とのつながりが欲しいんや」 泉「京太郎が出すんはいつも外やないか」 泉「……外でも妊娠する可能性は充分ある」 泉「せやから、まずはティーパックに活力剤を入れておいたんや」 泉「筋弛緩剤は使いたくなかったんやけど、仕方なかった」 泉「私は、京太郎と結ばれたいんや!」 私の小さな牙は彼を襲った 彼を貪るように、舐めて、扱いて、咥えて、挿れて、動いた 抵抗することのできない京太郎は、私を呆然と見つめるだけで その胸には、私の汗と、涙が滴り落ちていた
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3328.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388485491/ 京太郎「暇だなぁ…」グデーン 穏乃「そーだねぇ…」ダラーン 憧「あんた達だらけすぎよぉ…」ノベーン 京太郎「お前も大概じゃねえかぁ…」 憧「うっさいわねぇ…」 穏乃「あばー…」 京太郎「玄さん達はー…?」 憧「宥姉連れてくる途中だってさー…」 穏乃「あー…なるほどー…」 京太郎「…」スクッ 憧「急に立ち上がってどうしたのよ?」 京太郎「いや…ふと思いついたことがあってな…」スタスタ 京太郎「」ゴロン [入り口扉] 京太郎 穏乃「いきなりそんなとこに寝転んでどうしたのさ?」 京太郎「いや…ここにポジショニングすればさ…見れるんじゃね?」 憧「何を…ってあー…大体予想できるけど、いやしたくなかったけど一応聞いておくわ…何を見れるの?」 京太郎「何ってお前…パンツだよ」 穏乃「パンツ?」 京太郎「ああ。別名では『男のロマン』とも言われているな」 穏乃「おぉ!なんかかっくいーかも!」 憧「馬鹿、ただ煩悩をそれっぽく言い換えただけなんだから全然格好良くないわよ。目を覚ましなさいシズ」 京太郎「バッカお前パンチラ馬鹿にするなよお前。10人に聞いたら11人が『男の夢だな』って答えるんだぞぅ?」 憧「あとの一人どっから出てきたのよ…」 京太郎「そりゃお前質問者の回答に決まってんだろ。ちなみにソースは俺な?」 穏乃「私、ソースはおたふく派かな!」 憧「そのソースじゃないわよ馬鹿。ていうかウスター一択でしょバカシズ」 穏乃「むー!」 京太郎「OKその話題は止めよう。キノコタケノコ並に不毛だ」 穏乃「京太郎は?」 京太郎「イカリソース」 憧「案外わかれるのねぇ…」 穏乃「元の話題ってなんだっけ?」 憧「あ、馬鹿」 京太郎「そうだよパンチラだよパンチラ!」 京太郎「だからここにいれば見れると思うんだよ俺としてはさ!」 憧「でもねぇ…向こうからはいってきたらどうするのよ?」 京太郎「あ、やべ…それ考えてなかった…穏乃、鍵閉めといてくんね?」 穏乃「えー?自分でやればいいじゃ「俺作のお菓子フルコース」わかったー!」トテトテトテ ガチャン 憧「…まあ、解決したとして。入ってくるときに顔踏まれるかもしれないけどそこら辺はどうなのよ?」 京太郎「…憧、俺はな…男なんだ…」 憧「…だから?」 京太郎「男なら…夢に殉じるぐらいでちょうどいいんだよ」ニカッ 穏乃「わー…なんかかっこいー…」 憧「夢の内容で台無しだけどね」ズバァッ 京太郎「一刀両断…」 憧「当たり前じゃない。くっだらない…」 穏乃「でも止めないんだね?」 憧「ま、たまにはどうなるか見るのも面白いでしょ?」 京太郎「そんなら少し手伝ってくれねーか?三人と普通に話すだけで良いからさ、極力こっちに視線が向かないように」 憧「いいけど荷担したなんて思われるのは真っ平ごめんよ?」 京太郎「大丈夫、こういうときのために…」バサァッ シーツ(京太郎)「シーツ、持ってきてんだよ」 穏乃「すごい情熱だね…」 憧「その情熱を少しは麻雀に向けなさいよね…」ハァ 京太郎「まーまー、とりあえず頼むわ」 憧「はいはい…」 穏乃「頑張るねっ!」ムンッ ……… …… … トテトテ テコテコ キュムキュム シーツ(京太郎、以下シー太郎)「この足音は…!」 間違いない。あの三人組だ。 憧「え、最後のって足音?」 そこには触れてくれるな。 とりあえず逸る心を隠しながらその瞬間を網膜に焼き付けるべく俺はただのシーツになるよう徹する。 シー太郎「」ソワソワソワソワ 穏乃「京太郎すごいワクワクしてるねー」 いっけね。 …… ガララ 玄「やっほーみんな!遅れてごめんねー!」 宥「ぁゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル 灼「振動煩わし…」 来たよ!パンツ来た!これで勝つる! 穏乃「こんにちはー!」 憧「やっほ」 頼んだぞ二人とも…この作戦はお前等にかかって 穏乃「あ、そこのシーツには京太郎が入ってたりなんかしませんからね!」 ルゥン。 憧「」アチャー 絶対絶命大ピンチ。 玄「え…?」 シー太郎「」ピクッ 宥「ここに京太郎くんが…」プルプル シー太郎「」ビクッ 灼「ちくわ大明神」 誰だ今の。 穏乃「えっ!?な、なんでばれちゃったの!?」アワアワ お前のせいだよ穏乃!お前なんか穏乃やなくてしずもんや! 憧「あんたのせいよお馬鹿」 穏乃「うぇぇ!?ぅぅぅ~…」ジワァ え、何こいつ可愛い。大天使シズノエルやん。しずもんなんておらんかったんや。 と り あ え ず。 玄「」ジー 宥「」ジー 灼「」ジー シー太郎「」 どうしようこれ。 シー太郎「…に」 「「!?」」ビクッ シー太郎「ニャーン(裏声)」 ここは猫の泣き真似でごまかしにかか 灼「」ゲシッ シー太郎「アウチッ!!」 ▽あらた は すねげり を はなった ! 灼「とりあえず観念して出てきたらいいと思…」 京太郎「スミマセンデシタ…」モソモソ 暴力にはかなわないから仕方ないね。 …… … 憧「…」 穏乃「」アワアワ 玄「」モミモミ 宥「いやぁぁぁぁ…」プルプルプルプル 灼「それで、何で隠れてたの?」 京太郎「…」 言えない。「パンツが見たかったんですぅ!」なんて言えない。 灼「…」スッ 京太郎「言います言いますからすねはもう止めてぇ!」 マズイ。絶対絶命大ピンチ再び。 京太郎「えっとー…そのーですねー…」ダラダラダラ どうしようなんて言おうマジ怖い。そんなふうにしどろもどろしていると。 憧「…京太郎、もう正直に言ったら?」 憧「『三人にドッキリを仕掛けたかった』ってさ」 救いの、女神が。 京太郎「………!!」 玄「え?ドッキリ?」モニュモニュ 宥「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」プルプルプルプルプルプル 憧「そう、ドッキリ。三人でだべってたときに急に京太郎が『みんなのびっくりしたときの顔見てみたい!』って言いだしてねー」 穏乃「…!そうなんです!それでシーツがあったから後ろからわってやればみんな驚くんじゃないかって!」 二人とも…俺なんかの為に…! 憧(貸し一つよ?)ニヤッ 穏乃(せめてここはサポートするよっ!)ニコッ 京太郎「」グスッ 灼「それならそれで早く言えば良…」スッ 京太郎「…!」 やった…俺は…俺は赦されたんだ…! 灼「でもドッキリ仕掛けようとしたのは許せな…」 京太郎「はい」ピシッ ピンチ再来かな? 灼「だから…私達にお茶を淹れることで手打ち」 京太郎「は、はい!」スクッ 大女神灼センパイにお茶を淹れる為立ち上がっ カクン 京太郎「お?」フラッ 灼「え?」 やばい。 正座させられて足しびれてるの忘れてた! 京太郎「わ!わ!わ!」フラフラ 灼「わ、わ、わ」 このままじゃ灼を巻き込んで倒れー! 京太郎「ヌゥォー!」ズシャー 灼「!?」 なかった!俺頑張った!ギリギリ当たりそうになったけど何とか体捻って回避したった! 京太郎「ふゥ~…」 軽く腰痛めたっぽいけど何てことはないな。 灼「京太郎、大丈夫…?」 京太郎「ええ…灼先輩こそ大丈夫でしっ」ピシッ やばい。 これは、やばい。 灼「…?」 幸いにも灼先輩は気付いてないが、これはやばい。 灼先輩を庇うためにギリギリ体を捻って倒れ込んで出来たこの角度… も う 少 し で パ ン ツ 見 え る ! 京太郎「…!」コロンビア 灼「!?」ビクッ あ。少し遠のいた。 京太郎「い゛っ…だだだ…」 腰痛めてるのにコロンビア。そりゃ痛くて当然である。 灼「…!大丈夫…?」キュムキュム 憧「それ足音なの…?」 ああ…その気遣いは嬉しいけどパンツ見えちゃいますよ…駄目じゃないですか(ゲス顔) 京太郎「実はちょっと腰を捻ってしまいまして…」ゴロン 仰向けになる。腰痛いから仕方ないね。(ゲス顔) 灼「それは心配…」キュム もう少し…もう少し…あと一歩…! キュム チラッ 京太郎「…!!!!!!!」 今… 布が… 聖域を守る布が… 見え「クマ…パン…?」た…! 灼「!?!?!?!?」ババッ 京太郎「え…?」 何で隠して… 灼「今…なんて…言った…?」 ゑっ? まさか俺、声に出して… 灼「なんて言ったか聞いて…」ギリギリギリ 京太郎「いだだだだクマパンって言いましたあああ!!」ミシミシミシ つい白状してしまった。だって痛いもん。 灼「っ!」ゲシゲシゲシ 京太郎「あだだだだだ!!!」 灼「見るのはまだ良いとして何で声に出…!」メシャア 京太郎「ぬぎゃーー!!」 だってしょうがないじゃないですか! 玄さんが黒レース、宥さんが毛糸はまだ予測できますよ!? でも灼さん! 京太郎「まさか子供用みたいなクマのプリントパンツ履いてるなんて思わないじゃないですかぁー!!」 灼「」ピシッ 京太郎「あ」 また声に… 玄「へー…灼ちゃんはクマさんのなんだー…」 宥「あったかそう…」ホワホワ 憧「クマさんか…可愛いわね…」ボソッ 穏乃「パンツ…?」キョトン 灼「」 京太郎「ゎゎゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル 宥さんじゃないけど正直震える。このあとの制裁を考えると震える。 あと穏乃さんそのキョトン顔何なんですか?履いてないんですかあなた? 灼「京太郎」 京太郎「はい」 灼「楽に死ねると思わないほうが良…」ゴゴゴゴゴ 京太郎「ゎゎゎゎゎゎ」ガタガタガタガタ ピ- ※しばらくお待ちください※ 京太郎「うごごご…」ピクピク 灼「ふぅ…」パッパッ 憧「ム、ムゴイ…」 穏乃「ゎー…」 玄「灼ちゃんが…灼ちゃんがぁぁぁ…」モミモミサワサワフニフニムニュムニュ 宥「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」プルプルプルプルプルプル カオス。この状況を一言で表すならそんな感じだ。 灼「さて…最後に言い残すことは…?」 京太郎「…」 最後…か… 京太郎「…っと」 灼「?」 そう…もっと… 京太郎「もっとパンチラが見たかった…」 灼「ジェノッサイッカッター!!!!」ズガァァァァン 京太郎「ヤッダーバァァァーー!!!」 ざんねん ! おれの ぼうけんは ここで おわってしまった ! 京太郎「第…三部… カンッ 京太郎「」ぱたりこ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4358.html
――――ラジオ局 咏「さーて今週も『それいけCatchamber』の時間だよ。知らんけど」 咏「パーソナリティは私三尋木咏。アシスタントにもはや恒例の京ちゃんだよー」 京太郎「お願いします!咏さん、今日はゲストの方が居らっしゃるんですよね!」 咏「そうそう、ゲストはこちら、瑞原はやりプロ!」 はやり「はーい、瑞原はやりです!よろしくおねがいしまーす」 京太郎「この間はラジオでお世話になりました」 はやり「いやいや、結構好評だったんだよー?」 咏「京ちゃんはなんか知らんけど異様にラジオ出演多いよねぃ」 京太郎「はは、宇宙の意志が俺にそうさせてるんですよ……」キリ 咏「まじめな顔して何言ってるんだか。じゃあ今日もいってみよ。知らんけど」 京太郎「ってスタッフの方々、急になんですか?え、俺に新しい台本ですって?」 京太郎「はぁ、分かりました。俺がタイトルコールすればいいんですね。ごほん」 京太郎「京ちゃんを落とせ!女子プロに読んでもらおうのコーナー!」 咏「」ブーッ はやり「」ブーッ 京太郎「ってなんすかこれぇ!?」 カンペ「後で謝るからとりあえず続けて!」 京太郎「わかりましたよ!説明続ければいいんでしょ!?」 京太郎「えー、なになに?このコーナーではお便りに書いてある台詞を咏さんとはやりさんがそれぞれ読んでどちらがより可愛かったかを京ちゃんに判定してもらおうというコーナーです」 京太郎「単純な演技力だけじゃなく、いい台詞を引く運も必要になります。だそうです」 京太郎「え、俺が判定するんですか?」 咏「す、スタッフあとで覚えてろ……」ボソボソ はやり「どうしてゲスト出演でこんなことに……」ボソボソ 京太郎「さて、お二人の台詞が決定した模様です」 咏「え、私こんなの読むん?うがー、わっかんねー!」 はやり「確かに『牌のおねえさん』ではあるけど……これはちょっと///」 京太郎「なんだか様子がおかしいですね。2人共ハズレを引いてしまったんでしょうか」 カンペ「じゃあ咏さんからお願いします!」 咏「うえぇ、私からかよ……どうなっても知らんからな!」 咏「えー、ごほん」 ――咳払いをした咏さんは、ラジオの収録だというのに一旦席を立ち、こっちを向いて駆け寄ってきて 咏「お風呂にする?ご飯にする?それともわ・た・し?」カァッ などとチラチラこっちを伺いながら言い放ったのだった。 京太郎「ごはぁっ!?」 京太郎「な、なんですかこの破壊力は……」 咏「わ、私にここまでさせたんだから選ばないとどうなるか……、わっかんねーよ///?」 はやり「じゃあ次ははやりの番ですね!負けませんよ!」 京太郎「なんでソコでやる気を出すんですか!?」 はやり「女の意地ってやつだね!ごほん!」 ――同じく咳払いをしたはやりさんは、やっぱり席をたってこっちに向かってくる。これラジオ収録ですよ? そして、机の上に片膝を立てて座り、見事なそのオモチを反対側の手で持ち上げるようにしながら俺を見てこう言い放った。 はやり「うふふ、お姉さんが色々教えてア・ゲ・ル」ホホソメ 京太郎「うぐぅっ!?」 京太郎「はやりさんもなんて破壊力……」 はやり「その、すごく恥ずかしかったです///」 京太郎「これはあまりにも甲乙つけがたい……決めなければいけないのか!?」 京太郎「……決まりました」 咏「」ゴクリ はやり「」ゴクリ 京太郎「最初に言っておきます。どちらも非常に素晴らしい演技でした。台詞の魅力を十二分に引き出していたと思います」 京太郎「だからこそ非常に悩みました……。できることならどっちも勝ち、それでいいじゃないかとも」 京太郎「でもこれは勝負ということなので、泣く泣く勝敗を付けさせていただきました。今回の勝者は――」 京太郎「瑞原はやりさんです!」 咏「そ、そんな……わっかんねー」ガックリ はやり「や、やったー!やりました!」ワーイ 京太郎「って、このコーナーで時間使い切ってるじゃないですか!」 京太郎「咏さん、コールお願いします!」 咏「は?うん。それでは今週はここまで、来週もやるかは知らんけど、またねー。はぁ」 ―――― 京太郎「お疲れ様でしたー」 はやり「お疲れ様でした」 咏「お疲れぃ」 はやり「ラジオ楽しかったです!また呼んでくださいね!それじゃあはやりは失礼します!」